バカリズム原案・脚本「ノンレムの窓」第5弾に森七菜、滝藤賢一、斎藤工らが出演2023/12/11
日本テレビ系では12月25日に、バカリズムが原案・脚本を手掛ける新感覚SFショートショートドラマの第5弾「ノンレムの窓 2023年 冬」(午後10:00)を放送。森七菜、滝藤賢一、斎藤工らが出演することが分かった。
「ノンレムの窓」は、2022年4月に誕生し、今年7月に第4弾がオンエアされ、独創的な世界観とウィットに富んだ笑いを織り交ぜた珠玉のストーリーを生み出すオムニバスドラマだ。深い眠りを意味する“ノンレム睡眠”。今回届けるちょっと不思議な三つのショートストーリーは、夢なのか? それとも現実なのか?…“夢と現実”“現実と非現実”そのはざまを行き来する“バカリズムワールド”が展開される。
バカリズムは、原案・脚本だけでなく、自らも“窓先案内人”としてドラマの幕間に登場。斉藤由貴が演じる“顔を一切見せない謎の女性”マドカとの不思議な掛け合いにも注目だ。さらに、今回の幕間には、大物俳優が扮(ふん)したサンタクロースも現れる。
バカリズム脚本の第1話「野崎さんの夢」では、芸能界を夢見る主人公・野崎早苗を森が演じる。そして、物語のキーマンでもある、野崎の同級生・伊藤典子役で小野花梨が出演する。
卒業と同時に大手芸能事務所に入ることが決まっている野崎のもとに「野崎さん、卒業したら東京でモデルさんになるって本当?」と同級生の伊藤がやって来てくる。監督は「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(ともに日本テレビ系)など、話題になった学園ドラマを手掛けた鈴木勇馬氏が担う。
出演が決定して「ものすごくうれしかった」という森は、「バカリズムさんが脚本を書かれたドラマ『ブラッシュアップライフ』や配信されている作品などをちょうど見ていたので、すごいタイミングと思ってご縁を感じました」と語り、「バカリズムワールドは不思議でした。自分たちでは普通に会話しているつもりでも傍から見たら違う見え方をする。『野崎さんの夢』はタイトルにもありますが、芸能界入りを夢見て頑張っている女の子で、その夢がどうなっていくのか皆さんに楽しんでいただきたいです」と独特の世界観を楽しんでほしいとアピール。
加えて、ずっと共演したかったという小野に関しては、「今回初めて一緒にお芝居をして、高校3年間ずっと同じクラスだった感じが花梨さんのおかげで出せたと思います。長いセリフを一連で撮影するシーンもありましたが、花梨さんのおかげで一緒に乗り越えられました」と、その存在に助けられたようだ。そして、「25日のクリスマスの夜に、食卓を囲みながら家族団らんで『ノンレムの窓』を見ていただけたら絶対に楽しめると思うので、ぜひご覧ください」と呼び掛けている。
第2話は、ヨーロッパ企画・左子光晴氏と上田誠氏が脚本を担当する「れんあいそうかんず」。滝藤が、愛する妻と小学1年生の娘を持つ主人公・山岸俊樹を演じる。妻・山岸夏生役は堀内敬子、娘・しま役は「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)の安藤サクラが演じたヒロイン・近藤麻美の幼少期“チビ麻美”でその演技が話題になった令和の天才子役・永尾柚乃が務める。
家族3人、幸せな日々を過ごしていた山岸家だったが、娘の「れんあいそうかんず」を見てしまい…。娘よ、恋をするなとは言わない。ただ、ただ…お父さんは、寂しい!娘の恋をのぞき見する日々は、思いもよらない方向へ向かっていく。
滝藤は「バカリズムさんの世界観が詰まった『ノンレムの窓』、その中で今回はヨーロッパ企画・左子さん、上田さん脚本の作品に出させていただくのは初めてなので、とてもうれしかったです。楽しみにしていました」と期待を持って撮影に臨んだことを伝え、「共感できるなと思ったのは、娘に好きな子ができて、その子を授業参観の時に探してしまうというのは、親としてあるなと思いました。実は娘役を演じた柚乃ちゃんとは、彼女が1歳半の初現場で同じ現場でご一緒したことがあります」と明かす。
視聴者に向けては、「クリスマスなので、家族みんなで見ていただけたらとてもうれしいです。とっても見やすくてキュートでポップな作品になっていますし、斎藤工さんと森七菜ちゃんの作品もものすごく面白いので多くの方に見ていただきたいです! メリークリスマス!!」とメッセージを寄せている。
第3話は、世界中で話題になり、「Asian Academy Creative Awards 2023」で脚本賞に輝いた配信ドラマ「サンクチュアリ-聖域-」(Netflix)の脚本を手掛けた金沢知樹氏が担当する「デスゲーム」。
「ゲームを開催いたします。あなたを絶望から救うクリスマスプレゼントになるかもしれません」。とにかく金が必要な男女6人のもとに、そんな謎の招待状が届く。「さぁ、ゲームを始めよう」…聖なる夜にデスゲームの幕が上がる。ゲームを主催する謎のディーラーを斎藤工が演じる。さらに、“デスゲーム”に参加する日田友一役に岡山天音、ディーラーの秘書・小瀬桃花役を蓮佛美沙子、佐世保役を堀内健が務める。
「これまでの『ノンレムの窓』シリーズを拝見していたので、この世界に入れることがとてもうれしかったです」と喜びを伝える斎藤は、「脚本の金沢知樹さんとは古くからのお付き合いなのですが、役名に九州の地名を付けるなど金沢さんらしさが隅々にあると思いました。キャラクターを演者さんにしっかり渡してくれる脚本だったので、自分だけじゃなく、自肩が強い役者さんが集まってこの作品に挑めました。自分の役割をすごく明確に捉えて現場に皆さんいらっしゃっていたので、脚本と現場の解像度が“金沢知樹の世界”なのかなと思いました」と、脚本の金沢の特徴がよく表れた作品であると紹介。
続けて「どうやってこの世界を撮影されるのだろうと…事前にはなかなか想像ができなかったです。共演の役者さんたちだったり、この環境だったり、美術、撮影、照明、衣装、メークなど、すべての部署の方たちが同じ方向を目指している作品だったので、迷いは全くなく演じられました。皆さんのキャラクターが色濃くて、短期間での撮影ならではの化学反応があったなと思います」と手応えを伝える。
そして、「聖なる夜にふさわしいのか、ふさわしくないのか分からないですが、現実のような非現実のような、非常にあいまいな時間を僕も日頃過ごしている感覚があるので、眠っているのか起きているかその間のような、皆さんも心当たりのある不思議なエンターテインメントを聖なる夜に味わっていただけたらうれしいです」と話している。
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