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「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」2023/10/31

「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」

 NHK総合で放送中のドラマ10「大奥 Season2」(火曜午後10:00)“医療編”に一橋治済役で出演した仲間由紀恵が、キャラクターへの思いや、作品の魅力について語った。

 「大奥」の原作は、3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こしたよしながふみ氏によるコミック。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描いたこの傑作コミックを基に、森下佳子氏が脚本を担当。NHKでは、3代・家光から8代・吉宗までの物語をドラマ化し、「ドラマ10」枠で今年の1月期に放送された。   

 そして、Season2は、吉宗の遺志を継いだ蘭方医たちが、男性だけに感染する謎の疫病・赤面疱瘡(あかづらほうそう)の撲滅に立ち向かう姿とその後の物語を描く「医療編」、女将軍をはじめとした幕府の人々が“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を描く「幕末編」の2部構成で映像化。“医療編”には、仲間のほか、平賀源内役で鈴木杏、黒木役で玉置玲央、田沼意次役で松下奈緒らが出演している。 

「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」

 仲間が演じた治済は、8代・吉宗の三女である宗尹の子で、一橋家当主(吉宗の孫)だ。一見柔らかい雰囲気だが、冷淡で非道な権力の亡者だ。田沼意次や松平定信に気付かれないよう、あらゆる謀略を巡らし、わが子・家斉(中村蒼)を将軍にしようとひそかに画策する。 

「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」
「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」

 10月31日放送・第15話で、黒木は再び人痘の開発に尽力してほしいと訪ねて来た家斉に納得がいかず、追い返してしまうも、伊兵衛(岡本圭人)や家族の説得により、家斉と手を取り合う覚悟をする。不穏な動きを怪しむ治済の厳しい目を避けながら、家斉と黒木は翻訳局を新たに立ち上げ、青沼や源内、意次と夢見た「赤面疱瘡撲滅」に挑んでいくが、ついには治済の耳に入ってしまうという展開だった。 

 “冷淡で非道な権力の亡者”という治済役へのオファーに、仲間は「幼い子どもを平気であやめていく役だという情報は聞いていましたが、実際何を思っていて、どんな役なのかという細かいところまでは、オファーをいただいた時点では分かりませんでした。それでも台本を読み進めるうちに、思っていたより“ファンタジーな人”だなあと思えてきました」と、最初に感じた印象を振り返る。 

 「そもそも人の命を奪うこと自体がどうなんだというのはもちろんありますが、仕方なく人の命を奪うにしても、普通は理由があると思います。でも彼女が人を殺める時に、理由はなくて。権力を手に入れる上で邪魔な者は排除するというただそれだけで、淡々と人を殺せてしまうし、楽しみすら感じることもある…。狂気的な面を持っていて、世の常識が通じない、とんでもない人だなと思いました」と続ける。 

 さらに、「彼女の言動に関しては、人として理解できない部分だらけではあるので、理解しようというよりも、どんな楽しみを先に置いてこの人は取りかかっているのかな…みたいなことを想像しながら演じました。あくまで作り物の世界ですし、ここまで振り切れた人物だと、監督陣もとても楽しそうに演出されるんです。それに、そもそも時代劇というのは、誰も実際には見たことのない世界。ある程度自由に作れるものだと思っています。とんでもなく変わり者で狂気な治済なので、不謹慎ではありますが、ある意味ワクワクしながら演じさせてもらいました」と、理解できない役柄だからこそフィクションとして楽しみながら演じたことを報告する。 

 登場時は美しく穏やかな雰囲気だった治済が、徐々に不気味で恐ろしい存在に変化。その見せ方は監督やスタッフと話し合いながら作り上げていったそうで、「前半は、本性が見えない、裏ではものすごいことをしているけれど、表面的には何を考えているか分からない雰囲気。でも実権を握った途端、たがが外れたようにぜいたく三昧をし、この力がどこまでおよぶんだろうと楽しんでいるかのような空気もあります。監督との間で、力を握るあたりから治済の本音を少しずつ足していこうというお話もありましたので、それまではおとなしく見えるように意識して演じました」と、役づくりについて明かす。  

 また、息子・家斉を押さえつけてコントロールしてきた治済だが、家斉への思いについては、「“権力を握るのは自分である”という思いが、幼い頃から彼女の中にずっとあって。実権を握っていない時から、どうすれば自分が一番上に立てるのかを考えていましたし、そのためなら息子ですら利用するという…。何とも恐ろしい人です。家斉は息子なので、もちろんある種の愛情もあると思います。ただ、『そうそう、私の言うことをずっと聞いてなさい』というように、従順な子に育ててきていますので、家斉はとてもかわいそうではありますよね」と、その心情を解説。 

「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」

 撮影を終え、「力を持ってからの、御台(茂姫/蓮佛美沙子)や定信(安達祐実)とのやりとりが印象に残っている」という仲間は、「“自分”をしっかり持っていて、政を真っすぐやっていきたいという熱い思いを持っている人たちでしたが、そんな人たちですらも治済の狂気にはかなわないんだ…と。治済はそれくらい頭のおかしい人なんだというのを、再認識させられました。治済は、まぁ、人の話を聞かない(笑)。自分のことしか考えていないという面を強く持ち続けるのが大変ではありました。自分の感情を真っすぐストレートに伝えられて、意志も強く、間違っていることは『これはおかしい』と声を上げられるような相手に対して、どう攻めたら崩すことができるんだろうというのはよく考えていました。通常は感情と感情のぶつかり合いで芝居が成立していきますが、彼女には感情がない。相手がぶつけてくれる熱い気持ちに対して、熱く返すことがないので…。どう避けるかを考えながら演じるのは面白くもあり、難しくもありました」とさまざまな思いを巡らせながら、治済役を演じたことを伝えた。

 そして、「視聴者の皆さんからお叱りを受けるような役だとは思いますけれど。今まで演じたことのない、狂気的な役でした。子どもに見られちゃいけない役だなと思いますけれど…私の意思ではなく、脚本と監督の演出通り演じることができたということをきちんと伝えたいなと思います(笑)」と冗談を交えて語った。

「大奥 Season2」仲間由紀恵が“子どもに見られちゃいけない”一橋治済を熱演。「ある意味ワクワクしながら演じた」
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