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「ブギウギ」で喜劇王・タナケンを演じる生瀬勝久、「静と動を演じ分けていきたいです」2024/01/15

「ブギウギ」で喜劇王・タナケンを演じる生瀬勝久、「静と動を演じ分けていきたいです」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」。大正の終わりごろ、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘で、歌って踊るのが大好きな天真らんまんな女の子・花田鈴子が、小学校を卒業し歌劇団に入団。さまざまな困難に見舞われながらも大スター歌手への階段を駆け上がっていく物語だ。今回は、喜劇王“タナケン”こと棚橋健二役の生瀬勝久が、役柄への思いや作品の見どころを語った。

 生瀬は、自身が演じる役柄を「タナケンは福来スズ子(趣里)が成長していく上で、その一端を担っている人物だと思います。エンターテインメントの世界では、選ばれた人間ではなくて、努力をし続ける人間と、戦った人間しか残れません。戦いを止めたら、人々の記憶からも消えていきます。そういった世界なんだとスズ子に教える人物なんじゃないかなと思っています」と分析。

 また、「舞台上のタナケンと、普段の素の棚橋健二の演じ分けを意識している」そうで、「僕が思う才能のある喜劇人は、舞台上とそうでない時のギャップがあると感じています。例えば、渥美清さんや志村けんさんの舞台に上がっている時の弾けっぷりと舞台から降りた思慮深く謙虚な姿のように、その静と動を演じ分けていきたいです。希代の喜劇王を演じるにあたって、間とテンポを大事にしています。戦後当時の映画を見ると、セリフのスピードが恐ろしく速く、役者の技術がとても高かったと感じます。劇中劇でそのテンポで演じようとしていますが、やはり難しいですね。でもそうすることで、素の棚橋の姿とのメリハリが生まれるのではと感じています」とコメント。

 スズ子を演じる趣里の印象については「久々の共演ですが、この作品は彼女にとってとてもステップアップになると思います。これまで何十万人の俳優がいて、朝ドラのヒロインになるのは100人足らず、そのヒロインに選ばれて最後までやりきったらどれだけ貴重な体験になるか。だから頑張ってほしいですし、ステージがワンランク上がるとてもいい機会を勝ち得たんだと思っていて、そのことを趣里さんともお話しました。お芝居にしても、伝えることはとても難しくて、心に響かなければいけない。そのために、なるべく相手の目を見て、相手の表情が変わるのを待ってから次のセリフを紡がなければいけないですが、趣里さん演じるスズ子が、ちゃんと目を見て、僕の言葉に耳を傾け、僕のリズムを受け取ってセリフを返してくれる芝居ができてうれしかったです」と撮影を振り返った。

「ブギウギ」で喜劇王・タナケンを演じる生瀬勝久、「静と動を演じ分けていきたいです」

 最後に、視聴者に向けて「この物語は、スズ子がどうやって生きていくのかが描かれると同時に、スズ子に影響を与えたさまざまな人との関わりが描かれています。視聴者の皆さんも、この周囲の人々の姿に自分を投影することもあるかもしれません。そうした見方ができるのも朝ドラならではの楽しみだと思います。ぜひ毎朝楽しみにご覧になってください」と呼び掛けた。

「ブギウギ」で喜劇王・タナケンを演じる生瀬勝久、「静と動を演じ分けていきたいです」

【番組情報】

連続テレビ小説「ブギウギ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月〜金曜 午前7:30〜7:45ほか

NHK担当/kizuka



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