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「厨房のありす」門脇麦、大森南朋が永瀬廉の分かりづらいボケに困惑!?2024/01/18

「厨房のありす」門脇麦、大森南朋が永瀬廉の分かりづらいボケに困惑!?

 日本テレビ系で1月21日にスタートする連続ドラマ「厨房のありす」(日曜午後10:30)の制作発表会見が行われ、主演の門脇麦、共演の永瀬廉King & Prince)、大森南朋前田敦子木村多江が登壇した。

 「厨房のありす」は、舞台演出家、映画監督でもある玉田真也氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。生きづらさを抱える人々が織り成す、少し切なくて温かい“新時代のハートフル・ミステリー”だ。ハンディがあったり、マイノリティーだったりする登場人物たちの心温まるヒューマンドラマでありつつ、ある事件の謎を解き明かすミステリーの側面もある物語となる。

 「料理は化学です」が口癖の自閉スペクトラム症の料理人・八重森ありす役を門脇、ありすの料理店にアルバイトとして転がり込む謎の青年・酒江倖生役を永瀬、ありすの父親で有機化学を教えるゲイの大学教授・八重森心護役を大森、ありすの幼なじみで唯一の友達でもある三ツ沢和紗役を前田、大手製薬会社「五條製薬」CEOの娘で、アリスの過去を知る創薬化学者・五條蒔子役を木村が務める。

 「撮影始まって約1カ月。日々愛情と真心を込め撮影をしております。放送まであと少し。楽しみにしていただけたらと思います」とあいさつした門脇は、演じるありすについて「自閉スペクトラム症で、 人とのコミュニケーション、大きな音、人と目を合わせるのが苦手だったりしますが、そういう中でも、お料理で人に喜んでもらいたいという気持ちをとても強く持っている人。彼女なりに人と関わっていきたい、コミュニケーションを取りたいっていう、そういうことを一生懸命、日々人と向き合い、頑張っている女の子です」と紹介。

 ありすは化学が好きなキャラクターで、セリフ量も膨大なため、セリフに追われているのだとか。これまでの作品では、撮影の前日か当日の朝にその日の分のセリフを覚えていたが、本作では「3日前ぐらいから覚えている」そうで、「当日実際に話すセリフと同時進行なので、脳みそが爆発しそう。初めてセットで撮影した時、化学式をバーッてしゃべるシーンがあったのですが、鼻血が出ちゃって、鼻にティッシュペーパーを詰めながらやっていました」と相当苦労している様子。

 門脇のセリフ量の多さには、大森が「台本を最初もらって読んだ時、麦ちゃんのセリフ量がありすぎて。他人事だけどゾッとしたもん」と発言。永瀬は「それでもあまり本番ではかまないのがすごい」と門脇のプロ根性を称えると、門脇は「いやいや。かんでるよ。いけるでしょと思ってたんですが、頭には入っていても、口と体になじんででないから難しい。説明ゼリフで感情の流れが入っていないので、バーンとセリフが飛ぶと、一切出てこなくなっちゃうんですよ。3秒前には完璧にスラスラ言ってたのに。バーンっていくと、頭が真っ白になっちゃって。それと格闘しています」と、現場で奮闘していることを打ち明けた。

 また、謎が多い倖生役を演じるにあたり、どこまで話していいのか分からない永瀬は、会見でも視線が合うプロデューサーの顔を見ながらしゃべっているということで、「過去にいろいろ抱えている役柄で…。ありすのお店にどういう目的、どういう気持ちで、来たのかっていうのは、見ていただくごとに、徐々に明かされていきます。倖生という役としては、そこが一つの大きい見どころになっていくので、最後まで考察しつつ、楽しみつつ、倖生という役についても考えていただけたらうれしいなと思います」とアピール。

 会見中も互いの話にツッコミを入れるなど、現場の雰囲気はいい様子だが、そのことについて問われると、永瀬が「ずっとピリピリしています! 毎日現場に来るのが怖いというか…」とボケだし、大森に「なんでそんなうそをつくの!」とたしなめられても、なお「現場でいつシメられるのか。その恐怖感と戦いながら毎日過ごしていて、8kgやせました」と止まらず、「ツッコんでいただけるまで続けますよ!(笑)」と楽しげな永瀬。

 そんな永瀬に、門脇は「廉くんのボケに、もうちょっとちゃんとツッコめるようになりたいんですよ。廉くんの発言や動きは本当にボケているのか分かりにくくて…」と困惑していることを吐露すると、「それ、一番めんどいやつだね(笑)」と他人事の永瀬。撮影中、ほかにも永瀬がボケているのか本気なのか分からなかったことがあったと振り返り、「南朋さんがいる時は南朋さんに丸投げしますけど、2人のシーンの時は、拾える人が私しかいないから、うまくツッコめるように鍛えたいと思います」と、撮影期間が終わるまでにうまく対応できるようになりたいと笑った。

 また、おいしい料理がたくさん登場する「厨房のありす」。現場の裏側で食べてばかりだという永瀬は、1話に登場する角煮を見どころに挙げ、「基本的に胃腸が弱くて、お肉もすぐ胃もたれちゃうんですが、この角煮は本当においしくて、めちゃめちゃこだわってちゃんと作ってくださっていたから、めちゃめちゃ食べられて。晩御飯がいらなかったですから!」と力を込める。「ここまでスタジオ内でしっかり食べる人は珍しい」と門脇に指摘されると、「だから俺、楽屋をあそこにしてって言ってるんです(笑)。撮影の楽しみはご飯。そこで元気をもらっています」とコメント。

