「ブギウギ」でスズ子のライバルを演じる菊地凛子、「心の深いところではスズ子とリスペクトしあっている部分を表現できたら」2023/12/06
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」。大正の終わりごろ、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘で、歌って踊るのが大好きな天真らんまんな女の子・花田鈴子が、小学校を卒業し歌劇団に入団。さまざまな困難に見舞われながらも大スター歌手への階段を駆け上がっていく物語だ。そんなヒロイン・福来スズ子(趣里)の生涯のライバルとなる歌手・茨田りつ子役の菊地凛子が、役柄への思いや作品の見どころを語った。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演していた際、隣のスタジオで撮影していた朝ドラ「らんまん」を「いいな〜」と思いながらのぞき見していたという菊地は、「若い頃『ちゅらさん』に出演させていただいたことがありますが、今の年齢でまた朝ドラをやってみたいと思っていたところで『ブギウギ』のお話をいただいて、とてもうれしかったです。淡谷のり子さんがモデルの役ということで、淡谷さんの著書や資料を読み、調べれば調べるほど偉大な女性だと分かり腰が引けてしまいましたが、誠意を持って演じたいと思います。淡谷さんのお墓参りに行って『一生懸命やるのでどうか怒らないでください』とごあいさつもしました」と本作への出演が決まった時のことを振り返った。
自身が演じる役のモデルとなった淡谷のり子さんについては「『私は自分の歌を歌う』『軍歌は歌いたくない』という姿勢を貫いた方です。歌うことに一生をかけてらっしゃって、実際に書かされた始末書も相当な量だったそうです。その強さの一方で、表現者なのでちゃんと誰かに寄り添える心持ちの方だったと思っています。女性としてただ強いというよりも、いろんなことを思いやれる、理解できる方だったのではないかと思います。なので、りつ子を演じる際も、人間としての強さは常に持ちつつも、心の深いところではスズ子とお互いにリスペクトしあっている部分を表現できたらいいなと思っています。りつ子とスズ子は実際に手をつないだりはしないけれど、大変な時代の中で、同志として手をつなぎたくなるような瞬間が2人の間にあっただろうと思うんです。その関係性は今を生きる私にもすごく響いています。演じる上で、繊細にお話される淡谷さんの声も大事にしています。言っている内容は強くても音の感じは柔らかく、天使のような声をされていらっしゃいました。そこが魅力的だなと思っていて『静かで喉を大事にしている感じ』を意識して表現しています」と分析。
また、スズ子を演じる趣里についての印象を問われると「趣里ちゃんは華やかでかわいらしい、パッと咲いた大輪の花という印象です。スズ子としてお話している時も大阪ことばがワーッとあふれて楽しいですね」とコメント。
最後に視聴者に向けて、「『ブギウギ』は、脚本を読んでいても元気が出る作品です。激動の時代を前向きに、明るく生きていく姿がすごく力になると感じます。私もスズ子を近くで見ていて応援したくなっていますし、いち出演者として、自分も視聴者の皆さんを少しでも元気づけられる存在でありたいと思っています。スズ子がステージで歌って踊る姿を見るだけでも、とても明るい気持ちになります。視聴者の皆さんにもきっと楽しんでいただけると思います」と呼び掛けた。
【番組情報】
連続テレビ小説「ブギウギ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月〜金曜 午前7:30〜7:45ほか
NHK担当/kizuka
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