東山紀之主演「必殺仕事人」最新作に松下奈緒が“髪結い師”役で登場! 美しく、激しく、ド派手な立ち回りを披露2023/12/12
ABCテレビ・テレビ朝日系では、12月29日に東山紀之が主演を務めるスペシャルドラマ「必殺仕事人」(午後9:00)の放送が決定。新たな仕事人として、松下奈緒が登場することが分かった。
1972年の「必殺仕掛人」スタート以来、藤田まことさんが演じる中村主水をはじめとするさまざまなキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた“必殺シリーズ”。節目となる今年、藤田から引き継いだ東山をはじめ、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見が演じる仕事人たちによる最新作が届けられる。
1月に放送された前作では、瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)が壮絶な最期を遂げ、緊急事態に陥った仕事人たち。大きな存在を失い、4人の仕事人は再編を迫られることに。厳しい状況に陥る中、新たな仕事人として松下が扮(ふん)する髪結い師・棗(なつめ)が登場する。果たして棗は、渡辺小五郎(東山)、経師屋の涼次(松岡)、リュウ(知念)、花御殿のお菊(和久井)の仕事人と、どんな出会いを経て仕事人の一員になるのか?
髪結い師・棗は、夫が商売相手にだまされ自ら命を絶ったというつらい過去をもち、ひっそり生きている女性。芝居小屋の踊り子たちから指名の途切れない腕利きだが、胸に秘めた恨みが消えることはなかった。そんな彼女のつらい心情をよく知るお菊は、同じように無念を晴らしたいと願う人のために、一緒に“仕事”をしないかと持ちかける。しかし、そんなお菊を横目に、小五郎は、棗に本当に裏稼業に身を投じるほどの覚悟があるのかを疑問視していた。
2014年以来、9年ぶりに4人となった仕事人たち。女性仕事人が誕生するのは、実に16年ぶりとなる。葛藤の末、仕事人として生きる決意を固めた棗の得物は、髪結い師ならでは、髪の毛を束ねる紐(ひも)・元結(もとゆい)だ。「これでどうやって仕事をするんだろうと、想像もつかなかった」と語った松下が、元結や刀などの武器を手に、美しく、激しく、そしてド派手な立ち回りを披露する。
松下は「初めて『必殺仕事人』に参加することができて、“ずっと見てきた世界の一員になれるなんて!”という驚きとうれしさでいっぱいです。ファミリーの中に入れていただくことは、大変光栄ではありましたが少し不安でもありました」と率直な心境を明かし、「長年一緒にやってこられた東山さんはじめ、キャストの方やスタッフの方に温かく迎えていただきました。ご一緒するシーンの多い松岡さんは、さりげなく『必殺』についていろいろと教えてくれました。初めてアジトのセットで撮影した時は、あまりのカッコよさにニヤニヤが止まりませんでした。東山さんをはじめ、皆さんの去り方もカッコよくて、私もこんなふうに演じたいと思いました。早めに殺陣や立ち回りのお稽古もさせていただきましたが、初めてのことばかりなので、本当に一から教わりました。普段しない動きや姿勢など、想像以上に大変で驚きましたが、監督がカッコよく見える瞬間を切り取ってくださるので、必死に食らいついていこうと思って撮影に臨みました」と撮影を振り返った。
さらに、「私が演じる棗は、抱えているものが多く、ミステリアスな女性です。最初は喜怒哀楽もはっきり出さないんですが、普段の髪結い師としての顔と、仕事人として“覚悟”した時の顔は、目の動き一つにしても違う。監督とお話しながら演じさせていただけてありがたかったです」と役づくりにも触れ、「監督をはじめ、バイタリティーにあふれたスタッフの皆さん、キャストの皆さん…『必殺仕事人』を愛して熱い気持ちをもった方々と一緒にいられるというぜいたくな撮影現場では、発見と勉強の連続で、充実した日々を送ることができました。1カット1カットがすごく美しいですし、誰かを思う気持ちや、抱えている悲しみなど、時代劇であっても必ず寄り添えるところがあるのが『必殺仕事人』の魅力だとあらためて感じました。その世界の中で、棗がどんなふうに物語に絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください」と呼び掛けている。
東山は「今回仕事人として登場する松下さんは、ピアノも素晴らしいと思っていましたし、清楚なイメージを持っていました。仕事人は、やはり汚れ役なので、きっと覚悟をもってこの撮影に臨まれたんだと思いますので、僕はその思いも受け止めていきたいですね。劇中でも、小五郎が“棗はそういう覚悟を持てるのか”と試していくことになりますので、そういった関係性にも注目していただきたいです」と見どころを伝える。
続けて「松下さんが殺しをするシーンを拝見したんですが、激しくもあり、カッコよくもあり、とてもハマッていました。また、撮影現場で拝見していると、見事に適応されているなという印象でした。最初は誰もが熱の高いこの現場の雰囲気に戸惑うと思うんですが(笑)、松下さんは、いろいろなことをきちんと受け止めてらっしゃったので、安心しました」と称賛。
最後に「石原(興)監督とのタッグも16年目になります。監督はカメラマン出身で、数々の女優さんを美しく撮ってきた方なので、画が本当に素晴らしいんです。なので、僕らはその画の中にきちんと収まるようにする、ということが一番大事だと思っています。そういった先輩たちが築き上げてきた『必殺仕事人』が50周年を迎え、さらに新しい仕事人を迎えます。新たな局面を迎える今作も、ぜひご覧ください」と力を込めてアピールしている。
仕事人稼業に悩みながら敵に討たれ、壮絶な最期を遂げた陣八郎。大きな存在を失った4人の仕事人たちにも予期せぬ事態が巻き起こる。リュウは、慕っていた陣八郎亡き後、気が抜けた状態に。陣八郎の形見である鏨(たがね)を手に仕事に挑むも、慣れない道具の影響か、反撃されて絶体絶命の窮地に陥る。そんな状況でも江戸の町では事件が相次ぎ、仕事人が手に掛ける的も後を絶たない。ただでさえ1人少ない状況で裏稼業をこなしていく中、すっかり抜け殻のようになり、仕事にも影響が出始めたリュウを見かねたお菊は、ひそかにある策を講じる。
一方、芝居小屋で踊り子たちの絵を描くという絵師としての表稼業に勤しむ経師屋の涼次は、物価上昇の余波で絵の道具を買うこともできず、金の無心をするためお菊の家に向かう。すると、たまたま髪結い師の棗と居合わせ、その美しさに息をのむ。そっけなくあしらわれたものの、その後も芝居小屋で日々顔を合わせ、棗のことが頭から離れなくなった涼次は、お菊から棗の過去を聞き出す。そして、商売相手にだまされた夫が自ら命を絶つというつらい経験をし、棗が決して消すことのできない恨みを胸に抱えていることを知る。
新たな局面を迎えた仕事人たちが、江戸にはびこる悪人たちに鉄槌を下す「必殺仕事人」ならではの世界観と、重厚な映像美で描き出される彼ら活躍に注目だ。
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