【「猫のひたいほどワイド」冬休み特集②】“猫の手も借り隊”沖拓郎インタビュー~25歳のスタートライン~2024/01/01
テレビ神奈川(tvk)の情報番組「猫のひたいほどワイド」に2022年度から番組リポーター“猫の手も借り隊”の一員として出演している拓郎が、23年10月から本名の沖拓郎として活動することを番組内で発表した。TVガイドwebでは、そんな沖を直撃取材。改名の心境から大好きな自動車のことまで、24年1月1日に25歳になる彼にたっぷりと語ってもらった。
――10月に「沖拓郎」の名前で活動されることを「猫ひた」内で発表されましたが、心境の変化はありますか?
「皆さんに改名をお伝えしたのは10月10日ですよね。今も日にちまでしっかり覚えています。本名でありますので、それに恥のないように行動して頑張っていきたいと思っています。今のところ、皆さん今まで通り“拓郎”と読んでくださることが多くて、まだ“沖”とはあまり呼ばれたことはないんです(笑)」
――“拓郎”というお名前がなじんでいましたからね(笑)。改名されてからの沖さんは、「潜入リポート」の“今日のリポート大賞”を連続して獲得していますし、よりパワーアップされている印象です。11月のスペシャルウイークでは、視聴者の方々からの投票でもリポート大賞を獲得していましたよね。
「視聴者の方々からの投票は、僕ではなくて、清川村からの中継を担当した植村颯太くんが選ばれると思っていたので、自分がリポート大賞を獲得できて驚きでした。視聴者の皆さまから選んでいただいたということが、特にうれしかったです。でも、自分のリポートはまだまだなので、頑張っていかないとと思っています。体験系のリポートは、体で感じたことを以前よりも言葉にできるようになってきたと思っているのですが、“食リポ”はずっと課題ですね(笑)。自分が感じた味をきちんとその食べ物の情報として伝えることは難しいです」
――自分が感じたことを客観性も交えて伝えることは大変ですよね。
「はい。“食リポ”は普段から意識しています。先日、岡山の実家に帰省した時も、家族でご飯を食べながら“食リポ”の練習をしてしまって(笑)。『“食リポ”しないで』って家族に言われてしまいました。やっぱり、皆さまに見ていただくからにはいいリポートを届けたいので、練習中です!」
――練習といえば、スティールパンも頑張っていましたね。実際の演奏を聴いて、スティールパンは金属でできた楽器なのに、音色に温かみがあってすてきだなと思いました。
「演奏会では僕、がっちがちでしたよね(笑)。確かにスティールパンは癒やされ系の優しい音を奏でますが、音が重なると力強さも表現できて、不思議な楽器だなと思います」
――沖さんは水曜グリーンの時代から、居合道やバレエなどリポートでいろいろなことに挑戦してきましたね。
「バレエ行きましたね。踊る方の(笑)。懐かしいです」
――リポートした場所で印象に残っているところはありますか?
「相模原市の“天空の茶畑”の大自然は印象に残っています。あのロケでは、茶畑で茶摘みをして、古民家で手もみ茶作りをしたり、モノレールに乗ってゆず畑に行ったりと、一度のリポートでいろいろなことを体験できました。本当に絶景で、ぜひもう一度行ってみたいです」
――“天空の茶畑”は映像で見ていても、山々の雄大さが伝わってくる場所でしたね。そして、沖さんは「猫ひた」に出演して2年目ですが、番組出演が決まった時のことは覚えていますか?
「はい。番組のレギュラーだった梶田冬磨とは仲がよかったので、オーディションを受けることになった時から報告をしていました。でも、僕は話すことがあまり得意ではないと思っていたので、あまり自信はなかったんです。なので、合格した時はびっくりしましたね。冬磨に『受かったよ』って伝えたら、彼も喜んでくれて。まさか同じ番組に出られるとは思っていなかったので、うれしかったのを覚えています」
――梶田さんは番組に出演していた約3年の間、リポーターとして成長していく姿を見せてくれました。
「冬磨のリポーターとしての成長過程を見ることができなかったのが残念ですが、彼から火曜イエローを引き継ぎましたし、なおさら頑張ろうと思います」
――先日のスティールパンの演奏会にも多くの方が集まっていましたし、皆さま頑張っている沖さんのことを応援していると思いますよ。ところで、岡山県出身の沖さんは「猫ひた」を通して、神奈川県に関する新たな発見はありましたか?
「上京してきたばかりの頃の僕の神奈川県のイメージは、横浜市の“みなとみらい”のイメージが強くて、ビル群という印象でした。でも、番組でいろいろなところをリポートしてからは、さっき話した“天空の茶畑”もそうですし、自然が豊かなところ、自分の出身地ある岡山県に似た長閑な場所もあるんだなって気付きました。海、山、港といろいろなシチュエーションがあって、潜入するごとに新たな一面を知ることができるので楽しいですね」
――ご出身の岡山県はどのような場所ですか?
