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芳根京子&江口のりこが「テレビ報道記者」で主演! 日テレ報道記者ら80人を取材して制作したヒューマンドラマ2024/02/06

芳根京子&江口のりこが「テレビ報道記者」で主演! 日テレ報道記者ら80人を取材して制作したヒューマンドラマ

 芳根京子江口のりこが、日本テレビ系で3月5日に放送される日本テレビ開局70年スペシャルドラマ「テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~」(午後8:00)で主演を務めることが分かった。併せて、仲間由紀恵木村佳乃の共演も発表された。

 「テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち~」は、日本テレビの報道記者ら80人に徹底取材を行い、実話を基にテレビ史に残るニュースの裏側をドラマ化。日本テレビの報道局を舞台に、あらためて昭和・平成・令和を振り返る報道ドラマであり、ヒューマンドラマだ。オウム真理教事件、秋葉原無差別殺傷事件、女子大学生殺人放火事件と時効撤廃、東日本大震災、新型コロナウイルスなど、時代を象徴するような大ニュースと、それらのニュースを伝えてきたテレビ報道記者たちの各世代ならではの悩み、迷い、葛藤を描いていく。

 1995年5月16日。オウム真理教の代表・麻原彰晃が逮捕された。その日、8時間にわたってテレビ中継で現場の様子を伝えた記者は女性だった。それは「女を事件現場に行かせるなんて」という世間の声を跳ね返した瞬間だった。時代は昭和から平成、令和へと移り変わる。自然の脅威によって1万5900人もの人々が命を落とした時も、にぎやかな街々が静まりかえるパンデミックが起こった時も、真実を伝えるために、記者たちは現場へ向かった――。

 芳根が演じるのは、コロナ禍直前の2019年にジャーナリスト志望で日本テレビに入社した社会部の記者・和泉令。希望通り報道局に配属されたものの、情報を“抜いた・抜かれた”で一喜一憂する先輩たちの姿に、「こんなことのために報道記者になったわけじゃない…」と疑問を抱く。そして、20年、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、連日会見の取材に行くことに。慣れない仕事でミスを連発し、彼氏にもフラれ、精神が崩壊する。

 一方、江口が扮(ふん)するのは、03年に日本テレビに入社し、都内の殺人事件などを取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、結婚・出産後も悩みながら働く記者・真野二葉。遺族取材に心を痛めていた頃、ある未解決事件の被害者遺族と出会い、「なんで時効なんてあるんだろう…」と考える。先輩たちを心から尊敬していて「ああならなければ」と思う余り、何事も頑張りすぎてしまう人物だ。

 そして、和泉と真野と共に働く先輩記者で、社会部デスクの平尾成美役を木村が勤める。平尾は、地下鉄サリン事件が起こった95年に日本テレビに入社し、事件取材の面白さにのめり込みスクープを連発。女性初の警視庁キャップ(警視庁記者クラブのリーダー)となった報道一筋の記者だ。独身で、子もいないバリバリの仕事人生を送っているが、実はある事情を抱えていた。

 さらに、81年に日本テレビに入社し、女性差別を跳ね返し女性で初のテレビ報道記者となり、オウム真理教代表の麻原が逮捕される瞬間を中継した曽根昭子役を仲間が担う。恋人からのプロポースも断り仕事にまい進し、警視庁キャップになる夢をかなえようとしていたが…。

 芳根は、出演オファーを受けて「この企画、すごい」とシンプルに思ったそうで、「実際にあった事件とドラマがリンクし、当時のニュース映像が使われたりと、報道局の協力がないと成立しない、普通のドラマではないというのを台本からも感じ取れて、とてもワクワクしました」と今回の企画に胸を高鳴らせる。「日本テレビさんの報道フロアで撮影をさせていただいたのですが、独特な空気感と緊張感があり、リアリティーがより伝わる作品に仕上がっていると思います。また、和泉を演じるにあたり、同世代の3人の記者の方にお話を伺い、それぞれのキャラクターの面白い部分や繊細な部分をいただいて、和泉令というキャラクターを作り上げました」と役づくりにも触れる。

 加えて「仕事の向き合い方や先輩たちとの距離感、恋人との付き合い方など、コロナ禍直前の2019年に入社したZ世代ならではの悩みにぶつかる姿に、共感していただけることがあるかもしれません。同世代の方にもぜひ見ていただきたいですし、同じ世界線で生きていることを感じてもらえたらとてもうれしいです」と思いを伝えている。

 江口は「日本テレビ開局70年の記念ドラマという、お祭りのような作品に呼んでいただき、素直にうれしいと思いました。3時間もあるドラマで…長いなと(笑)。すごいなと思いました」と率直な心境を明かし、「私が演じる真野のモデルの1人である方と実際にお会いさせていただいて、お会いする前までは、報道記者はどういう仕事で、どんな感じで働いているのかを聞こうと思っていたのですが、実際にお会いするとその記者の方がとてもすてきで、私自身その方にとても興味を持ちまして、どうしてテレビ報道記者を目指したのか、きっかけは何だったのかなど、お話させていただきました。あと、具体的に記者はどういう持ち物を持っているか、実際に台本を照らし合わせて、分からないシーンの取材の仕組みなどを教えていただきました」と役に臨むにあたり、逆取材したことを報告。

