福山雅治と香川照之が“定時で帰る”!? 「集団左遷!!」最終回は手に汗握る怒濤の展開2019/06/18

　幾度も繰り返される裏金のやりとり、長年にわたる不正融資、逆らう者は邪魔者扱いし左遷をほのめかす俗習。会社ぐるみで不正を隠そうとする銀行の内部で、「正しいこと」だけを追いかけて奮闘する銀行員の戦いを描いた連続ドラマ「集団左遷!!」（TBS系）。

　異なる角度から自分たちが勤める銀行を守ろうとしてきた片岡洋（福山雅治）と横山輝生（三上博史）の対立もいよいよ完結です。6月23日放送の最終回では、片岡は会社の不正を自分たちの世代で断ち切るべくリスクを負う可能性をはらみながらも証拠を集め、自らの手でマスコミへの告発を決意。信頼を置く真山徹（香川照之）と共に、副頭取の座にまで上りつめた横山の周辺を調べることに。

　一方、これまで何があっても動じなかった横山の鉄壁ぶりは健在。一手先を読んだ行動で片岡の正義の行く手を阻んできた横山は、一筋縄ではいかない人物。不敵な笑みを見せる横顔に、思わず煮え切らない結末を予感してしまいます。

　ところで、TBSで今クールに放送中の、組織に属する会社員を描いたもう一つのドラマ「わたし、定時で帰ります。」では、定時で退社することをモットーにしていた主人公・東山結衣（吉高由里子）に変化が。赤字必至の契約を交わしてしまった得意先に振り回される日々が続き、定時が来たことにも気付かないほど必死に働く結衣。さらにプライベートでは結婚式の準備を進めようとしますが、仕事が忙しくなり恋人・諏訪巧（中丸雄一）とすれ違いが生じてしまう展開に。

　定時で退社することをモットー（？）にしている人物は、実は「集団左遷!!」にも。蒲田支店の支店長に着任したばかりの片岡があくせく駆け回っていた第1話、午後5時30分になった途端に「定時ですから」と颯爽と帰る真山。それを見て「えっ？　もう帰っちゃうんですか？」と不服そうな様子を見せていた片岡は残業し、午後10時に帰宅。今でこそバディ感を増した片岡と真山ですが、当初はそんなやりとりを見せていました。

「わたし、定時で帰ります。」の結衣が定時で帰れない中、「集団左遷!!」最終回では片岡と真山の2人とも、定時で帰るようですよ。2人が定時で退社した後、何をしているかは…？　「集団左遷!!」最終回で、確かめてみてください。片岡、真山、そして結衣、さらに横山。それぞれが大事だと思うものや考え方に違いはあれど、会社員として、彼らが何を選んだのかが映し出されているのではないかと思います。