「岡山も岡山駅周辺の栄えているエリアと、海や山の周辺の自然が豊かな場所とがあって、神奈川と似ているかもしれません。観光ですと、日本三名園の岡山後楽園や瀬戸内海の島々が定番でしょうか。あと、岡山といったら“桃太郎”。吉備津彦神社で岡山の歴史を感じてもらった後は、きびだんごを買って、動物たちに分けてお供になってもらってください(笑)」
――きびだんご、おいしいですよね(笑)。話は変わるのですが、沖さんが以前「猫ひたradio」に電話出演されていた際、水曜はMCの三上真史さんがパパで、借り隊は子どもたちだったけれど、火曜だとMCの鎌苅健太さんが長男、レッドの石渡真修さんが次男で、みんなが兄弟のようだと話されていたと思います。それぞれ曜日の雰囲気が伝わってくる表現だなと思って聞いていました。
「今年度の火曜メンバーは、生放送後にご飯に行ったり、プライベートでも会ったりするので、お仕事以上の関係なのかなと思います。鎌苅さんや(植村)颯太くんとはビリヤードという共通の趣味もあります。特に颯太くんとは会うことが多いですね。週4くらいで会っています。昨日も夜まで会っていました。颯太くんはプライベートでもあのまんまで、本当に裏表がなくて楽しいです。4歳年下ですが、年の差を感じることもないんです」
――植村さんも先日、清川村からの生中継を頑張っていましたね。
「はい。颯太くんはいろいろなことを真面目に考えている部分もあって、先日の生中継はその結果が出ていたのではないかと思います。僕もパン屋さんのリポートで生中継の経験はあるのですが、生の限られた尺であれだけ自分の色が出せる颯太くんはすごいですよ。少し前ですが、颯太くんと月曜グリーンの岡田翔大郎くんと3人で鎌倉に行ったこともあります。翔くんともご飯食べたり、お酒飲んだりして仲がいいんです。僕が車の運転が好きなので、3人それぞれの行きたい場所を僕の運転で巡りました。僕は鎌倉が初めてだったので、とても楽しかったです」
――沖さんは自動車が好きなのですよね。お気に入りの車種はありますか?
「これ、結構長くなっちゃうかもしれませんよ(笑)。国産の旧車が好きです。旧車は好きなだけで普段はなかなか乗れないので憧れですね。いつか乗れる機会があればいいなと思っている車はたくさんあります」
――旧車というと、どれくらいの年代になりますか?
「古いものだと、昭和40年代からでしょうか。“ハコスカ”と呼ばれていた頃の日産のスカイライン、初代GT-Rとか。フェアレディZの初代S30型も。特に好きなのは、昭和から平成初期くらいまでの車種ですね。僕は“ボックスシルエット”が特に好きなんです。ちなみに車の変遷でいうと、平成に入る頃に、ボックスシルエットからやや丸みを帯びたスタイルに変わってくるんですよね」
――分かります(笑)。スカイラインもシルビアも1980年代は比較的角張っていましたが、90年代に入る頃に丸みを帯びてきましたよね。
「そうなんです! だんだん丸みを帯びてくるのですが、僕はどちらかというと角張ったボックスシルエットが好きなんです(笑)」
――やはり、スポーツカーがメインなのですか?
「スポーツカー以外にも、セダンも好きです。トヨタのクレスタって分かりますか? あれも大好きで、今は“71(なないち)クレスタ”と呼ばれた車種を買うのが目標なんです! 欲しいですね~(笑)」
――沖さんの自動車好きな部分を引き出せてよかったです(笑)。ここからは、俳優としてのお話も伺えればと思います。先日、最終回が放送された考察ミステリードラマ「意味が分かると怖い配信停止になった婚活ドキュメンタリー」(テレビ朝日)をはじめ、最近では俳優としての沖さんを見る機会も増えてきましたね。
「ありがとうございます。実は、お芝居をしたいという気持ちは最近になって固まってきました。もともとお芝居に興味はあったのですが、自分の声にコンプレックスがあったり、滑舌に自信がなかったりして、演技をすることから逃げていた時期がありました。今はやっと俳優というスタートラインに立って、試行錯誤しながら少しずつ進もうとしているという感じでしょうか。自分は『猫ひた』に出演している他の皆さまに比べると演技のスキルがまだまだだと思うので、今は早くいろいろなスキルを身につけて、俳優としていろいろな役を表現できるように頑張っていかなければと思っています」
――台湾に行かれていた時期もあったそうですが、現地で芸能活動をしていたのですか?
