林遣都、「福澤監督とお会いした時は『頼むよ』の一言だけで」――「VIVANT」インタビュー2023/09/10
TBS系で放送中の日曜劇場「VIVANT」。本作は、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司といった日本を代表する俳優陣が豪華初共演を果たしているほか、数々の大ヒットドラマを手掛けてきた福澤克雄監督がテレビドラマの新時代を切り開く、前例のないエンターテインメントを作り上げる“限界突破!アドベンチャードラマ”です。
ここでは、役所広司さん演じるノーゴン・ベキ(乃木卓)の若い頃を演じる林遣都さんのコメントをお届けします。
――役作りで意識されていたこと教えてください。
「役所さんの若い頃を演じるという責任感がありますし、役所さん演じるノゴーン・ベキが過去にどんな体験をしたのか、その時にどんな感情を抱いたのか、とにかくそこにフォーカスを当てました。よりその感情に説得力を持たせないといけないと、自分の中で常にハードルを上げた状態で演じていました。“テント”という組織を立ち上げた男の生きざまを表現するために、一つ一つのシーンに覚悟を持って挑みました」
――福澤監督とはどんなお話をされましたか?
「以前、『ドラゴン桜』(同系)に出演させていただいて以来、僕は監督に魅了されていました。でも今回、衣装合わせで監督とお会いした時は『頼むよ』の一言だけで(笑)。お芝居をする上では、僕がやりたいことをすべてやらせてくれて、監督からは“とにかく役を生き抜いてくれ”というメッセージをいつも感じています。福澤組は、スタッフの皆さんも福澤イズムを受け継いでいる方たちばかりで、常にその雰囲気が現場に流れています。日本で俳優をやらせていただいていて、本作のような作品に参加できたことを本当にうれしく思っています」
――モンゴルロケで印象に残っているエピソードをお聞かせください。
「1シーン1カットを時間をかけて丁寧に撮る現場で、めったにできない経験をさせていただきました。撮影する環境が日本に比べて過酷な場所が多かったのですが、やればやるほど生き生きしていくスタッフさんたちの表情を見て、やはり福澤監督のチームは飛び抜けているという印象を持ちました。そして、この人たちでないと撮れない映像、この人たちでないと作れない作品だと感じました。僕の役は、心情としてとても苦しい立場なのですが、モンゴルという環境が、自分の気持ちをよりこの作品の世界に入っていきやすくさせてくれたと感じています。体もいい具合に疲弊していって、普段では簡単には作れない表現をすることができました。役の感情をどういうふうに演じようかなどと気持ちを作っていかなくても、撮影が始まると自然に心が追いついてくるという感覚。登場人物たちが経験していることに近いことを体験させてくれる現場でした」
――視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
「僕の周りもみんなが本作のストーリー展開に驚いています。家族や友達にいろいろと聞かれるのですが、内容は言えなくて(笑)。僕も実際に放送を見て、ワクワクしている立場。日本でこんなTVドラマが見られるのだという高揚感を楽しんでいます。『VIVANT』は見ないともったいないですよ。そこにつきると思います」
【あらすじ】
テントは、テロや犯罪行為を他から請け負うことで収益を得て、その金でバルカ国内の孤児たちを救っていたことが判明。そんな中、ベキ(役所)はノコル(二宮)に、ノコルが運営する会社で乃木憂助(堺)を働かせるようにと指示を出す。果たしてベキの真意は…。ベキのもと、協力体制を敷くことになった“宿命の兄弟”! そして乃木が知ることとなる、父・ベキの過去と、テント誕生の秘密とは!?
【番組情報】
「VIVANT」
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54 ※9月10日は午後9:30〜10:49
TBS担当 A・M
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