隣人、蛙亭、ニッポンの社長ら「キングオブコント2023」決勝進出の10組が決定!2023/09/27
2008年にスタートし、毎年TBS系で決勝戦を生放送している、コント日本一を決める大会「キングオブコント」。今年は史上最多となる3036組がエントリーし、例年以上の盛り上がりを見せており、準決勝を戦った34組の中から決勝進出を果たした10組が発表。MCに山里亮太(南海キャンディーズ)を迎え、ファイナリスト10組による記者会見が開かれた。
また、公式YouTubeでは、10月21日に「お笑いの日2023」(午後2:00)が放送されることも発表され、「キングオブコント2023」の決勝戦は、同番組内で午後7:00から3時間生放送されることも分かった。MCは浜田雅功で、審査員は松本人志、東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、 かまいたち・山内健司が務める。
決勝進出を決めたのは、ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリラ、ラブレターズ、蛙亭、ジグザグジギー、や団、ニッポンの社長の10組。ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリラの5組は決勝初出場となる。
ゼンモンキー(ヤザキ、荻野将太朗、むらまつ)は、まず、荻野が「とんでもないことだなと。うれしいです!」とたどたどしく喜びを伝えると、むらまつが「荻野は学生の頃からずっとお笑いを見続けていて、ファイナリストの中で彼が一番の『キングオブコント』のファンだと思っています。そんな彼の意気込みを聞いてください」とサポート。荻野は「本当にファイナリストの皆さんのことはリスペクトしていますけれど、決勝戦は倒すつもりで頑張りたいです。(所属事務所の)ワタナベエンターテインメントを背負って頑張ります」と力を込める。「ライバルは?」と山里に問われると、「じゃあ、ファイヤーサンダーさん」と事務所の先輩の名前を挙げ、ファイヤーサンダーに「『じゃあ』ってなんだよ!」とツッコまれていた。
隣人(中村遊直、橋本市民球場)は、中村が「ワテらなにわのコント師や! 大阪を背負ってここに来ています。東京もんには負けへんで!」と、なぜかコテコテの関西弁で周囲を威嚇。橋本に「お前おかしいぞ!」とツッコまれる場面がありつつもキャラは変えずに、「お笑いは生ものだと思っています。お客さんの表情や口角の上がり方とかで言葉尻を変えたりしているので、その辺りの洞察力は負けないと思います」と強みをアピール。橋本は「SNSでコンビ名をエゴサーチをするとアダルトビデオしか出てこない」と自虐ネタで笑わせつつ、「動物のネタをずっと見て頑張りました。去年のチャンピオンのビスケットブラザーズさんが大阪で一緒なので、いろいろとアドバイスをもらっていました。その辺りを生かしながらネタが作れたと思っています」とネタへの自信をのぞかせた。
ファイヤーサンダー(こてつ、﨑山祐)は、こてつが「10年目なんですが、もう少し早く決勝に行けると思っていました。我慢して我慢してやっと決勝進出が決まりました。相方のパワハラに耐えて耐えて…今年、決勝いけなかったら訴えようと思っていました。決勝に行けたので全部チャラです」と話すと驚きのカミングアウトかと会場は騒然となるが、すぐさま﨑山が「相方はよく遅刻もするし、ネタも覚えないので、みんなこうなるんです。自然です」と否定。「決勝に行けても彼の遅刻を全然チャラにする気はないです!」と語気を強めた。さらに、﨑山は「優勝したら相方のいとこの東ブクロさん(さらば青春の光)と共演したいです」と目標を語り、こてつは「ネタの調整中に僕が声帯を痛めてしまいまして、病院代がなくて困っていたらライスの田所(仁)さんがお金を貸してくれて、そのお金で病院に行って点滴を打ってベストコンディションで準決勝に臨めたので、田所さんのおかげで今ここにいます」と先輩への感謝を口にした。
