「何曜日に生まれたの」謎の美少女・アガサの秘密が明らかに! 演じる白石聖が“難しくも新しい挑戦”の裏側を語る2023/09/24
ABCテレビが4月から新設し、日曜午後10時の全国ネット連続ドラマ枠の第2弾として放送中のドラマ「何曜日に生まれたの」。コモリビト(引きこもり)となってしまった主人公・黒目すい(飯豊まりえ)のもとに届いた高校時代の同窓会の招待状をきっかけに、高校の同級生との再会を経て、引きこもりの原因となった“バイク事故の真相”がついに明かされた。
すいたちが新たな人生を歩もうとする中、物語に突如として現れたオレンジ髪の美少女。ラノベ作家・公文竜炎(溝端淳平)が「アガサ」と呼ぶその人物の正体は、公文の妹・三島蕾であることが第7話で明らかとなった。その裏には、蕾が起こしてしまった凄惨(せいさん)な事件、そんな蕾を小説のモチーフにすることで、ヒット作品を次々と誕生させた公文竜炎の誕生につながる“悪魔との取引”、彼女の過去を催眠療法で消すことで、アガサという人物を作り上げる“公文にとっての最大の秘密”――まさに、“衝撃の過去”がそこには隠されていた。
この先どんな展開が待つのか全く読めないが、彼女の存在が物語のクライマックスに大きく関わっていくことは間違いない。そのキーパーソンとなるアガサ/蕾を演じるのは白石聖さん。今回、白石さんを直撃すると、ネタバレに頭を抱えながらも、演じるアガサ/蕾を「難易度が高くて、いろいろな捉え方ができる」とその魅力を語ってくれた。
――ドラマも後半戦に突入しましたが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
「とても和気あいあいとしていて、居心地のいい現場です。飯豊さんもとても明るくて柔らかい空気感の方ですし、溝端さんもとても面白くて“頼れるお兄さん”という感じです。途中から(現場に)参加だったので『どんな現場なんだろう』と探り探りな感じだったのですが、皆さん温かく受け入れてくださったので、すんなり現場に入ることができました」
――今回、アガサ/蕾役としてのお話が来た時にはまずどんなことを感じていたか、あらためて教えてください。
「正直、『めっちゃ難しい…!』と思いました(笑)。台本を第1話から読ませていただいたのですが、登場人物がとても多いので文字だけで理解するのにもちょっと時間がかかって、その中でアガサはフィギュアで出てきたので、最初は『え、フィギュアの役なの?』と(笑)。公文さんの描いた小説のモデルになった少女ということは分かっていたのですが、表現方法が制限されている中での感情表現がなかなか難易度が高く、いろいろな捉え方ができる役だなと思いました」
――役作りで悩まれることも?
「『こういうことはしないだろう、こういうことはやらないだろうな』とそぎ落として、『できることはこの範囲』という中で、セリフはないけどただボーッとしているだけでは演じている意味がないと思っていました。監督も『ボーッとしているだけのようには見せたくない』とおっしゃっていたので、私としてももっと幅のある表現方法は何かないかと、そこを探していく作業は楽しかったです」
――演じていく中で表現方法の答えは何か見つかりましたか?
「蕾にとってはオレンジ色のウィッグが一つの精神安定剤のようなお守りなんです。地に足がついていないような感覚は常にある中で、どれぐらい精神が安定しているのかを考えながら演じています。もともとあまり表情もなく、視点もどこを見ているのか定まらない印象を受けていて、第8話ではすいちゃんと対話するシーンで、すいちゃんの目を見る時とすいちゃんの奥を見る時と、それぞれの部分をすごく気を付けて演じていました」
――「セリフがない役」「オレンジ色のウィッグ」というお話もありましたが、こういった役は初めての挑戦だったのではないかと思います。
「そうですね(笑)。セリフがない分、表情も喜怒哀楽が分かりやすいわけでもない、だからといって(感情を)抑えているだけではただ存在しているだけになってしまう。そこはとても難しいですが、新しい挑戦ですね。監督との会話の中で『中学生の女の子のまま精神状態が止まってしまっている』という設定を聞いてから、より見せ方が難しいなと感じました。気持ちとしては本当に普通の女の子だけど、それが表に出る時にウィッグの力で抑えられているという感じですかね」
――第7話では「アガサの正体は公文の妹・三島蕾」ということが明かされましたが、2人の過去について知った時はどんなことを感じましたか?
