バカリズム脚本・映画「ひらがな男子」満員御礼のプレミア上映会開催! “アニメのお約束”の型破り満載に夢眠ねむが「升野節がさく裂」2018/03/20
“ひらがな”が擬人化された世界── そんな想像だにしない世界観が、なんと映画館で動き出す! 日本テレビで放送中の「アイキャラ」から生まれたバカリズムさん発案のキャラクター「ひらがな男子」が、テレビ、そしてゲームの枠を飛び越え、この春劇場アニメーションとして上映されます。
シーズン3に突入した「アイキャラ」のMCを務めるのは、バカリズムさん、Base Ball Bear・小出祐介さん、でんぱ組.inc・夢眠ねむさんの3人。このたび、その3人が出席し3月16日に東京・TOHOシネマズ新宿で開催された「劇場版 ひらがな男子 ~序~」のプレミア上映会を取材しました。チケットは完売し満員御礼の会場では、上映中にも関わらず多くの声援、そして無数のペンライトの光!? そもそも、“ひらがな”の擬人化とは? そんな素朴な疑問に答えるべく、本作のポイントを三つにまとめた「ひらがな男子ガイド」をご用意しました。
「劇場版 ひらがな男子」とは?
物語の舞台は、世の中から文字という文字が消え果てしまった現代の日本。手紙や書物も真っ白で、人々は不自由な生活を強いられています。そこで立ち上がったのが、「あ」(cv.梶裕貴)。映画では、この世に文字を取り戻すために「あ」が他のひらがなの仲間を探す旅に出るところからスタートします。
最初に訪れた町で出会ったのは「う」(cv.市川太一)。職業は占い師で、歌が好きな「う」は自身のキャラクターソング「Dive!Dive!Dive!」を熱唱。「う」が歌い終わると、会場は「キャーッ!」「最高ー!」といった歓声に包まれます。応援に励まされた「う」は、「あ」と協力して共にひらがな探しの旅へ。
旅の道中、2人は道に迷うことも。そんな時に行く先のヒントを与えるのは、会場にいるお客さんなのです。「どっちに行けばいい?」と「あ」と「う」が問い掛けると、「こっちだよー!」「違う違う! こっち!」等と応える現場勢。本作は「応援上映」というスタイルをとっており観客の声出しが求められるのですが、中には応援上映のベテラン参加者による秀逸な声援が送られることも少なくなく、会場全体にどっと笑い声が上がることも。参加する回によって雰囲気の違った上映を楽しむことができそうです。
脚本を務めたバカリズムさんらしい「升野節」がさく裂!
「素敵な選TAXI」(フジテレビ系・2014年)、「黒い十人の女」(日本テレビ系=読売テレビ制作・16年)では脚本を手掛けたほか、「住住」(日本テレビほか・17年)、「架空OL日記」(日本テレビほか=読売テレビ制作・17年)では脚本を担当しながら自身もドラマに出演するなど、そのマルチな活躍ぶりに注目が集まるバカリズムさん。
本作では初のアニメ映画作品の脚本に挑戦したバカリズムさんですが、アニメ作品では類を見ない挑戦も…? 応援上映後のトークイベントで、小出さんが「映画としても、升野さん(バカリズムの本名)の作品としてもすごく面白かった! アニメのお約束というか、普通触れてこないだろうって部分に触れてくるのが升野さんらしいなと思いました」と感想を述べると、続いて夢眠さんも「めちゃくちゃ面白かったです! 『升野節』もさく裂してましたし、最後のシーンは…とにかくやばい!(笑)。どこか感動的でもあり…。よく分からない気持ちになりました(笑)」と、お二人ともバカリズムさんならではの予想外の演出や展開に驚いた様子。
その後、バカリズムさんに制作においてこだわった点を伺うと、「(上映時間の)45分という時間が、すごく短いなと思ったんですよ。なのでまずは、いろんな説明を省いてどこをこの45分に詰め込もうかと苦労しながら考えました。だから見てくださった方は分かると思うんですけど、ところどころ漠然としたところがあります(笑)。あとは、とにかくひらがな男子同士の会話劇を楽しんでいただきたかったので、細かい説明よりもキャラクターの会話や、お客さんに声出してもらう部分を重視して書きました」とコメント。絶妙なテンポで繰り広げられる会話劇がその場にいる観客のリアクションと混ざり合い、作品に不思議な一体感が生まれていくのも見どころの一つとなっています。
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