カゲヤマ(タバやん。、益田康平)は、益田が「いや、もうめちゃくちゃうれしいです。こんなところに来られるとは思ってなかったので。初出場でちょっと生意気になっちゃうかもしれないのですけれど、優勝を狙わせていただきます」とコメント。するとタバやん。が「10月にニッポンの社長と2マン(イベント)をやります」とちゃっかり宣伝しつつ、「『ヨシモト∞ホール』でネタをやりながら、そこで仕上げていきました! 同期の相席スタートの山添にコーチングしてもらっています」と仲間の力を借りながら実力を上げてきたことに胸を張った。コンビの強みとしては、益田が「ほかのコンビとネタがかぶらない自信があります」と答えると、タバやん。は「SNSでエゴサをして、カゲヤマについての投稿に全部いいねを押してます。草の根運動をしています。(『キングオブコント』で活躍すればさらに投稿が増えて、いいねを押すのに忙しくて)もう、寝れなくなりそうです」と笑った。また、益田はもしも優勝した際には、「一昨年、『お笑いアカデミー賞』という番組で僕が考案したゲーム『スリル』をやらせていただきまして、その時に松本人志さんに負けて12万円を松本さんにプレゼントすることになったんですが、次に松本さんに会えたら、あの時のお礼が聞きたいのと、『あの時の僕です』と言いたいです」と語った。
サルゴリラ(赤羽健壱、児玉智洋)の児玉は、「僕たち幼稚園から一緒で幼なじみなのですが、44歳になりまして。もう40年負け続けてきてやっと決勝に行けたので、優勝目指して頑張りたいと思います」と意気込むも、山里から「ここでドカンとすごいものを見せてくれると!」とあおられると、「いやいやいやいや」と萎縮。赤羽は「僕は44歳で実家暮らしなので、優勝したらそろそろ1人暮らしをしたいです。『ラヴィット!』(TBS系)の新居を探すコーナーにも出演したいです。僕らはライブでネタをたくさんもんできたし、周りの芸人にも『このネタいいね!』と言ってもらえたので、自信を持って決勝に臨みたいです」と意欲を見せた。
7年ぶり4回目の決勝進出となるラブレターズ(塚本直毅、溜口佑太朗)の溜口は、「めちゃくちゃうれしいです! 2016年から7年ぶりなので、久々で既に仕事が増えています」とうそぶくと、塚本は「自分が尊敬する人の大事な言葉を胸に頑張ってきました。『自分の直感を信じて突っ走るのみ! 強いネタをやれ』という浜田ブリトニーさんの言葉です」とコメントし、山里から「浮かれたボケが飛び出しています」とたしなめられた2人。溜口は「僕らが軽々しく『優勝狙います』って言えないくらい、決勝の顔ぶれにはしびれています。勝てっこないよっていう部分がみんな1個ずつあるので。中でもニッポンの社長さんなんかは本当に大好きなので、決勝の舞台で好きな人たちと戦えて、もし勝てるってなったらうれしいです」、塚本は「最近は年齢を重ねて、コントのキャラクターでおじさん役を演じていても説得力が出てウケるようになってきたのを感じているので、決勝では落ち着いてどっしりやれそうな気はしています。それをみんなが笑ってくれたらいいなと思います」と、決勝に向けた思いを真面目に語った。
2年ぶり2回目の決勝進出となる蛙亭(中野周平、イワクラ)の中野は、「『キングオブコント』に向けて調整に調整を重ねまして、何とかギリギリ先月体重が100kgになり、ベストコンディションでネタに臨むことができました」と話すと、イワクラが「出番前にモンブランとシュークリームを中野に与えてパンプアップさせてきました。中野は本番前におなかがすくと、すごくパフォーマンスが落ちるので、かといって私が直接渡すのも中野の機嫌をとっているようで嫌なので、作家さんを通して食べ物を渡しながら決勝戦もしっかりと中野のコンディションを整えたいと思います」と中野の扱いについてコメント。また、中野について「全く緊張をしないし、誰のことも尊敬しない。『キングオブコント』のすごさも自覚していない」とその強心臓ぶりにあきれた様子を見せると、「人間のふりをしてるってこと?」と中野。山里から「誰なら緊張するのか」と聞かれた中野は、「緊張する人に会ったことないので、想像ですが、ジム・キャリーとかならさすがに緊張するかも」と世界的に有名な“コメディー王”の名前を挙げ、「ここには相手がいないということですね」と山里を困惑させていた。