 併せて「私が最初に台本を読んだ時に、報道フロアに速報として事件が入ってきて、その事件をニュース番組で放送するまでの流れを初めて知って、こういうことをするんだという、驚きと発見があり面白いと思いました。視聴者の方にもそこの部分をちゃんと伝えることができたらいいなと思って演じました」と撮影を振り返っている。

 仲間は「台本を読んだ時に、世代をまたがって活躍する報道の女性記者たちに視点を置いたお話ということと、実際の事件の映像を扱うということで、私も知らない世界の裏側ですので、どんな緊張感のある作品になるのか、とても面白そうだなと思いました」と物語に引き込まれた様子で、「私が演じる曽根は、日本で初めて女性でテレビ報道記者になった方がモデルの1人になっていて、女性差別と闘いながら大ニュースの中継にも抜てきをされた女性です。報道記者は、事件現場で自分の集めてきた情報と考えで、目の前にある事件を深掘りしていく、たくましいお仕事だなとあらためて思いました。危ない現場もあると思いますし、今の私から見ても、女性で現場の第一線に行くという気力がどこから湧いてくるのか、どんな信念があるのかはすごく興味深かったです」と、モデルとなった女性の精神に関心を寄せる。

 続けて「曽根を演じるにあたって、過去のニュース映像を見て参考にさせていただきました。オウム真理教の事件は私も覚えていますし、当時大変だったこと、亡くなられた方も後遺症で苦しんでいる方もいらっしゃると思うと、過去の事件だったというふうには思えなくて、そういった意味では役に気持ちを寄せやすかったです」と述べた。

 木村も、出演にあたり「とても面白そうだと感じ、絶対にやらせていただきたいと思いました。もともとニュースを見るのが好きなので、今回お声がけいただき、大変うれしかったです。記者を演じると決まってからはいつもと違う目線でニュースを見るようにして、自分なりに研究し撮影に挑みました。私が演じる平尾のモデルの1人である下川(美奈)さんのことは、昔から番組で拝見しており、実際にお会いしてお話を伺うこともできました。そこで、記者らしく見えるようなアドバイスをたくさんいただき、撮影の参考にさせていただきました」と話し、「報道記者役は初めてですが、相手に何を伝えたいのか、どうやったら相手に伝わるか、意識して演じております。ぜひ放送を楽しみにしていてください」とアピールしている。

 作品を手掛ける小田玲奈プロデューサーは「お仕事ドラマが好きです。『ハケンの品格』みたいなドラマを作りたくて、勤続12年で念願のドラマ部に異動。『家売るオンナ』『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『知らなくていいコト』『ブラッシュアップライフ』…これまで担当したドラマは、どれも登場する仕事を徹底的に取材して制作してきました」と自身のキャリアを踏まえて、「そんな中、開局70年企画として報道局を舞台にしたドラマを制作すると聞き、ぜひ参加したいと名乗り出ました。お堅い&偉そうな部署と敬遠してきた報道の人たちを知れるチャンス…ぐらいの気持ちで、現役で働いている方、過去に働いてきた方の取材を始めたのですが、出てくる報道記者たちのエピソードがどれも刺激的すぎて…。『あの事件の裏でそんな状況になっていたの?』『それはストーリーに描いていいの?』と思いながら制作しました」と語る。

 その中で、「ただ、自分が一番取材の中で心動かされたのは、その時代その時代、日テレで働いてきた先輩たちの『仕事への思い』」だと言い、「結婚、出産、子育てをしながら『働く』ということ。先輩たちが切り開いた道があるから今の自分は『この仕事が、この人生が好きだ』と胸を張って言えるんだ、そう気付きました。そんな思いを込めて作った『お仕事ドラマ』です。見ていただけたらうれしいです」と力を込め、視聴を呼び掛けている。

 なお、開局70年プロジェクトメンバーからは「日本テレビ開局70年に際し、『テレビ報道が歩んだ70年をドラマで伝えたい』と始まったのがこのプロジェクトです。映像で真実を伝えるために、テレビ報道記者は今日も現場に向かいます。時には目をそむけたくなるような、心がかき乱されるような自分の外の世界の出来事を視聴者の『自分事』にするために…。壁にぶつかり、関わった人を傷つけたかもしれないと日々悩みながら、それでも誰かのためになると諦めずにニュースをつないだ大先輩や先輩や同年代や後輩の女性記者たちを描いたこのドラマが、少しでも、またテレビニュースに触れたいと思うきっかけになればと願っています」と、このドラマ制作についてコメントを寄せている。


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