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小泉孝太郎、桂由美の半生を描いた高梨臨主演ドラマ「はれのひシンデレラ」でヒロインの夫役2024/02/09

小泉孝太郎、桂由美の半生を描いた高梨臨主演ドラマ「はれのひシンデレラ」でヒロインの夫役

 日本テレビ系で2月24日放送されるスペシャルドラマ「はれのひシンデレラ ウェディングドレスを日本へ!ある女性の挑戦」(午後3:30=読売テレビ制作)で、小泉孝太郎ら主演・高梨臨と共演するキャストが発表された。 

 「はれのひシンデレラ ウェディングドレスを日本へ!ある女性の挑戦」は、93歳のウエディングドレスデザイナー・桂由美氏の半生をドラマ化。戦後、婚礼=和装の時代にウエディングドレスをどう広めたのか? 「すべては花嫁の笑顔のために」という思いから日本の結婚式の常識を変えた激動と情熱の物語だ。今回のドラマ化にあたり、ドラマ内で使用するドレス・衣装の監修などを、桂氏本人が完全協力する。

 小泉が演じるのは、由美の夫で東大卒の元大蔵省官僚・結城義人。由美の仕事には干渉しないスタンスだが、時には助け舟を出すこともある。

 小泉は「桂由美さんは、男性からしても知らない人はいないと思いますし、ましてや女性にとっては、なおさら特別な方だと思います。桂由美さんという1人の女性の生涯を描いたドラマで、しかも、その旦那さん役をやらせていただく。率直にうれしかったです。どんな人生を歩まれてきたんだろうと、ものすごく興味が湧きました」と、出演への喜びを口にする。加えて、「心温まる、すてきな脚本ですし、高梨さんが、すてきな桂由美さんを演じられています。ウエディングドレスは女性にとって特別なもの。そのウエディングドレス作りに生涯をささげた桂由美さんの人生は、とても見応えがありますし、本当にすてきな女性だなと思いました。心温まる、そしてすがすがしい気持ちになれるドラマだと思いますので、多くの方に見ていただけたらと思います」と、見どころを語っている。

 また、梅沢富美男が、光文社「女性自身」編集長・岡部浩史に扮(ふん)する。打算的な性格で、権威に弱く、相手によって態度を変える世渡り上手な人物だ。

 梅沢は「今のドラマの撮り方は僕には合わないところもあるので、ドラマのオファーはほぼ断っているんですよ。ただ、今回は実在の人物のドラマなので、面白いなと思いました。桂由美さんは、水森かおりさんのドレスを担当なさっていて、水森さんからお話をたくさん聞いていたので、その点でも出てみたいなと。僕が演じる編集長という役柄についても、面白そうだなと思ったこともあり、ドラマの出演を受けることにしました」と出演依頼を受けた理由を明かす。そして、「架空の人だったら、自分の中で『こんな感じだろうな』と演じることはできますが、今回、編集長という役で、実在の人物がおられるドラマですので、真実に基づいて、しっかり演じてみたいなと思います。久々に演じられるので、楽しみです」と意欲をにじませている。

 「ユミカツラ」オープニングスタッフ・度会知恵役を、吉田美月喜が担当。真面目な性格で、由美を尊敬していて秘書の役割も担い一番近くから見守っている。

 吉田は「お話をいただいた時に、憧れのウェディングドレスが間近で見られるなんて!と大興奮しました。度会は明るくて素直な女性です。その素直な反応はきっとドラマを見てくださる皆さまに近い、共感できるキャラクターだと思います」と役柄に触れ、「ウエディングドレスは当時の日本にとって未知なもので、批判的な声も多かった中、桂由美さんやスタッフ、周りの方々がどのように闘っていったのか初めて知ることがたくさんありました」と声を弾ませる。続けて「私の母もよくウエディングドレスの話をします。この色と形がかわいくて一目ぼれしてね…と魔法にかけられた、シンデレラのようにうれしそうに話す母を見ると、どれだけウエディングドレスに思い入れがあるのか、大切なものであるかが伝わってきます。そんなすてきなドレスが日本で広まっていくまでのお話。想像しただけでワクワクします! 桂由美さんのすてきな魔法を、ドラマとして皆さまに届けられるよう、楽しみながら撮影を頑張りたいと思います!」と意気込んでいる。

