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永野芽郁が「君が心をくれたから」で月9初主演。山田裕貴との共演でおくる長崎が舞台のファンタジーラブストーリー2023/11/08

永野芽郁が「君が心をくれたから」で月9初主演。山田裕貴との共演でおくる長崎が舞台のファンタジーラブストーリー

 永野芽郁が、フジテレビ系で2024年1月スタートする連続ドラマ「君が心をくれたから」(月曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。永野は同局ドラマ初主演にして「月9」初主演。山田裕貴が共演し、ノスタルジックで幻想的な雰囲気に満ちた街・長崎を舞台に、“過酷な奇跡”が引き起こすファンタジーラブストーリーが展開する。

 永野が演じるのは、26歳の逢原雨。悲しい過去から自分に自信が持てず、人に心を開けないでいた。しかし、故郷・長崎に戻ったある日、かつてただ1人心を通わせ、今もなお忘れられない男性・朝野太陽(山田)と再会する。

 学生時代に、“雨”という珍しい名前から“ザー子”と呼ばれてばかにされ、他人と関わらないようにしていた雨。自分に自信を持てずにいた雨に、明るく声をかけてくれたのが太陽だった。太陽と過ごすうちに、初めて人生に前向きになれた雨は、高校卒業と同時に、パティシエの夢をかなえるために上京。太陽には自分の思いを伝えないまま離れることになった。

 再会を喜んだのもつかの間、太陽は事故に遭ってしまう。悲しみに暮れる雨の前に、あの世からの“案内人”と名乗る男が現れて「君が“心を差し出す”ならば、今から奇跡を起こしてあげよう」と告げる。案内人が提示した「心を差し出す」という条件は、雨にとってあまりにも過酷なもの。果たして、“奇跡”と引き替えに雨が奪われる“心”とは、何を意味するのか? そして、案内人が起こす“奇跡”によって、いちずに互いを思い合う雨と太陽には何が起こるのか?

 なお、ドラマには、大浦天主堂をはじめ、眼鏡橋やハウステンボスなど、長崎の魅力あふれるスポットが登場。“夜景の街”や“雨の街”など、さまざまな顔を持つ長崎の魅力もドラマを盛り上げる要素になる。

 永野は「初めてこの作品の台本をいただいた時は、すごく難しい役どころで、読んでいながら心が苦しくなる時間もあったので、この役が私にできるんだろうかと不安もありました。ただ、“今の自分のすべてを懸けて挑みたい”と思う作品に出合えたことが何より幸せで、すぐに“これはやりたい!”と思ったので、今撮影していてすごくうれしいです」と意欲を見せる。

 「月9」ドラマは小さい頃から見ていたそうで、「ドラマの中でも特別な枠だと思ってきました。『月9』を強く意識してきたわけではないですが、自分がいざ、番組の宣伝などで『月曜9時は!』って言っていると、“私、『月9』で主演をやれるようになったんだ!”と、じわじわと実感してきています。今までたくさんの先輩方がつなげてくださった枠ですので、たくさんの方に見ていただけるドラマを、山田さんをはじめ、キャスト・スタッフの皆さんと作っていけたらと思います」と気を引き締めている。

 2021年放送のドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)以来の共演となる山田のことは、「2年前にご一緒した時から大幅に変わったということはないですが、こうして一緒にいろいろな取材を受けさせていただいたり、ドラマの前室で過ごしたりしていると、すごく穏やかで、気が付いたら2人で笑っていたりする時間があります。ドラマの内容的にも、常に明るいストーリーではないので、演じている私たちが、撮影の最中に楽しんでいる時間をつくれることが私にはとても心地よいので、『一緒にいてくれてありがとうございます』という気持ちで過ごしています」と心境を明かす。

 そして、「誰かのことを純粋に思ったり、誰かのために何かをしてあげるっていうことはとてもすてきなことなんだな、とあらためて感じられるドラマになっていると思います。逆に、人を思って何かをすることが、相手にとっては酷な面もあったりするという、人間のリアルな部分も描いている作品でもあります」と説明し、「今少し心がモヤモヤしていたり、自分のこれから先のことがちょっと不安だったりする方が、このドラマを見てどこか救われる部分もあると思います。『君が心をくれたから』をぜひご覧ください」とアピールしている。

 山田が演じる太陽は、一人前の花火師になるという夢を持ち、明るく前を向いて生きている。長崎で代々続く老舗煙火店の跡取り息子として生まれた太陽は、亡き母との約束を果たすために、父の跡を継ぐべく修業に励んでいる。元気で活発な性格だが、学生時代に気になっていた雨に対してだけは素直に話しかけられないような、不器用な面も持つ。雨に自分の思いを伝えられないまま上京を見送ったが、離れていた8年の間、片時も彼女のことを忘れたことはなかった。

