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「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?2023/10/29

「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?

 ABCテレビで本日10月29日からスタートする新ドラマ「こういうのがいい」。恋人からの束縛にウンザリしていた村田元気(西山潤)と、日々の振る舞いや言動にまで厳しく注意しては自分のモラルを押し付けてくる彼氏にへきえきしていた江口友香(田中美麗)がオンラインゲームのオフ会をきっかけに出会い、お互いを気遣うことも気負うことなく、なんでも話せてエッチも気楽にできる不思議な男女の関係・フリーダムフレンド(=フリフレ)となった2人の日常を描いています。

 ユーモアのある独特な世界観を持つ村田と性に奔放な友香、個性的な2人を描いた作品の実写化は大きな注目を集めていますが、ドラマでは村田を西山潤さん、友香を田中美麗さんが演じることに。初共演となる2人を直撃すると、「あっという間だった」という撮影期間を振り返ってくれました。

「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?

――まずは、原作を読まれた感想を教えてください。

西山 「最初に“少しエッチな作品”と聞いた上で原作を読ませていただいたのですが、描かれている日常の部分がすごくゆったりとしていて心地よく読み進められました。その中に入ってくるエッチなシーンというのがアクセントが効いていて、シンプルに日常系漫画としてすごく面白いなと思いました」

田中 「私はこのお話をいただいた時にまだ何も聞かされていなかったので、自分で検索をしてみたら『とてもエッチだ!』と思って(笑)。『これを実写化するのか』という驚きの方が大きくて、エロに貪欲な役でもあったので、ドラマとしてどう描かれていくのかも含めて楽しみではありましたね。読んでみると、漫画といったら起承転結みたいなのがあって、盛り上がってちょっと挫折してというストーリーが多いと思うのですが、エッチしてご飯を食べて寝てみたいな、普通の人間らしい日常が描かれていて、それが漫画になっているのは斬新だと思いますし、当たり前の日常だけどひかれるところもあったので、読んでいて入り込んじゃいました」

――それぞれ演じられている役についてはどんなことを感じましたか?

西山 「演じる上で一番大切だと思ったことが、“そのままでいること”。村田としてそのまま生きることが大切だなと思ったんです。演出でもかなり長回しのシーンが多かったので、『何かをしよう』という気持ちを捨てようと思いました。村田というキャラクターのインプットの量は、いつもよりも何倍も丁寧に時間をかけて行い、演じる時は何もせず、インプットしたものをそのまま出すという作業を繰り返していました」

――西山さんにとっても、こういった役作りは初めての経験でしたか?

西山 「そうですね。ベースは変わらないですが、普段だとどうしても何かしたくなってしまうというか、『あ、この役だったらどうかな』という一瞬の迷いのようなものが絶対に生まれる時があって。でも、今回はそれをゼロにすることが目標だったので、村田が生まれたところから、普段何を考えているか、何を食べているかまで、こと細かにインプットするようにしていました。それこそ、日常を描いてる以上、村田の日常をインプットしなければいけないので、その情報量は膨大でしたね。自分の中でも『ここまでやったら次の作品からも幅が広がるな』と、役者としての新しい発見もあったので楽しかったです」

「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?

田中 「私は実写作品が初めてだったので、とにかく漫画を読もうと思って。朝起きて読んで、移動中の電車でもスマホで読んで、寝る前も読んで、1日中『こういうのがいい』に向き合って生活していたのですが、友香という役は性に対してとても開放的で、性欲にあふれている女性も新しいなと思って、演じるにあたって初めてエッチな動画や写真を見たりしました。あと、友香自身ゲーマーなのですが、私が本当にゲームに無頓着でその世界を全く知らなかったので、ゲームをちょっとやってみたりと、日常的に田中美麗が江口友香になった感じで、最初はいろいろと探り探りだったのですが、『原作がすべてだな』と思ったので、原作のファンの方を意識しつつ、私たちらしさを大事にしながら撮影には挑みました」

