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メトロンズ初の連ドラのタイトルが「向かいのアイツ」に決定。商店街でライバル同士の店で物語が展開2024/02/09

メトロンズ初の連ドラのタイトルが「向かいのアイツ」に決定。商店街でライバル同士の店で物語が展開

 演劇チーム・メトロンズが出演し、BS松竹東急で4月3日にスタートする水曜ドラマ23「向かいのアイツ」(水曜午後11:00)の詳細が明らかになった。

 メトロンズは、吉本興業所属の人気コント師・しずる(KAƵMA、村上純)、ライス(関町知弘、田所仁)、サルゴリラ(赤羽健壱、児玉智洋)の3組に、作家で演出家の中村元樹氏を加えた7人組。実力派芸人3組による本気の芝居は、ほかのチームとは一線を画す異質な熱量で、業界内外で大きな話題を呼んでいる。そんな中、彼らがテレビドラマに初進出して世に放つオリジナルドラマが始まるということで、内容などは発表されていなかったが、期待の声が上がっていた。

 脚本は、16年のNetflixオリジナルドラマ「火花」ほか、ドラマ・映画・舞台の脚本や、演出などを手掛ける中村氏が担当。監督は、映画「覚悟はいいかそこの女子。」(18年)、「惡の華」(19年)など、さまざまなジャンルで国内外で定評のある井口昇氏が務める。

 「向かいのアイツ」は、ある商店街でいつも閉店セールをやっている洋服屋「コシカワ」と、品ぞろえのおかしい雑貨屋「レ・コケットリー」という向かい合わせに建つ二つの店を中心に繰り広げられる物語。二つの店は昔からライバル同士で、ある日、ひょんなことから閉店するはずの「コシカワ」に新しくアルバイトが入るが、そこには驚きの真実が隠されていた。

 「コシカワ」の店長・越川をKAƵMAが、児玉が「レ・コケットリー」の店長・山本を演じる。それぞれの店には、赤羽が扮(ふん)する商店街の理事長・成田や、村上と関町と田所が担う、個性的な客たちが連日やって来ては、さまざまなエピソードを展開。村上、田所、関町はそれぞれ1人で複数の役を担当し、登場人物はほぼすべてメトロンズの面々が演じ分けるという、彼らならではの演技力が生かされた構成となっている。このたび、メトロンズのメンバーからコメントも届いた。

 「メトロンズがメインでドラマなんて、夢のよう…」と喜ぶサルゴリラ・赤羽は、「未経験なので、とにかく足を引っ張らないようにしたいのと、アドリブが好きなKAƵMAにアドリブをやらせてあげたいなと思います。今までメトロンズの舞台を見たことのない、いろいろな方に見てもらえたらうれしいです」とアピール。「KAƵMAに至っては、ほぼほぼアドリブになると思うので、やっぱりそこが注目ポイントです。僕は一生懸命やるだけなので、割と等身大な役を楽しんでやっています」と明かしている。

 しずる・KAƵMAは、ドラマ放送について「信じられなかった」と驚き、「7~8年くらい前にやっていたライブですけど、正直ちょっと遊び半分だったというか…。楽しけりゃいいかなみたいな感じでやったものが、こうやってBS松竹東急で放送されるなんて、びっくりしちゃった! スタッフさんの数とか、メーク、衣装、セット、照明や音とか、こんなに本格的にやるんだと思っていなくて…。20年一緒の人たちでやってるドラマはあまりないと思うので、そこを感じて楽しんでもらえたらと思います。面白くなかったら連絡ください。面白かったら連絡しなくていいんで。なんかあったら直接僕に言ってきてくれたら。感想とかも受け付けます。返しはしないですけど(笑)」と語り、視聴者の反応が気になる様子。

 続けてサルゴリラ・児玉も「メトロンズを大きくしたいというのはずっと思っていることなので、とてもうれしいです」と率直に喜び、『「キングオブコント」で優勝して、次の目標はメトロンズを大きくすることなので、チャンスだと思っています。僕とKAƵMA以外のメンバーもいろいろな役をやるので、その変わりようもぜひ楽しみにしていてほしいです」と見どころを話す。加えて「このドラマが好評で、『向かいのアイツ2』『向かいのアイツ3』『年末スペシャル』と、続けていきたいですね」と野望も。また、「メトロンズの舞台に来たことのない方は、ぜひ見に来てほしいです」と呼び掛けている。

 ライス・関町は、ドラマ化が決まって「みんながちょっとずつ出るくらいかなと思っていたんですけど、僕らがメインってことだったので、すごいなというのが率直な感想でした」と心境を伝えつつ、決まった当時はまだ台本など何もできていない状態だったということで、「どうなるのか全く想像できなかったです。なので、いい作品になったらいいなと思いながら、不安の方が大きかったかもしれないです」とコメント。「メトロンズ全員でドラマに出るって、もしかしたらこの先何回もあることじゃないと思うので、皆さん目に焼きつけてください。そして楽しみにしていてください」と力を込めた。

 「メトロンズがついにここまで来たか…」と感慨深げなライス・田所は、「ドラマが決まるっていうことはもう一流なんで。僕らは本当に人気劇団の仲間入りをしたなという実感があります」と自信をのぞかせる。「文字にしたらクソ痛い…」と笑いつつも、「ずっと今まで舞台でやってきて、映像作品を撮るっていうのは初めてなので、メトロンズにとっていいスキルアップになるかなと思います」と真面目に話し、「主役の2人のすごさを見てもらいたいのと、今回の特殊な配役というか、何役もキャラクターを演じ分けるので、メトロンズが今まで培ってきたものをどれだけ出せるかも注目してもらいたいです。きっといいものになってると思いますので、期待していてください!」と手応え十分だ。

 最後に、しずる・村上が「最初はマジでBSよしもとだと思ったんですよ。内輪っていうか。だけどこれはいわゆる外に向けた動きで、あらためてやらせてもらうんだと驚きました」と本音を吐露。続けて「メトロンズもいろいろな人に知ってもらえ始めたんだなという実感と同時に、『メインでやっていいの?』『メトロンズが、マジで?』という、情報の多さで忙しかったです。ありがたいですね」と感謝している。「だからその分、あらためてプレッシャーというか、帯を締め直す。よそ行きじゃないですけど、外に出かける時のちゃんとした身なりをしなきゃ、みたいな感じです。脚本の中村元樹は、もともとドラマや映画の脚本もやっているし、メトロンズのメンバーなので僕らのこともよく分かっているし、メトロンズらしさがあるドラマに落とし込んでくれていると思います。いつものメトロンズ、新しいメトロンズ、両方楽しめるように頑張ります」と意欲を燃やしている。


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