渡部篤郎、桜田ひより主演「あたりのキッチン!」で主人公を優しく見守る定食店主人に。窪塚愛流らも共演2023/09/20
渡部篤郎が、フジテレビ系で10月14日にスタートする桜田ひより主演の連続ドラマ「あたりのキッチン!」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)に出演。さらに、窪塚愛流、工藤美桜、原沙知絵、峯村リエも共演する。
「あたりのキッチン!」の原作は、白乃雪氏の同名漫画。極度の人見知りで他人とまともな会話ができず、目すら合わせられない、コミュニケーション能力ゼロが故に、友達もできず空回りばかりしてしまう大学生・辺清美(桜田)が、唯一可能なコミュニケーション手段である料理を通じて変わっていく姿を描く、ハートフル“グルメ”ドラマだ。
幼くして両親を亡くし、叔母夫婦に育てられた清美は、仕事で忙しい家族のために食事を作るようになり、誰かのために料理を作る喜びを知る。そして、ひょんなことから思い切って飛び込んだ定食店「阿吽(あうん)」でアルバイトをスタートさせる。一度食べた料理は、食材はもちろん「小さじ1杯」といった調味料の微細な配合まで完璧に分かる“絶対味覚”を持つ清美は、接客はからきしだが、料理の腕はピカイチで、客の一人一人に合わせた味を提案する。そんな清美の思いが込もった料理は、訳ありの客の心をほぐしていく。料理を通じてコミュニケーションが芽生え、清美の人生が動き始める。
渡部は、定食店「阿吽(あうん)」を1人で切り盛りしている店主・中江善次郎を演じる。1年前に妻を亡くしてから、息子との関係がうまくいっていないのが悩み。職人気質で生真面目なため、一見不愛想だが、食べる人の体も心も満たしたいという思いで食事を作っており、客に合わせてみそ汁のだしを変えるなど、街の定食屋とは思えないほどのこだわりを持っている。清美の料理の才覚は、尊敬をもって受け止めている。妻の看取りを通じてコミュニケーションの在り方を知り、清美が友達をつくるのをそっと後押しするなど、やがて家族のような関係へと変わっていく。
主人公・清美を優しく見守る善次郎役に決定し、渡部は「お話をいただいて非常にうれしかった」と喜び、「動画配信サービスの広がりとともに、日本のドラマも海外作品と同じ土俵に立つことが多くなり、アクションやバイオレンス色の強い作品が増えています。それも楽しみですが、思いやりや気遣いといった心の機微を丁寧に描くことが、日本の得意分野だと思います。『あたりのキッチン!』はまさにそういうドラマだと思うので、出演できることがとても楽しみです」と期待する。
桜田と共演したことはあるが、以前は一緒のシーンがほとんどなかったそうで、「若い方なので、何か迷ったりしたら少し頼ってもらってもいいのかな。そこは、清美を見守る善次郎と同じ気持ちです。でもお芝居にはキャリアは関係ないとも思っているので、私も頑張ります」と意気込む。加えて、私生活で20年以上通い続けている店があることを明かし「私が店主を演じる定食屋『阿吽』も、多くの常連に愛されています。そういうお店に共通するのはこちらの気持ちをくんでくれて、心地いいところ。『あたりのキッチン!』もそんな心温まる作品だと思いますので、ぜひご覧ください」とアピールしている。
そんな善次郎の息子・中江清正役は窪塚が担う。小正高校の3年生でサッカー部に所属。母親を亡くして以来、善次郎と暮らしているが、素直になれずお互いに何となく壁を感じている。魚が嫌いで、善次郎が夕食に魚料理を出すのが気に入らず、隠れてカップ麺を食べるのが習慣になっている。しかし、魚が嫌いな自分に、何とかして食べさせたいと工夫してくれた母親のことを懐かしく思うこともある。突然現れたアルバイトの清美の挙動不審さに最初は面食らうが、彼女を通して善次郎の作る食事や、そこに込める思いを理解するようになる。
窪塚も出演を喜び、清正役を通して視聴者に何を伝えられるかを考えたそうで、「料理とは何か…。おなかに入れば何でもいいと思う人も、創作であり芸術と考える人もいる世界で『あたりのキッチン!』は愛情から料理が生まれ、それをコミュニケーションとして受け取れるような心温まるレシピがあると、台本を通して知りました」と真摯(しんし)に受け止める。演じる清正については「思春期真っただ中で、父親とはいい関係性でもないし、進路も考えなくてはならない。そんな清正が善次郎や清美の一生懸命に取り組む姿を見て揺らぐ心情を細かく演じます。最終回までどうぞよろしくお願いいたします」と意欲を見せる。
工藤は、小正大学医学部3年生・鈴代桜に扮(ふん)する。学年トップの成績で医学部に入学した秀才。勉強が趣味で、キャンパスでは医学部の授業以外にもさまざまな一般教養科目を受講し、いつも参考書片手に勉強をしている。1人暮らしだが、料理には全く興味がなく、昼食も必要な栄養素はカバーできていると思っており、栄養バーばかり食べている。華やかで周りにはいつも人がいて、課題やリポート作りで頼りにされているが、実は人に言えない悩みを抱えている。
事故死した兄の代わりに、清美を5歳の頃から育てている叔母・辺明美役は、原が務める。コミュニケーション能力ゼロの清美を常に気遣い手助けしてきた。仕事で忙しくしている自分のために食事を作ってくれた清美に「清美のご飯は元気になる」と励まし、清美が料理を作る喜びを知るきっかけとなる。地方で働いていた夫が戻って来てやがて妊娠し、それをきっかけに清美が仕送りを断るようになったと感じ、とても心配している。せっかちで超マイペースな性格の女性だ。
峯村が担うのは、「阿吽」と同じ商店街にあるフラワーショップの店主・楠木ハル役。善治郎の幼なじみで、亡くなった妻とも親しかった。そのため、男2人で生活している善次郎と清正のことをいつも気にかけている。おせっかいなようだが、他人が抱える悩みを拾い上げて、ズバッと進言し、悩める人たちを優しく後押しする貴重な存在だ。
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