小栗旬がピアノ? ムロツヨシは踊り出す? 熱量あふれる「二つの祖国」撮影現場に潜入2019/03/21
小栗旬さん演じる日系アメリカ人2世の天羽賢治が、自らのアイデンティティーを求めて懸命に生きるさまを描く、ドラマスペシャル 山崎豊子原作「二つの祖国」(テレビ東京系)。戦争に翻弄(ほんろう)されながらも彼ら日系2世たちがそれぞれの人生を懸けてたどり着いた自らの祖国への答えとは…!? 3月23・24日の2夜連続でおくる日本とアメリカ二つの国の狭間で家族の絆を引き裂かれ、涙の別れを経ながらも未来を信じ、たくましく生き抜いた3世代64年の愛の物語です。
今回は、そんな作品の撮影現場に潜入! 小栗さんをはじめ、賢治と対立していく野心家のチャーリー田宮を演じるムロツヨシさんや、賢治の妻である天羽エミーを演じる仲里依紗さんなど、豪華出演陣が集結した撮影の様子をお伝えします。
この日の撮影は、日本の戦争責任を裁く極東国際軍事裁判で通訳の言葉をチェックするモニターを務めることとなった賢治や、GHQ の副官にまで上り詰めたチャーリーらが将校ラウンジで話をするという、後編のシーン。
撮影が始まる前から役に入り切っている様子の小栗さん。台本を手に、身振り手振りを交え、セリフを練習する姿から熱意が伝わってきます
エミー役の仲さんは、休憩時間に英語の練習を。このドラマの約半分が英語のセリフになっているのです。仲さんは「well」の発音が難しかったようで、言語指導のスタッフにレクチャーを受けていました。どんなに短いセリフでも、妥協せずに向き合っている姿が印象的でした。
そんな中、田淵俊彦プロデューサーがふらっと取材陣の元へ。そして「海外の収容所にも取材に来てほしかったなー(笑)。自分で言うのもなんだけど、がっつりセットを建ててハリウッドみたいだった!」と自信をのぞかせました。何でも、海外に日系人を収容したマンザナール収容所の大きなオープンセットを造って撮影を敢行したとのこと。取材に行けなくて残念です。
セットのいすに座ってたたずむ姿を見せていたムロさん。かと思えば、シーン撮影後にタカハタ秀太監督からの「OK!」が出るやいなや、共演者におどけた顔を見せて踊りながら休憩に行く一幕も。重厚な作品の撮影の合間でも、さすがムロさん! 見ているこちらが安心します。ちなみに、テーブルにあるブランデーの中身は、実は麦茶。飲んでも酔わないようになっています。
リハーサル時に、令嬢の小松原玲子を演じる吉倉あおいさんが持っていくべき小道具のカバンを忘れて立ち去ってしまったところ、ムロさんがチャーリーの真面目なトーンと表情のまま「かばんか…かばんを忘れるな、このやろう…」と静かに冗談を繰り出し、スタッフも爆笑していました。
またセットチェンジの合間には、小栗さんがおもむろに現場内にあったピアノの前に座り、「猫ふんじゃった」を披露。「小学生の時にやっていたんだよ」とスタッフと談笑しながら、ちょっとぎこちないながらもかわいい「猫ふんじゃった」を弾き、現場が明るい雰囲気に。
撮影場所が横浜の元町・中華街の近くということで、小栗さん、ムロさんからスタッフ陣へ温かいものの差し入れも。1月から2月にかけての寒い時期の撮影ということで、スタッフから拍手が湧き起こりました。
重いテーマの作品ながらも、ピアノで明るくする小栗さんや、撮影現場の雰囲気を柔らかくしようとするムロさん。作品の中では対立していく2人ですが、現場ではこの作品を少しでもより良いものにしようという共通の思いが伝わってきました。果たして、賢治とチャーリーを待ち受ける衝撃の結末とは…。豪華キャストとスタッフ陣が思いを込めて作り上げたこの作品に、ぜひご期待ください。
【番組情報】
開局55周年特別企画ドドラマスペシャル 山崎豊子原作「二つの祖国」
テレビ東京系 3月23・24日 午後9:00~11:24
テレビ東京担当 Y・O
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