――田中さんは役作りで髪色をピンクに染められましたね。

田中 「5時間半かかったんです(笑)。でも、染めていくうちに自分が友香になったというか、最近は日常的にも友香みたいな口調になっちゃうんですよ」

西山 「裏でもなってたよね(笑)。リアクションとかもたまに友香っぽいんですよ」

田中 「オタクチックなセリフ回しが多いのですが、ナチュラルに言っていますね。電車でも『どっこらしょ』とか言ったりして、気を付けなきゃと思っています(笑)。でも、ちょっと似ている部分があるからこそ、すごくナチュラルに入り込めたのかもしれないですね」

西山 「髪色が変わったのを見て、僕も『めっちゃ友香だ!』と思いましたし、『ピンクがいい。ずっとピンクでいてほしい』というくらい、田中さんのピンク髪は個人的に好きでした」

「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?

――作品を通して印象的なセリフやシーンはありますか?

西山 「僕が好きなのは『恋人っている? いらない?』という、結局恋人ってどういうものかを問うシーンがあって、そこであらためて『恋愛ってなんだ? 恋人ってなんだ?』と個人的にも考えましたし、友香と村田の中でも不明瞭だったものが“ある結論”に至って、そこがこの作品のテーマとしても表れていたのではないかと。撮影でも監督と結構相談して、感情を出してしまうと恋をしたい人になってしまう、でも別にそういうわけではない絶妙なラインを芝居で攻め合えたことはすごく印象的です」

田中 「私は最終話のシーンが本当に好きで。この作品って三大欲求がメインというか、食べて、エッチして、寝て、みたいな日常を最初から最後まで繰り返す中で、ところどころキャラクターたちの本音や心の声も描かれていて。終盤に入って、フリフレ関係も慣れてきて本心を語り合うシーンがあるのですが、そのシーンは原作にもあって、フリフレという関係だけどその空気感がすごくすてきで。最終話まで見ていただけると、エッチだけじゃないお互いの本心が見えるシーンは『こういうのいいな』と思えるかもしれないです。お互いを信頼しているけど、恋人じゃないからある程度お互いに配慮したり、気を使う部分ってあるじゃないですか。そこがすごく良くて、村田が友香に話してくれる言葉も毎回泣きそうになっちゃうんです」

西山 「なんか泣きそうだったよね?(笑)」

田中 「すごく響いちゃうんですよ。友香もあんなキャラだけど、繊細な心を持っている子だから、ああいう優しい言葉をかけられると揺さぶられちゃうんだろうなと思って。人間の三大欲求だけではないところも見どころなのかなと思います」

「こういうのがいい」西山潤×田中美麗を直撃! 2人が考えるフリーダムフレンドの条件…西山が“絶対に譲れないポイント”とは?

――すでにクランクアップされたとのことですが、撮影が終わった今、「考えが変わったな」と感じることはありますか?

田中 「私は達成感がすごかったこと、あとは人として強くなったと思います。友香のおかげで新たな世界も知れましたし、感情の動き方だったり、失いつつあった何かを得られた気がしますね。役を通しても、撮影を通しても、友香に鍛えられました」

西山 「今回、村田と友香という優しい心の持ち主2人が会話している中で、2人から学んだことが一つありました。2人って、会話をして、お互いの気持ちをちゃんとキャッチボールしていて、そこから生まれたのがフリフレという関係だったと思うんです。恋人などは関係なく、人からもらう愛と人にあげる愛はちゃんとキャッチボールをしなきゃダメだなと考えさせられました。そうやった先に生まれたものが村田と友香はフリフレだったわけで、そういうキャッチボールは僕としてもあらためて周りにいる人たちと大事にしていきたいなと思いました。昨日、『明日取材だな。もう撮影終わっちゃったんだよな』と思いながら台本を読み返していたら、『この2人めっちゃいいじゃん! こんな2人いないよ!』と思い返していました(笑)」

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