樋口幸平が増子敦貴の言葉に涙――BLドラマ「体感予報」ファン感謝祭リポート2023/09/20
MBSほかで放送中のドラマシャワー「体感予報」(木曜深夜1:29)のファン感謝祭が行われ、ダブル主演を務める樋口幸平とGENIC・増子敦貴が登壇した。
原作は、累計ダウンロード数1000万を突破し「BLアワード2023」コミック部門1位などを受賞した鯛野ニッケによるBL漫画。「ドラマシャワー」枠×KADOKAWAが手掛けるBLドラマレーベル・トゥンクの2023年度コラボレーション企画の第2弾となる。
爽やかイケメン気象予報士として人気の瀬ヶ崎瑞貴(樋口)の本性はとんでもない暴君。崖っぷちエロ漫画家の棚田葉(増子)と同居し、家事全般からその他諸々の世話をさせていた。漫画家としてなかなか芽が出ない葉の衣食住を保証する約束で始まったこの生活は、「瀬ヶ崎の言うことを全部聞く」という条件付きで始まり、天気模様と共に映し出されるラブストーリーを描く。
自作のボードやうちわなどの応援グッズを掲げながらファンが待機していると、樋口と増子の声で注意事項の案内が流れ、会場は拍手に包まれる。客席からの「せがだよ~」コールで樋口と増子が登場、「皆さんと一緒に楽しんでいただけるとうれしいです」とあいさつをした。
早々にドラマのエピソードトークを開始、ロケ中の写真が投影される。最初に映し出された写真は、カレーを作っている葉の腰に、後ろから瀬ヶ崎が手を回して耳元でささやくシーンだ。
「現場では僕が常にあっちゃんにちょっかいを出していたから、その時に撮られてしまったんでしょうね」と樋口。増子は「いろいろなアングルで撮るので、この写真のままの体勢でいた方が撮影がスムーズなんです。その時に幸平に耳元でいじわるをされるという(笑)」と裏話を披露。
司会者が「この話だけで数時間がたってしまいそうですね」と次の写真に切り替え、今度は樋口が増子の顔にハンディーファンを当てている写真が映し出された。これは松村沙友理演じる万さん(松平可奈美)が瀬ヶ崎と葉の住む家にやってくる第4話のオフショット。
樋口は「2人で話したり遊んだりイチャイチャしていたら笑いが止まらなくなってしまい、撮影中も笑ってしまいそうになって大変だった」と明かす。「この時もそうですが、いつもヘッドロックをされるんです(笑)。幸平の太ももあたりに寝そべっているシーンの時もヘッドロックをされています」と増子がイチャイチャエピソードを暴露した。
最後に紹介されたのは第5話、2人の顔の距離が近いシーンだ。「このドラマに唇は大事ですからね。あっちゃんの唇はいい形だよね」と樋口が増子に水を向け、「幸平の唇はプルップルなんです。でも僕は緊張でカピッカピに乾燥しちゃうんです」と自虐的に言うと、樋口は「あっちゃんの唇もプルプルですよね」と会場に問いかけ、会場は一斉にうなずき、増子は「ありがとうございます」とうれしそうにお礼を言った。さらに樋口は「2人の重要なシーンはいつも僕がどうしたら奇麗に撮れるかを提案するのですが、この第5話のシーンは葉が主体のベッドシーンで、あっちゃんが主導的になって動いてくれました」と振り返る。それに対して増子は「このシーンは正直おいしいなと思いました。そしてやっとぼくの唇の出番だなと(笑)」とちゃめっ気たっぷりに会場の笑いを誘った。
次のコーナーは「“今日は雨なのでこの男は俺とデートするだろう”雨の日のデートお誘い対決」。これは2人が雨の日にデートをする時のお誘いを実演し、観客からの判定で勝敗を決め、勝者は敗者の顔に番組特製シールを貼るというもの。「ある雨の日、家でリラックスする2人」と設定のアナウンスが入ったところで実演開始。
樋口は「今日は雨だから、家でゆっくりして、俺の部屋で寝よう」と増子の耳元でささやき、会場からは黄色い悲鳴がところどころで巻き起こる。これを受けた増子は「真冬のファンヒーターのように心まで温まります。そしていい声ですよね」と気持ちを伝えた。
