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町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け2023/11/23

町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け

 11月21日に開催された「NHKメディア説明会」に町田啓太さんが登場し、NHK総合で放送中の、自身が出演する「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」、そして24日にゲスト出演する「ファミリーヒストリー」の見どころを語ってくれました!

 「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」は、町田さんが扮(ふん)する売れない漫画家・家長カズヒロが、超速プレゼンで社会の複雑な事象を分かりやすく楽しく伝える教養エンタメ番組です。タイパ(=タイムパフォーマンス、時間対効果)を求め、テレビや映画を倍速で見ることに抵抗を感じない若い世代をターゲットに制作。これまでテレビが意識してきた“分かりやすさ”にとらわれず、視聴者の方が気になった部分を止めて見るなど、視聴者に選択してもらうという新しいテレビの在り方を目指しているそうで、取り上げているテーマも「web3」や「ゲノム編集」などの難しい話題から、「サウナ」「ネコ」など親しみやすいものまで最先端のテーマに沿って紹介しています。

 放送開始から1年半ということで、感想を問われた町田さんは「今は、ありとあらゆる情報があふれていますが、その中で15分間に詰め込んで発信するとなると必然的に量が多くなってくるので、僕はそれに合わせて高速でしゃべるという試練を与えられました。呼吸が困難になり、どんどん酸欠になってくるっていう。でも、その分やりがいも感じますし、すごく勉強になっています。1年半やってきたんだなと思うと、何文字ぐらいしゃべったんだろうと気になりますね。そして、すごいなと思うのが、いろんな世代から『番組見ているよ』と声をかけていただくんです。僕のおいっ子も見ているし、若い世代はもちろん、有識者の先生方からもお声をいただいたりとか。世代も関係なくみんなが知りたい情報が詰まっているので、大変なんですけどやりがいを感じていて、挑戦の日々を送っています」と反響の大きさを伝えます。

 番組を手掛ける伊藤道大プロデューサーが「町田さんがしゃべっている文字数は、毎回5000文字ぐらいです。2022年度は35回撮ったので、17万字です。NHKの従来の15分しゃべりっぱなしの番組でも4500字ぐらいなので、文字数だけでもすごさが伝わるかな」と補足すると、町田さんも驚いた様子でした。また、見どころについて町田さんは「漫画家さんにお願いをして作中の漫画を制作していただいたり、CGも駆使しながら視覚でも楽しんでもらってというところもこだわりポイントです。情報がたくさんあるんですけど、拾いやすくしているところも魅力なんじゃないかな」とアピール。

 続けて「プレゼンパート以外の、ドラマの部分がコント仕立てになっているんですが、毎回、台本を気にせずオリジナリティーを出しながらやっていたりするんです。編集者役の橋本マナミさんとやりたい放題することもあります。また、僕の扮する漫画家・家長が、とんでもなく複雑な家系の持ち主ということもありまして、いろいろな方に出演していただいています。(関口)メンディーが弟として来てくれた時はびっくりしました。メンディーから連絡があって、収録の前日に『兄弟だから、こういうことやってみようよ』と2人で画策して現場に行きました。いろいろと採用してもらって、楽しくやらせてもらいました。そういう登場人物の広がりも見どころです」と撮影を振り返ります。

町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け
町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け

 収録ではプロンプターに映された文字が「象形文字に見えることもある」ほど大変だそうで、「番組で睡眠を取り上げたことから、僕も前日はできるだけ睡眠の質を高めるようにしています。当日も酸素ボンベやブドウ糖などいろんなものを試しています。ほかにも、番組でも扱いましたが、腸内環境を整えた方が頭がすっきりするので、収録の前は魚など消化のいいものを選んだり、喉を潤せる油も自然のものを取るなど、めちゃくちゃ考えて試しながらやっています。ただ、うまくいくかはテーマの難しさによります。AIではなかなか出せない僕のコンディションの不安定さも楽しんでもらえたら」と呼び掛けました。