「はい。東京に来る以前は台湾のモデル事務所に1年ほど入っていて、台湾で広告のモデルやCMのお仕事をしていました。でも、自分は現地の言葉を上手にしゃべれるほどではなかったので、台湾でお芝居をしたことはなかったです」
――台湾での経験で得たことはありますか?
「僕は大阪のモデル事務所でのお仕事を経て、台湾に行きました。大阪にいた頃に比べると、台湾の事務所は“一緒にお仕事をとっていこう”というスタンスが強かった印象です。ただ待っていればオーディションの案内がくるといった環境ではなく、より自分から動かないといけないんだということを学びました。今思えば、言語の壁もあったので、いろいろなことを考えながらしゃべる機会が多くて、自分自身とたくさん向き合えたのではないかと思います」
――台湾での経験もきっと今後生きるのではないかと思います。ちなみに、沖さんは子どもの頃から芸能界に興味はあったのですか?
「映画やテレビ番組をたくさん見る家庭で育ったので、芸能界に関心を持つ環境で育っていたのかもしれません。ですが、子どもの頃はバレーボール一筋でしたね。小学校1年生から高校2年生までバレーボールをやっていて、引退して進路を考える時期になった際に、芸能界を意識し始めました。僕、涙もろくて、映画やドラマも見て泣いちゃうことが結構あって。それをきっかけに人に感動を与えられるお仕事っていいなと思ったのが芸能界の入り口だったのかもしれません。それ以前ですと、自動車の整備士や、動物も大好きなので飼育員さんや牧場経営にも憧れていました。幼い頃は自分で動物園を造りたいと思っていました(笑)」
――以前、牧場をリポートしていた姿を思い出しました(笑)。国際経験もされていて、感性が豊かな沖さんだからこそ表現できることがあると思います。では最後に、読者の方にメッセージをいただいて終わりたいと思います。
「1月1日で25歳になりまして、人生4分の1くらいになりました(笑)。僕の潜入リポートは先日のスティールパン演奏会だったり、お祭りの会場だったり、視聴者の方と直接触れ合える機会が多くて、いつも皆さまから元気をもらっています。“猫の手も借り隊”2年目となった今年度もあと3カ月ほどですが、リポーターとして自分が体感したことを、視聴者の方に分かりやすく伝えられるように今以上に頑張っていきます。そして、俳優としても応援してくださる皆さまによい報告ができるように、精進していきたいと思います。いつも応援ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします!」
――ありがとうございました。
火曜メンバーがそろったキャンプ場での“ご褒美ロケ”の際、MCの鎌苅健太さんから“火曜のオアシス”と呼ばれていた沖さん。この日も温かい笑顔で丁寧にインタビューに答えてくれました。そして、インタビュー終了後の写真撮影には、大好きなみかんを手に持ってきてしまうかわいらしい一面も。本名で新たなスタートを切った彼が、自分の道をどのように切り拓いていくのか。見守りたいと思います。
【プロフィール】
沖拓郎(おき たくろう)
1999年1月1日生まれ。岡山県出身。「猫のひたいほどワイド」火曜イエロー。「東京オートサロン」BYDモデルのほか、俳優として朗読劇「土砂降りの森よおしえて僕の膝に住んでいた銀色の猫のゆくえ」、舞台「29th Attack『MoM』親の顔が見たい」、考察ミステリードラマ「意味が分かると怖い配信停止になった婚活ドキュメンタリー」(テレビ朝日)などに出演。
【イベント情報】
「猫のひたいほどワイド 祝8周年感謝祭~イタズラ猫の絶対距離~」
【日時】2024年3月23日
<第1部>開場/午後2:00 開演/午後3:00
<第2部>開場/午後6:00 開演/午後7:00
【会場】関内ホール 大ホール
【出演者(予定)】
鈴木勝吾、大矢剛康、朝田淳弥、木村魁希、岡田翔大郎
鎌苅健太、石渡真修、植村颯太、沖拓郎、小林希大
三上真史、奥谷知弘、牧田習、早瀬圭人、田倉暉久
井上正大、大城光、白又敦、石川悠人、双葉小太郎
岡村帆奈美アナウンサー、照井七瀬アナウンサー
詳細はイベント公式サイトへ
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販売期間:2024年2月1日午後11:59まで
【番組情報】
「猫のひたいほどワイド」
テレビ神奈川(tvk)
月~木曜 午後0:00~1:30 (午後0:00~0:30はテレ玉、チバテレも放送)
※tvkでは同日の午後10:00~10:55に再放送
※2024年は1月15日から放送開始
取材・文/大山敬仁
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