上杉柊平と西村拓哉のW主演で「ワンルームエンジェル」を実写化。ヤカラ男と天使の不思議なシェアライフ2023/09/27
上杉柊平と西村拓哉(Lil かんさい/関西ジャニーズJr.)が、MBSほかで10月19日スタートのドラマシャワー「ワンルームエンジェル」(木曜深夜1:29)でダブル主演を務める。上杉、西村ともに、本作が連続ドラマ初主演となる。
「ワンルームエンジェル」は、ヤカラ男&天使の不思議なシェアライフを描いた同名コミックが原作。衝撃的なストーリー展開と心をえぐる心理描写で多くのファンを抱える漫画家・はらだ氏が、史上最も優しい物語として送り出した本作は、「嗚咽(おえつ)するほど泣いた」「何度読んでも涙が止まらない」と幅広い読者の心を捉えた感涙必須の作品だ。
趣味なし、友人なし、恋人なし、生きる価値なし。惰性で毎日を送っていたコンビニエンスストア店員・幸紀(上杉)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識の中で、真っ白い羽の美しい天使(西村)を見た。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使の姿が。天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫(ふびん)に思い、幸紀は天使をしばらく家に置くことにする。突然始まった奇妙な同居生活だったが、天使との日々は死んだように生きていた幸紀の心に、ある感情を芽吹かせていく。
「18/40~ふたりなら、恋も夢も~」(TBS系)での好演が記憶に新しい上杉演じる幸紀は、小汚い和室ワンルームで暮らすチンピラもどき。コンビニ店員だったが、接客中にトラブルとなって刺されたことをきっかけに、無職になる。ある過去が原因で人生に投げやりになっていたが、天使と出会い、少しずつ変化が現れ始める。
上杉は「常を過ごしていると身体に入ってくる社会の汚い部分、人の醜さや自分へのやるせなさなど多くのマイナスなエネルギーがあります。皆そういった物を噛み砕きながら毎日を生きているわけですが、その蓄積は気付けば生きていくことへの活力を奪ってしまう事があります。それと同時に寂しさや愛されたい気持ちは見えない所に追いやられてしまいます。そんな中で出会う幸紀と天使、意味を持って引き寄せあった2人がどう生きるのか、丁寧に向き合いながらお芝居しています」と作品への思いを伝え、「毎日がすばらしく、充実しているものかどうかはわからないけど、人生は悪くないな、と思っていただける作品になればうれしいです」と呼び掛ける。
そして、Lilかんさいのビジュアル担当として、唯一無二のはかなげな美貌とトーク力で人気を誇る西村が務めるのが、幸紀が刺された際、突然目の前に現れた美しい天使。記憶喪失でひもじく、幸紀の家に勝手に上がり込む。感情を読み取ることができ、悲しい気持ちや悪意に触れると羽が抜けてしまう。自分は上級天使であると予測している半面、生意気な性格で、天使とは思えない行動を取ることもある。
西村は「出演のお話を伺ってすぐに原作を読んだのですが、僕が想像していたストーリーとは違って、すごく温かくて繊細で、すてきなヒューマンストーリーだなと思いました」と作品の魅力を伝え、「寂しさや苦悩などいろんな感情を抱えた2人が出会い、互いに素直に生きる。出会いから別れまで2人の人間性や関係性が少しずつ変わっていく様子を細かく表現して、演じ切ることができればいいなと思っています。ぜひご覧ください!」と意気込んでいる。
そして、監督を務めるのは、ドラマ「みなと商事コインランドリー」「クールドジ男子」(ともにテレビ東京)のほか、写真家としてもさまざまなアーティスト写真や広告を担当し、マルチに活躍の幅を広げる希代の映像作家・枝優花氏。
枝は「お話をいただき『どんな作品なんだろ』と名前を検索しながら自宅の本棚を眺めていたら『ワンルームエンジェル』の背表紙が視界に…既に持っておりました。普段漫画は読まないのですが、なぜか書店で気になって購入していたようで『これは自分がやるべきなのかも』と予感がした、というのが1年前でした」と作品との不思議な縁を明かし、「それからこの作品と向き合う中で、なぜあの時、自分がやるべきだと感じたのか、その直感の理由をひもとく日々です。誰かに理解されたかった、理解したかった。出会いや別れによって、そういった思いを何度も経験し、その途方もなさに塞ぎ込みたくなったり諦めたくなったり。それでもやっぱり『誰かと共に生きていくということは、素晴らしい』と信じたくなるような秋にできたら幸いです。よろしくお願いいたします」と、作品に込めた思いを語っている。
原作のはらだ氏は「付箋(ふせん)だらけでボロボロの台本。わずかな時間に空でかけ合いをする姿。光が当たって美しい技巧を凝らした羽。漫画にももっと詰めたかったと感じた掘り下げ、演出、空気、透明感。最強に愛を感じてきました。この作品は負の連鎖への抵抗として描いた面と、恥ずかしいですけどやっぱり愛が添えられてます。そこに全力の愛で答えてくださって、ここまで大切に作ってくださる方々に託すことができ、ドラマ『ワンルームエンジェル』のご報告がかないました。皆さまにぜひ、もう一つのワンルームの扉をオープンしていただきたいです」とメッセージを寄せている。
なお、「ワンルームエンジェル」は、テレビ神奈川(10月19日スタート 木曜深夜1:00)、群馬テレビ(10月24日スタート 火曜深夜0:30)、とちテレ(10月25日スタート 水曜深夜1:00)、テレ玉(10月26日スタート 木曜午後11:00)、チバテレ(10月26日スタート 木曜午後11:00)でもオンエア。Huluで見放題配信、TVer、MBS動画イズムで1週間の見逃し配信をする。
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