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柄本時生&伊藤万理華が異次元への扉を開く! 独特の世界観「PORTAL-X」の魅力を語る2024/01/04

柄本時生&伊藤万理華が異次元への扉を開く! 独特の世界観「PORTAL-X」の魅力を語る

 WOWOWでは1月12日から、柄本時生伊藤万理華がダブル主演を務める「PORTAL-X~ドアの向こうの観察記録~」(金曜午後11:30。第1回は無料)を放送・配信。モキュメンタリーという手法を用いた新たな挑戦に、柄本と伊藤はどのように向き合ったのか? 2人のコメントが届いた。

 「PORTAL-X」が描き出すのは、この世界とは別の歴史をたどった並行世界が広がる異次元への扉、“ポータル”。各ポータルの失敗事例をわれわれの社会に生かすことを目的に、長年にわたって放送されてきたテレビ番組「PORTAL-X」で、新人番組リポーターのカイフ(柄本)と、番組カメラマンのルナ(伊藤)は、食料難や不死が実現した世界、真の多様性を獲得できなかった社会、極端な少子化、運に頼り切る世界など、歴史の転換点で選択を誤り、取り返しのつかない状況に陥っている世界を目の当たりにしていく。

 この独創的な物語について柄本は「台本を読んで、なんだか不思議な話だなと思ったというのが率直な感想でしたが、ただ確実にいつか起きることだろうなとも思いました。そういうところが面白かったですね」と明かす。伊藤も「台本ってセリフのやりとりなどが書かれているものだと思うのですが、このドラマは、それぞれのポータルの世界観がどのようなものなのかがしっかりと説明されているものでした。台本を読ませていただいて、どういう形で映像化されるのかな、と読み進めながらワクワクしてきて、このような感覚は今までにないものでした」と振り返る。

 普段は俳優として、“被写体”という立場で活動する2人だが、この作品ではリポーターとカメラマンという“取材する側”として、ポータル内の人たちの言葉や思いを拾い上げていく。そのため「セリフの量が多かったので、覚えるのが大変でしたね」と柄本が苦労をにじませると、伊藤は「私は、カメラマン役、ディレクター役、作り手の役をいただくことが重なったタイミングだったので、自分としては全く不自然ではなかったです。撮影中はカメラをずっと構えていて、自分が撮った映像も少しだけ使っていただきました」と話した。

 監督・脚本を務めるのは、2021年にWOWOWで放送・配信の「ザ・モキュメンタリーズ~カメラがとらえた架空世界~」(WOWOWプライムで1月5日午後3:00から再放送。WOWOWオンデマンドで全話配信中)で放送文化基金の奨励賞を受賞するなど、大きな評価を受けた伊藤峻太氏だ。

 荒唐無稽さとリアリティーが表裏一体となった物語の世界の中で、伊藤監督の独自の世界観を絶妙に描き出している。「監督の想像力は本当に豊かだなと思います。ものすごくいろいろなことを勉強されてきた方なんだろうな。監督の中にはっきりとしたビジョンや映像があったので、とてもやりやすかったです」と感想を述べる柄本。続けて伊藤も「監督とは初めてご一緒させていただきましたが、長い年月をかけて、頭にあったものを映像化したとお聞きして、私もこの世の中にはいろいろな並行世界があるんじゃないかと思っている人間なのですごく共感しました。壮大で、夢があるなと」と語った。

 今回初共演ということで、柄本が「万理華ちゃんが出るシーンでは、ほぼ一緒だったので。一緒にお芝居ができて楽しかったですね。万理華ちゃんは感覚的な方なので、その時その時の感覚に敏感で。それをすごく楽しもうという感覚があって。それと万理華ちゃんは役に没入する時のレベルがものすごく高いんです。それも楽しかったですね」と言うと、伊藤も「初めてご一緒させていただいて、現場ではずっとフラットに自然体で過ごせました。時生さんが緊張しない雰囲気をつくってくださったのだと思うのですが、普通に隣にいて、なんの違和感もなかったです」と相性のよさをうかがわせた。

 劇中では、並行世界に生きる“俳優の柄本時生と伊藤万理華”が登場するシーンがある。2人は自分自身をどう演じたのだろうか? こちらも興味深い。

 まずは、柄本が「カイフは管理社会の人間なので、感情の起伏はあまりないように演じたのですが、劇中の柄本時生は“自分を演じた”という感覚がすごく強くて。僕は17年に『バイプレイヤーズ』(テレビ東京ほか)というドラマで自分を演じたことはあるのですが、あの時の自分とはまた違った感覚ですね。今回はしっかり自分をやっちゃえと思いながら演じました」とコメント。一方の伊藤は「今までいただいた役の中でも、自分に近いなという役が増えてきていたように感じていましたが、“伊藤万理華”という名前を作品に取り入れてくださったということは、めちゃくちゃ光栄だなと思いました」と感謝した。

 そして、最後に柄本が「飛んでる作品になったなと思います。想像力と、現代のシニカルさがすごく絡み合っていて。これは伊藤監督が、現実世界で絶対にあり得ることを具現化したドラマだと思ったんです。ぜひ皆さんにも、世の中のことについて考えていただく一歩にしてもらえたらなと思っています」と呼び掛け、伊藤は「これはある種のドキュメンタリー番組だと思って見てもらえたらと思います。この世には、自分たちが選択しなかった世界があるのかもしれない、ということを考えるだけでワクワクします。宇宙は膨大で、自分たちの知らない世界のことを想像するだけで面白いなって。この作品が、そうした自分の世界を広げていくきっかけになったらいいなと思います」とメッセージを寄せた。

 なお、放送・配信を直前に控え、第1回「フードインベーダー」がWOWOW公式YouTubeで先行無料配信がスタート。WOWOWドラマ公式X(Twitter)では、ドラマをより理解することができる設定資料を随時配信していく。

柄本時生&伊藤万理華が異次元への扉を開く! 独特の世界観「PORTAL-X」の魅力を語る
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