次は増子が実演。セリフまでに間が空き、会場からは笑いがもれるが、「雨だから外に出たくないよね。でも俺がお前の傘になってやる。準備はAre You OK?」と樋口をバックハグしながら語りかけると、会場は大爆笑に。
これに対し樋口は「真面目にやった僕はなんだったんだと思いました(笑)。『Are You OK?』がとても不快でした! でもあっちゃん、緊張で震えていましたよ。かわいいですよね」と増子の様子を伝え、当の増子は「本来の僕はドSなので、素の僕をお届けできたと思っています。どうでしたか、僕の吐息は」と樋口に応戦。樋口は「吐息の感想を言うの? 吐息、良かったと思います(笑)」と仲むつまじい掛け合いを見せた。
そしていよいよ勝負の結果が……。拍手の数が多かった樋口に軍配が上がった。
勝利した樋口は増子の顔にオリジナルシールを貼っていくが、またもや会場からは笑いが。シールを貼られた増子は「みんな双眼鏡を持ってきてる? あ! 持ってきているお客さまがいらっしゃった」とうれしそうな表情を見せ、そして、なぜか増子が樋口の顔にシールを貼る展開になり、シールを貼り合った2人が仲良くポーズを決めコーナーを終えた。
イベントも終盤に近づき、サプライズとして原作者の鯛野ニッケ先生よりメッセージが届き、「お二人が見せてくださったその情景は、まさしく『体感予報』そのものでした。無理だと思っていたドラマ化がこんなにも魅力的な形でかなえられてしまいました。瀬ヶ崎と葉を現実の世界に連れ出してくださってありがとうございます。皆さんが作り上げたBLドラマに『体感予報』が携われたことが本当に光栄です」と感謝の言葉が読み上げられた。
メッセージを聞いた樋口は「感動しました。愛されている作品だからこそ原作ファンに認めてもらおうと葛藤しながら頑張りました。撮影時に先生が僕に向かって『瀬ヶ崎だ!』と言ってくれたのです。それが救いで、自信をもって演じようと思わせてくださったのです」と目を潤ませていた。
増子も「ダヨちゃんに寄り添いながら、作品の世界観を崩さずに届けようという大きな役目だと思っていたので、プレッシャーもありました。でも、一番は幸平が支えてくれたことです。『体感予報』が成功した秘訣(ひけつ)は、幸平のコミュニケーションがあったからこそです。そして、棚田葉という役をくださってありがとうございました」と述べ、樋口はその言葉に感銘を受け涙を拭っていた。
最後に樋口は「このお仕事をしていてよかったなと思う瞬間がまた増えました。今日という日は自分の中ですてきな日です。またこういう機会が増えるよう『体感予報』をみんなで盛り上げていければ、自分にとっての大切な日が増えるのかなと思います。本日は本当にありがとうございました」とファンへメッセージを伝え、増子は「こんなに大勢の人に愛され、このようなイベントができたことをうれしく思います。こういうことは打ち明けたくないのですが、僕はあまり泣かないタイプです。役者にとってそれはコンプレックスに感じる時があります。でも、第4話の撮影の時に涙の出る思いというものを知りました。この作品がきっかけで僕もまだまだ成長していくので、『体感予報』と僕たちの応援をよろしくお願いします」と語り、イベントを締めくくった。
【番組情報】
ドラマシャワー「体感予報」
MBSほか
木曜 深夜1:29~1:59 ※9月21日は放送休止
※地域によって放送日時が異なります
※TVer、MBS動画イズムで見逃し配信あり
ドラマシャワー「体感予報」ファン感謝祭
特典映像付き配信チケット好評発売中!
視聴期間:~10月14日午後11:59まで
詳細は公式をアカウントをチェック!
文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/蓮尾美智子
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