 さらに、番組が「あさイチ」(同局)とコラボレーションをした際に、町田さんは「あさイチ」と「超定義」のスタッフ同士の仲のよさにびっくりしたそうで、「雑談が大事というテーマも過去にやりましたけど、人と人の会話で生まれてくるものが今後も楽しみですね」と6月23日に放送したテーマ「ハイブリッドワーク」の“雑談すると生産性が上がる”という研究結果の事例を交えて今後に期待します。また、伊藤プロデューサーは町田さんとの雑談もテーマの参考にしているそうで、今後、町田さんが気になっていた「推し」をテーマにすることも明かしていました。

 日常生活に直結しやすいこともあり、「睡眠」回が勉強になったという町田さんですが、一方で「逆に言ったら、AIや行動経済学など、普段なかなか知ろうと思って自分で調べなければ分からない事柄も、たくさんこの番組で知ることができます。しかも、学んだことが何個もつながったりするんです。そういうのもすごく面白いし、勉強になります」と番組を続ける中で面白さを発見しているよう。

 初代のプロデューサーによると、町田さんを起用したきっかけは「若い世代に向けて倍速で詰め込む番組を作ることが前提にあったのですが、その中でNHK Eテレの『こころの時代』という番組の野見山暁治さん回のナレーターをされていて、すごくいい声で、調べてみたら『前田建設ファンタジー営業部』という映画で、掘削オタクで長尺のセリフを話す役を演じられていたことが決め手」だそうで、町田さんも過去の作品が評価され「こうやってつながることもあるので、努力は裏切らないんだなと思いました」とうれしさをあらわにしていました。

 明日24日放送のテーマは「地球沸騰化」ということで、町田さんは「今、皆さんもすごく気にしているんじゃないかなと思います。今年も本当に暑かったですし、今後どうなっていくんだろうって気になっている方もたくさんいらっしゃると思うので、世代関係なく見ていただきたいですし、感じるところもたくさんある情報だなと思います」とコメント。

町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け

 さらに、同24日に放送される「ファミリーヒストリー」へも出演。番組が好きだと伝えたことが出演のきっかけになったそうで「来年の『光る君へ』で大河ドラマ3回目の出演になるのですが、役を演じる時に、人物の過去やバックボーンが気になるんです。でも、自分のことは全く知らないし、聞いても限度があるなと思っていて『ファミリーヒストリー』を見るのが好きなんですという話をしたらつなげていただいて、今回実現しました」と経緯を話します。

 収録を終え「実際に出来上がった映像を見せていただいて、ちょっと怖くなりました」と率直な感想を述べつつ「『NHKさん、こんなに調べられるんだ』と思って、隠し事はできないなと思いました。何百年もさかのぼって僕の祖父や曽祖父の知らない話がたくさん出てきて、本当にびっくりしました。これですごく僕自身が分かったので、それを自分が役者として、家長や大河ドラマなどでちゃんとアウトプットできたらいいなと思います」と今後に生かすことを誓います。

町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け

 記者から「自分を丸裸にされるような怖さは感じましたか?」と質問されると、「もちろんありますが、それはそれで僕なので、逆に知っていただいて。こういう人間もいるんだと思っていただければ。あとは、これをきっかけに自分の家族と交流を持ったり、自分のルーツについて興味を持ったりと、会話の一部にしてもらえたらいいなと思います。父や母が普通に出てくるので『大丈夫かな?』とちょっと不安はありますが、世の中はすてきだと信じて、皆さんが温かく見守ってくれるんじゃないかなと思っています」と笑顔で答えました。

 町田さんの家族の歴史が明らかになる明日の「ファミリーヒストリー~源平合戦まで遡るルーツ 職人だった祖父の思い~」、そして毎週金曜日放送中の「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」をぜひご覧ください。

町田啓太を超定義!? 明日放送「ファミリーヒストリー」の見どころ&「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」の裏話をお届け
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【番組情報】

「ファミリーヒストリー~源平合戦まで遡るルーツ 職人だった祖父の思い~」
NHK総合
11月24日 午後10:00~10:45

「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」
NHK総合
金曜 午後11:15~11:30

文・撮影/Kizuka



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