男役トップスター・橘アオイを演じる翼和希、「ブギウギを制作すると決まった時から、作品に関わりたいという話をしていました」2023/10/25
10月2日からNHK総合ほかでスタートした連続テレビ小説「ブギウギ」。大正の終わりごろ、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘で、歌って踊るのが大好きな天真らんまんな女の子・花田鈴子が、小学校を卒業し歌劇団に入団。さまざまな困難に見舞われながらも大スター歌手への階段を駆け上がっていく物語だ。そんなヒロイン・スズ子(趣里)が所属する梅丸少女歌劇団(USK)の先輩・橘アオイ役の翼和希が、役柄への思いや作品の見どころを語った。
本作への出演が決定した際の気持ちを問われると「今回、私はテレビの現場が初めてになります。朝ドラで『ブギウギ』という作品を制作すると決まった時から、どんな小さなきっかけでもいいので、何かしらの形でこの作品に関わりたいという話を劇団内でよくしていました。そこからオーディションを受けて出演させていただくことになり、とにかくうれしかったです」と喜びをあらわに。
自身が演じる役については、「橘アオイはUSKの1期生です。私たちが所属するOSK日本歌劇団には上級生の方がたくさんいらっしゃって、私たちは先輩から習うことができました。でも、1期生はゼロから作り出す責任があり、ものすごくエネルギーがいることだったと思います。橘アオイや大和礼子(蒼井優)には習える上級生はおらず、劇団のメンバーや林嶽男部長(橋本じゅん)、大熊熊五郎社長(升毅)と話し合いながら劇団を作り上げていったと思うので、橘もものすごいエネルギーを持った方なのだろうなと思いました。大和礼子に関しては、憧れを持ちながら、一緒にやってきた仲間として同期ならではの友情もあり、2人の間にはすごく深い関係があると思います。橘には何度も挫折した経験がきっとあって、そのたびに支えてくれたのが大和の存在だったのだと思います。最終的に同期で残ったのがこの2人だったのは、大和がいてくれたから。橘と大和の2人で切磋琢磨(せっさたくま)してきたから、ここまで残ってこられたのだと思います」と分析。
また、歌劇のシーンの撮影については「レビューのシーンでは本業に戻ったような気分で、正直ホッとしました。初めて共演する俳優の皆さんと一緒に同じ舞台に立つとことは、私にとっても新しい経験でした。さらに、男役として相手をリードするということをあらためて考えた機会にもなりました。私は大和礼子と組むことが多いのですが、実際に大和をリードする時に、どうすればちゃんとリードできるのかをいつも以上に考えました。普段からやっていることなので、当たり前のようにやってしまいがちですが、すごく新鮮な感覚でした」と撮影を振り返った。
最後に視聴者に向けて「やはり舞台のシーンを特にご覧いただきたいです! この作品では、歌劇の世界のふだん見られない部分も描かれており、そこが面白いところです。出ている側の悩みや葛藤、同期とのぶつかり合いなどは、本来お客さまに見せるべきものではありません。でも、そこはドラマだからひもといていけるのだと思います。仲間とのぶつかり合いもあり、ずっと和気あいあいとしているわけではありません。それぞれの意見があり、離れてしまうこともあるかもしれないけど、結局はみんなが『舞台が好き』というその気持ちで一つになっています。そして一つになった時、絆はまた強固なものになり、さらにみんなで稽古をしていくことで、エネルギーはもっと大きくなっていきます。舞台シーンをそこに至るまでの過程も知った上で見ていただけるのは、とても見応えがあると思います」と呼び掛けた。
【番組情報】
連続テレビ小説「ブギウギ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月〜金曜 午前7:30〜7:45ほか
NHK担当/kizuka
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