 そんな永瀬の様子に対し、料理はもちろんおいしいものの、大森は「僕はそこまではみ出したまねはしないから」と大人な態度。永瀬は「皆さんが昼休憩中に料理の準備してる中で、俺食べてるんで、結構迷惑かもしれないですね。そう考えたら(門脇が実践しているという)“保存容器で持って帰って食べる”ぐらいの方がいいかもしれないですね。でも、やっぱりそのまま裏で食べるっていう状況をちょっと楽しんでるところもあるので、このままはみ出していきたいと思います!」と、まだまだ食べ続ける宣言をしていた。

 そんな料理を食べられずに残念がっていたのが木村。CEOの役柄のため、自分は素朴なご飯ではなく、フォアグラやヒレステーキにワインという食事シーンがあったそうで、「そんな全然違う世界に生きてる私たちが、どういうふうに関わっていくのか、 そして、それがどうミステリーにつながっていくのか、見逃さずに見ていただきたいです。基本的には、ほのぼのとして、“あー幸せ”と思って見ていると、見落としちゃいますので。一つ一つ拾っていただきながら、見ていただけるといいなと思ってます」とミステリー部分も大きなポイントとなることを伝えつつ、「私も早く、こちらのおうちに行きたいなと思っています。お店に早く行って、楽しそうでおいしいご飯を食べるのを楽しみにしています」と、今後の撮影に期待していた。

 料理がテーマの作品にちなみ「思い出の味」に質問がおよぶと「子どもの頃、夜ご飯の後、おなかがすいた時に母親が作ってくれた、お好み焼きみたいな豪華なものでなく、小麦粉をただ焼いたもの」(大森)、「3分ぐらいの料理番組を見て(笑)、初めて家族に作ったロールキャベツとニンジンごはん」(門脇)、「釣りたての魚を船の上でさばいて食べるお刺身。あれを超えるお刺身はない」(前田)と、それぞれ発表。

 永瀬は、おばあちゃんの家で食べた「塩むすび」を挙げ、「僕が小学生の頃におばあちゃんの家に行った時に食べさせてもらったもの。家に帰ると年末は花札をしていたんです。俺、負けず嫌いで、その日はめちゃめちゃ負けて機嫌が悪くなっていた時におばあちゃんが、塩むすびを出してくれて。それで心が和むというか。『千と千尋の神隠し』にそういうシーンあると思いますが、もう本当にそんな感じで、心では泣いてました」と回顧。

 すると、「いい話しなきゃ駄目かな…」と話し始めた木村も、同じく「塩むすび」と回答。「撮影で中国に行った時に、あまりの暑さで具合が悪くなってしまって。その時に、現地の方がいろんなものは食べられないだろうからと、おむすびを握ってきてくれたんです。なんでもないものでも、心がこもってるとうれしいなと、泣きながら食べました」と続いた。

 会見の最後には、永瀬が「この作品には個性の強いキャラクターがたくさん出てきて、僕自身は周りの人たちに振り回されつつ、 その中で、さっきも言ったおいしい料理であったり、見ていてクスッとするような軽快なやりとり、そして、ミステリーの部分があって。ちょっと前まではいとおしい時間が流れていたのに、急にちょっと雲行きが…みたいな緩急であったり、 本当に一人一人がかわいらしくて、いとしいキャラクターたちですので、物語を通じて、それぞれの人物が成長、変化していく中で、ミステリーの部分も考えつつ、この作品を楽しんでいただけたらなと思います」と、緩急ある作品を楽しんでもらいたいとアピール。

 門脇は「昨今、カテゴライズが進んでいく中、 いろんなことが分極化していき、不器用な愛すべき登場人物たちが、人を理解しようと努力すること、他者と向き合い、寄り添い合い、支え合い、生きていくこと…そういうことに頭と心をいっぱい使っている人たちがたくさん出てくるドラマです。結局、その人間関係というか、人と人が関わっていくことって、日々の1個1個の努力の積み重ねなんだなって、 演じている私自身がすごくこう痛感しています。そんなハートフルなところと、ミステリー好きな人にはたまらない謎が隠されていますので、そこのギャップ。そして、おいしいご飯がたくさん出てきますので、ほっこりしつつ、ハラハラしつつ、 『え、一体どういうことなの?』と思ったり。『おいしいご飯を好きな人と食べたいな』と思っていただけるドラマになるよう、 キャストスタッフ一同、日々毎日一生懸命撮影してまいりますので、楽しんでいただけたら」と、ドラマのポイントを挙げながら、撮影に真摯(しんし)に励んでいくことを誓った。

 この門脇のしっかりとした発言で会見が終了と思いきや、ここで永瀬が「『分極化、カテゴライズ』ってなんですか?」とまさかの質問。門脇が説明すると、納得した様子の永瀬に「なんでここでこんな説明を! カッコよく終わったのに…でも今のツッコミはどうだった?」と問い掛け、永瀬は「最高! うまなったね」と笑顔を見せ、いい雰囲気の中で撮影が進んでいることをあらためて感じさせた。

 

 

 

 


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