また、記者から「優勝したら(交際中のオズワルド・伊藤俊介との)結婚はありますか?」と問われたイワクラは、ほかのところでは(リップサービスとして)結婚もあるかもと言えるものの、「キングオブコント」はそういうところではないというニュアンスで返答。お笑い芸人としてのプライドを感じさせた。
7年ぶり3回目の決勝進出となるジグザグジー(宮澤聡、池田勝)は、2人が同時にそれぞれの思いをしゃべり出すボケで笑いをとりつつ「頑張ります!」と意気込んで、池田が「僕らは2008年結成で、『キングオブコント』も同じ年に始まったので、今までずっと『キングオブコント』だけに向けてネタを作ってきました。このためだけにやってきていると言っても過言ではないので、ファイナリストに選ばれた時はうれしかったです」と喜びを口にする。宮澤は「信じてもらえないかもしれないですが、ネタは全部アドリブなんです。今日も舞台上で初めて合わせました」と豪語しつつ、「一時期、僕らは完全に世代交代みたいな雰囲気があって、もうしんどいのかなって思った時期もあったんですが、なんとか諦めずにやってきてよかったです。僕は39年間彼女がいたことがないので、優勝したらお見合い番組に出てみたいです」と決勝進出を喜び、優勝へと思いをはせた。
2年連続の決勝進出となるや団(ロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享)の伊藤は、「『今年、決勝に行かなかったら終わりだ』と言われ続けてきたので、本当に決勝に行けてよかったです。まだ週1でアルバイトしています。これで月1ぐらいにしたいです」と告白。本間も「去年決勝に出られたんですけれど、1年かけてちょっとずつ沈んできたので、もう1回上がるために絶対に決勝に行きたかった」と切実な思いを吐露。年間600杯ほどラーメンを食べているという中嶋は「優勝したらラーメン評論家の石神秀幸さんと一緒に『ラヴィット!』のラーメンロケに行きたいです」と無邪気に話した。
4年連続での決勝進出となるニッポンの社長(辻、ケツ)は、「3回目の決勝(2022年)で終わったと思っていたのですが、また決勝に行けたので、今回で決勝4回目ですが、調子に乗らずに『3回目』くらいの気持ちで臨みたいです」と気を引き締める辻。体調不良で準決勝を辞退した親交のあるロングコードダディについて、「SNS上では優勝候補とか言われていましたが、全然ネタが仕上がっていなくてどうせ勝ち上がっていない。逃げられた気がする!」と強気のコメントで辞退を残念がった。決勝へ向け、気持ちが高まっている様子の相方に対し「うわの空」と山里から指摘されたケツは、「僕らのコントでこの国が少しでも明るくなればいいなと思います」と語り、「事前の流れ、聞いてました?」と山里からツッコまれると、「ぼーっとしてました」と心ここにあらずな様子だった。
10組の顔ぶれに対して、山里は「面白い人だけが集まったな。決勝を見たら変わるかもしれませんが、実力だけの人たちですね。キャーキャー言われることがないような。胸は躍らないけど、ただただ笑いは生まれると思います。よくこんなことを思いつくなという人、よく表現できるなという人たちの集まりで恐ろしいです。この世代と戦うのは大変」と実力者がそろっていることを認めつつ、「思い入れがある人はいませんが、司会で活躍しそうな人は応援しません。サルゴリラは器用そうで嫌ですが、あとはキワモノばかりなので大丈夫です」と笑っていた。
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