 そんな雨が愛する太陽役を担う山田は「この作品はファンタジーもあり、ラブストーリーでもありますが、このドラマを見ていただくことで、日々の幸せや、当たり前にあるものをすごく大事にしようと、いろいろな人に思ってもらえるような作品だと思います。僕自身もこういうお話はとても好きなので、オファーを受けた時は、“こういう作品がやりたかった”とうれしかったです」と喜ぶ。永野と久しぶりに共演して「(撮影が始まったばかりの時期は)人によっては、まだ距離を感じたりもすることもありますが、永野さんは近いところにいてくれるので、お芝居やそれ以外の面でも、とても助けられています。印象は以前から変わっていないのですが、今の方が(お互いに)すごく自然体でいられていると思います」と語る。

 また、「『君が心をくれたから』というタイトルの通り、人はいろいろな人から、いろいろな言葉をもらったり、行動をもらったりしますが、それは“相手の心をもらう”ということだと思います。この2人がどういうふうに心をあげ合うのか、そして、その最中にはつらく悲しいこともあったりして物語は進んでいくので、この2人がどうなっていくのか、ぜひ見守っていただければと思います。毎話泣けます!」と手応えをうかがわせている。

 オリジナルのファンタジーラブストーリーを紡ぐのは、若い世代から絶大な支持を得る純愛小説の名手・宇山佳佑氏。SNSを中心に「目が腫れるほど泣ける」と爆発的な注目を集めた小説で、Netflixで実写化もされた「桜のような僕の恋人」や、映画の中から現実世界に飛び出してきたお姫様とのはかない恋を描いた映画「今夜、ロマンス劇場で」(18年)などの話題作を次々に送り出している宇山氏の描く世界は、痛みを伴う不条理な運命を描きながらも、そんな運命に巻き込まれたキャラクターを温かく包み込む、深い切なさと真っすぐな純粋さが特徴だ。

 2024年最初の「月9」にオリジナル作品を提供する宇山氏は「脚本を担当します、宇山佳佑と申します」と丁寧に告げ、「近年は小説家として活動しており、脚本からはすっかり離れておりました。振り返ってみると、ドラマに立ち上げから携わるのは『信長協奏曲』(フジテレビ系)以来、約10年ぶり。映像のオリジナル作品は、映画『今夜、ロマンス劇場で』以来、約6年ぶり。そんな“ブランク長すぎ脚本家”に対して、“『月9』でオリジナルのラブストーリーを書いてくれませんか?”と依頼してきた草ヶ谷大輔プロデューサーは、かなりのチャレンジャーだと思います。しかしながら、『信長協奏曲』でご一緒した松山博昭監督とまたタッグを組むことができる。とても魅力的なお話でしたので、幾年ぶりにドラマの世界に帰ってまいりました」と、オファーを受けた時のことを振り返った。

 さらに、「本作は、18年に刊行した拙著『この恋は世界でいちばん美しい雨』の世界観を受け継いでおり、“案内人”や“奇跡”など、共通の要素が用いられています。物語の構想を練る前、まず念頭に置いたのは『小説家として培ったすべてをこのドラマに注ぎ込む』ということです。僕はこれまで8年間で7本の恋愛小説を書いてきました。そこで手にしたすべてをもって物語を作る。小説で学んだことを脚本に還す。その思いを胸に、視聴者の皆さまの心に何か一つでも届けられるよう、一話一話、心を込めて執筆してまいります。お楽しみいただければ幸いです」と話している。

 番組を手掛ける草ヶ谷プロデューサーは「当たり前の日常を奪ってきたコロナ禍が収束に向かい、ようやく人と人との直接的なつながりも戻って来た今だからこそ、人が人を思い、支え合っていく“愛の物語”を作りたいと思い、今作を企画しました」と企画意図を明かしつつ、「そんな中、宇山佳佑さんの作品のファンであった私は、オリジナルのラブストーリーをやるなら、かねてからご一緒したいと思っていた宇山さん以外にいないと思い、熱烈オファーをさせていただきました。『桜のような僕の恋人』や『今夜、ロマンス劇場で』など、宇山さんの作品はいつも愛であふれていて、とても美しく、優しいファンタジーの世界観に包まれています」と絶大な信頼を寄せる。「宇山さんが描いてくださる『君が心をくれたから』も、さまざまな愛にあふれています。それは、恋愛だけでなく、家族愛だったり、誰かの幸せを願うことだったり、偽りや下心のない真っすぐな愛です」と自信をのぞかせる。

 キャスティングに関しては、「真っすぐな愛が故に、“過酷な奇跡”を背負うことになってしまう主人公・逢原雨には、朝ドラのヒロインや、コメディーから社会派まで幅広いジャンルの作品でその魅力を発揮されている女優さんであり、透き通る笑顔と目の奥に心(しん)の強さを感じていた永野芽郁さんしかいないと思い、オファーさせていただきました。そして、雨にとって希望を照らしてくれる存在である朝野太陽役には、今最も勢いのある俳優さんで、まさに太陽のような真っすぐで熱い方という印象があった山田裕貴さんにオファーさせていただきました」と報告。

 続けて「永野さんが演じる雨が、“過酷な奇跡”によって奪われる“心”とは何か。そして、山田さんが演じる太陽との間に待ち受ける切ない宿命とは…。寒い冬の夜、心温まる“愛の物語”に毎週涙を流されることになると確信しておりますので、ハンカチの用意をして、ご覧いただければと思います」と呼び掛けている。


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