 戸田恵子が、着物文化を重んじる岸田美輪子役を務める。老舗和裁仕立屋「岸田和装」の代表で、和装業界の重鎮でプライドが高く自信家の女性だ。

 戸田は「15歳で上京した時、既にブライダルハウスが東京・乃木坂にあって、桂由美さんのあのビルディングにとても夢を感じました。ドレスというものは、みんながみんな着られる時代ではなく、芸能人とか特別な人のものだった中で、一般の人が着られるように向かおうとする姿勢が、あのブライダルハウスから感じて…。桂由美さんというと、いつもあのブライダルハウスが思い浮かびます。桂由美さんというお名前は、私が若い頃から存じ上げているお名前であり、あの年代のデザイナーやファッション関係の人に、とても興味があります。そういった作品に関われるのは、とても楽しいなと思ってお受けすることにしました。たくさんの方々に見ていただきたいです」と、桂氏に抱いていたイメージに言及し、多くの視聴者に作品が届くことを願う。さらに、「これから新しいものをクリエートしていく人たちは、どうしても保守的なものと衝突します。これは絶対に通る道、どの業界でも同じだと思うんです。でも、そうした関係で出会った人でも、自分への影響は少なからずあると思うから、由美さんにいい影響を与えたい、後にそう思ってもらえるような人でありたいなとは思います。ただいじわる、ただ怒るのではなく、岸田美輪子さんなりのポリシーや誇りが、ちゃんとおありになると思うので、お互いがちゃんと自分たちの思いを持って対峙(たいじ)して、最後には理解し合えたらと思います」と、岸田役を演じる上での思いを口にした。

 石井正則が担うのは、作家・芥川龍之介の長男で、文学座俳優養成所の講師・芥川比呂志。訳あって由美を演劇の道から遠ざける役どころだ。

 石井は「シンプルに新しいことを切り開いた方の物語は、すごくエネルギーがあって、そういった作品に参加できるのは、ありがたいことだなあと思います。一方で、最近自分も年をとってきて、体力がなくなったなぁと思うことがあるんですが、主人公・桂由美さんが93歳であんなにお元気なのだから、まだまだ桂さんに比べたら若いので、少しでもこの作品にエネルギーを注げればという思いがあり、お受けさせていただきました」と心境を告白し、「今回は桂由美さんの演劇の講師で、芥川龍之介の長男という役ですが、演劇の世界の大先輩である方を演じるというのは、また不思議な感じがします。しかも、芥川龍之介さんの血筋の方で、自分にどこまでできるのかというところもあるんですけど、僕が出させてもらうシーンは、弱々しいというのとは違うんですけど、ちょっと困っている芥川さんみたいなところもあるので、そういった芥川さんの人間味を出せればいいかなと思っております」と、役柄と役づくりにも触れている。

 鈴木保奈美が演じるのは、由美の母・桂みつ子。洋裁学校「東京文化女子学園」創業者で、行動力と決断力に優れ、由美の人生をも左右する。

 鈴木は「桂由美さんというお名前は、日本中の方が知っていると思いますし、私も小さい頃から、桂由美さんを存じ上げていました。でもどうやって、ここまでご活躍されたのかは、あまり知られていないんじゃないかと思いますし、私も、そういえば考えたことはなかったなと。昭和の世代で、女性で、これだけ事業を成功された方。とても強い“何か”をお持ちだったんだろうなと。どんな人生を歩まれてきた方なんだろう? 私も知ってみたい!という強い興味から、このドラマに携わってみたいなと思いました」と、誰もが知る桂由美の人生に興味を抱き、作品に参加したことを報告。撮影に向け、「脚本を読ませていただいて、桂由美さんが、ここまでご活躍をされるようになったのは、どうやら私が演じるお母さまの力が強かったように感じました。明治生まれとお聞きしましたが、明治、大正、昭和と生き抜いてこられた、非常に新しい考え方を持った強い方だったようです。私が特に興味のある部分でもあるのですが、昭和の時代、そのような方の生き方を追っていくことで、今の女性にも共感していただける部分が、きっとあると思います。そういったところを大切に演じたいです」と抱負を述べている。


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