「それ相応の過去が2人にはあると思いましたし、過去だけではない、もっともっとつらいこともあったと思うんです。そういう部分は、蕾の過去に関してだけでいうと、公文さんの語りや憶測だけで、作中では描き切れていないと思います。確かに、『両親を傷つけてしまった』という直接的な事実はあるけれど、『じゃあ親にどんなことをされたのか』という部分、何がきっかけでつらい状態になってしまったのかは全く描かれていないので、そこは難しかったです。公文さんも『蕾の詳しい過去は分からないけど』という温度感で、想像の余地がたくさんあるからこそ、それが難しくもあり『こうなんじゃないか、ああなんじゃないか』といろいろ考えさせられました」
――すいも蕾も、同じ“コモリビト(引きこもり)”という共通点がありますが、コモリビトというワードにはどんな印象を受けましたか?
「初めて知りましたし、『“コモリビト”っていうんだ!』と驚きましたね。それまでアガサは、自分が蕾だったことを思い出させないように、公文さんが用意したウィッグの力で強制的に封印させられていました。それがすいちゃんと出会うことで、やっと彼女の止まっていた時間が動き始めるところは、第8話の注目ポイントかなと思います」
――第6話の終わりで登場して以降、蕾はクライマックスに向けてのキーパーソンになるかと思います。白石さんから見て、物語後半の見どころを教えてください。
「第8話以降は、すいちゃんとの交流を経て、アガサが何を思ってどんな行動をするのかというところは注目していただきたいです。アガサからすると、それまで外部の人とは触れ合ってこなかったので、かなり衝撃だったと思うんです。触れたことのない世界の人と“コモリビト”というものを通じてつながって、最初は受け入れ難い事実で怖い気持ちもあるけれど、すいちゃんによって彼女なりにだんだんと蕾を取り戻していけるかどうかが、後半戦の見どころかなと思っています」
――物語の前半部分は「すいが殻を破れるか」というのが見どころでしたが、終盤戦は「蕾が殻を破れるか」という部分に注目ですね。
「すいちゃんはもう助ける側に回っているから、物語全体で見ていくとすいちゃんがすごすぎますよね(笑)。彼女の成長はすごいと思います」
【プロフィール】
白石聖(しらいし せい)
1998年8月10日生まれ。神奈川県出身。主な出演作に「恐怖新聞」「推しの王子様」「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜」(すべてフジテレビ系)、「しもべえ」「大奥」(ともにNHK総合)、映画「胸が鳴るのは君のせい」(2021年)など。10月20日よりスタートのドラマ「フェルマーの料理」(TBS系)への出演を控える。
【番組情報】
「何曜日に生まれたの」
テレビ朝日系
日曜 午後10:00〜10:54
※放送終了後、TVer、ABEMAで最新話を見逃し配信
※TELASA、U-NEXTでは全話見逃し配信
配信限定スピンオフドラマ「10年前の放課後」
TVer、ABEMAにて公開
「10年前の放課後~拳と拳の戦い~」
「10年前の放課後~私のこと、どう思ってる?~」
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
TVガイドweb公式X(Twitter) @TVGweb (https://twitter.com/TVGweb)をフォローし、下記投稿をリポスト。
https://twitter.com/TVGweb/status/1706120303569752224
【締切】2023年10月21日(土)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当) 撮影/尾崎篤志 メーク/高橋里帆(HappyStar) スタイリスト/髙橋美咲(Sadalsuud)
関連記事
- 謎に包まれた新ドラマ「何曜日に生まれたの」、いよいよスタート――デビュー15周年を迎えた飯豊まりえが新境地に挑む
- 野島伸司、「何曜日に生まれたの」に込めた“若者へのメッセージ”を明かす――「価値観を固めず、いろいろなことを受け入れてほしい」
- 井上祐貴、YU&濱正悟のひたむきな姿勢に「努力は裏切らないと感じました」――「何曜日に生まれたの」インタビュー
- 何曜日に生まれたの
- YU、日本での初オーディションを経てつかんだ“The・天才”役は「自信につながりました」――「何曜日に生まれたの」インタビュー
- 「瑞貴は“自分だったら絶対に友達になれないタイプ”」、若月佑美が役作りでの葛藤を明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー
- 「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ×溝端淳平×陣内孝則が感じた、“空気感で通じ合える”現場の魅力とは
- 片山友希、純平を思い続けるリリ子は「変かと聞かれたら、そうだとは言えないと思うんです」――「何曜日に生まれたの」インタビュー
この記事をシェアする