今年最も輝いたテレビスターは誰? 2023年お気に入り&ブレークタレントランキングを大発表!2023/12/25
今年のテレビ界も新たな人気者が数多く登場して私たちを楽しませてくれたが、今回は年末恒例となっている全国311万台を超えるレグザの「みるコレ」の「お気に入りタレントパック」の最新データから作成した「2023年お気に入り&ブレークタレントランキング」を大発表する。今年最も輝いたテレビスターは一体誰なのか?
■過去の“お気に入り&ブレークタレント”ランキングはこちら!
▶ 2022年お気に入り&ブレークタレントランキング
▶ 2021年お気に入り&ブレークタレントランキング
▶ 2020年お気に入り&ブレークタレントランキング
新規で“お気に入り”登録された割合で見る注目度ランキング
まず、今年は昨年とは趣向を変えて「2023年お気に入り増加数ランキングベスト20」をご紹介。「みるコレ」の「タレントパック」を、2022年12月~23年11月までの1年の間に新たにお気に入り登録したユーザー数が多い順に並べたランキングである。過去から累積したお気に入り登録数ではなく、23年だけの増加数に絞ったため、今年最も注目されたタレントが一目で分かるベスト20である。
今年、最もお気に入り登録者数を増やしたのはSnow Manであった。現時点での「お気に入りランキング(総数)」(過去からの累積登録数ランキング)でも、一昨年の8位から4位へと順位を上げている。グループとしての活躍に加えて、個々のメンバーがさまざまな分野の番組で思い思いに翼を広げてきた結果だろう。「みるコレ」の「Snow Manパック」をお気に入り登録すると、Snow Manの出演だけでなく、各メンバーの出演番組すべてが録画できるので、その便利さが支持されたこともあるかもしれない。そして4位になにわ男子、5位にKing & Prince、7位にSixTONESと勢いのある若手グループがベスト10内にずらり。現在活動休止中の嵐も10位にランクインしていて、その人気の根強さが分かる(あくまで今年新たに登録された人数によるランキングである。メンバー個々の出演番組がすべてフォローできる強みがあるにしても、さすが嵐と言わざるを得ない)。
個々のメンバーではSnow Manの目黒蓮が、過去の累積すべてを含めた「お気に入りランキング(総数)」で昨年の57位から今年は32位へと大躍進。「お気に入り増加数ランキング」でも9位と見事トップテン入りを果たした。昨年秋のドラマ「silent」(フジテレビ系)でファン層を大きく広げ、今年に入っても映画・ドラマに立て続けに主演し、グループの人気をけん引した。
そして同時に2位の千鳥、3位のダウンタウン、6位の松本人志といった大御所たちの現役感がすごい。「お気に入りランキング(総数)」でも、千鳥が1位、ダウンタウンが2位、松本が5位と上位を占めているのだが、今年の増加数だけでもこれだけ上位にランクインしているのである。決して過去の人気にあぐらをかいているわけではなく、現役のアイドル勢としのぎを削る人気を今現在も維持し続けているというところに彼らの本当のすごみがある。今のテレビの面白さを支えているのは間違いなく彼らだろう。
今年“お気に入り”の登録が急増したタレントとは?
今度はちょっと視点を変えて、23年12月現在「みるコレ」の「お気に入りタレントランキングベスト300(総数)」にランクインしているタレントパックの中で、今年新たにお気に入り登録したユーザーの割合が多い順に並べた「上位300パック中の急上昇ベスト20」ランキングを見てみよう。絶対数は小さくても、今年新たに注目したユーザーが多いスターたち、まさに23年のブレークタレントの名にふさわしい顔ぶれだ。
上位4組は、いずれも昨年はベスト300にランクインしていなかったアーティストたち。一部では既に注目を集めていた面々だが、今年は大きくブレークを果たし(5位のStray Kidsを含めて)大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」への出場も決めている。特にトップに立った新しい学校のリーダーズは、ストレートなセーラー服のコスチュームと特徴的なパフォーマンスで茶の間の認知度を一気に広め、今年を代表するポップアイコンとなった。4位のあのも、あれよあれよという間にCMにバラエティーにと引っ張りだこになった。まことに感慨深い。
またそれらとは別の意味で注目されるのが、6位の坂本龍一だろう。今年春の訃報は多くの人に衝撃を与え、その生涯や作品があらためて光を浴びた。追悼番組なども数多く放送され、そうした流れの中でのランクインであろう。ブレークは何度でも可能だという証明である。8位以下には、宮舘涼太を筆頭にSnow Manやなにわ男子のメンバー個人のパックが多数ランクイン。23年の活躍ぶりが分かる。
“お気に入り”タレントの推移で人気の動向を比較
続いては、「上位100パック中の急上昇ベスト20」にランクインしているタレントを見てみよう。「お気に入りランキング(総数)」でベスト100に入っているパックからのセレクトなので、既に人気を確固たるものにしているビッグネームが多い。
ここでも、ベスト3を占めた目黒、渡辺翔太、岸優太はもちろんだが、4位BE:FIRST、7位SEVENTEENなど本格的なダンス&ボーカルに力を入れたボーイズグループの躍進が目を引く。また、10位オードリー、16位かまいたちなどのトップ芸人勢、11位サザンオールスターズ、14位YOASOBI、19位あいみょんなどの人気アーティスト組など、多彩な顔触れが面白い。特にYOASOBIは昨年の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」から「推しの子」といった話題になったアニメのオープニングテーマを彩ったことによる影響も見られる。
変わったところでは唯一、スポーツ選手からのランクインとなる8位の大谷翔平選手。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での活躍を振り出しに、年の瀬のロサンゼルス・ドジャース移籍まで、23年を本当に明るいニュースで満たしてくれた。今年、大谷選手の存在がどれだけ私たちを元気づけてくれたのか計り知れない。来年も新天地でのさらなる活躍を祈念しつつ、お気に入りランキングの順位の上昇にも期待したい。
こうしてさまざまな角度から検討してみると、急激な変動こそないものの新たなブレークタレントの萌芽は確実に育っていることが分かる。テレビ業界も構造的な変化の時を迎えていて、先のことは分からないというのが正直なところだが、明るいニュースや心躍る番組の数々がテレビを彩ってくれることを望みたい。来年も当コラムをよろしくお願いいたします。よいお年を!
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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