中村倫也らキャストが完走!「ハヤブサ消防団」クランクアップで早くもロスの予感2023/09/04
テレビ朝日系連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00)が、残すところあと2話となり、物語が佳境を迎えている中、3カ月超続いた濃密な撮影が終了。主演の中村倫也をはじめ、満島真之介、福田転球、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久ら“イケおじ消防団”メンバーがクランクアップを迎えた。
中村が主演を務める「ハヤブサ消防団」の原作は、ベストセラー作家・池井戸潤氏の最新作であり、氏の“もう一つの真骨頂”ともいえる新機軸の同名ミステリー小説。スランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷である“ハヤブサ地区”に移住し、都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずだったが、地元の消防団に加入したのを機に、連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件にも遭遇。ハヤブサを守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。
5月半ば、青空の下でクランクインした「ハヤブサ消防団」。しかし、中村ら消防団員を演じるキャストたちは消火活動の特訓を受けるなど撮影前から準備を開始しており、クランクイン後は“4分間長回しワンカット”による大規模な消火シーン、275人のエキストラを動員した消防操法大会シーンなど、困難な撮影を乗りこえて絆を深め、その後も炎天下でのロケに一丸となって立ち向かってきた。
そんなメンバーのラストカットは、小学校の校庭を借りてロケが行われた、最終話の消防訓練シーン。クランクイン当初とは見違えるほど消防操法も上達した一同が最後の熱演を見せ、「以上をもちましてオールアップです!」というスタッフの声が響くと現場は大きな拍手に包まれた。その後に開催されたセレモニーでは、一人一人に監督から花束を手渡され、がっちりと握手を交わしていた。キャスト陣はスピーチ中も抜群のチームワークを見せ、合いの手やツッコミを入れ合って、常廣丈太監督がスピーチを始めると全員で監督を囲んで正座して笑わせるなど、笑顔の絶えない場となった。
ハヤブサの“闇”に斬り込む主人公・太郎を演じた中村は「スタッフ、キャストの皆さま、お疲れさまでした。ボランティアの消防団の皆さまもキャストの一員かなと思うぐらい最後まで走り回ってくださって…重ね重ねご協力ありがとうございました」と、ボランティアで撮影を支えてくれたロケ地の消防団員たちに感謝。
続けて「僕は若い頃学園ドラマに出演したことがありますが、この現場、学園ドラマよりうるさかったですね(笑)。でも何よりも先輩方が撮影を楽しんでくださっていることがうれしかったですし、とても光栄でした。チームワークもバランスも素晴らしい、本当に奇跡的ともいえるメンバーが集結し、その座組で“真ん中(座長)”を務めさせていただいたことに毎日幸せを感じていました」と振り返り、「日々暑かったり、撮影に時間がかかって真っ暗になってしまったりと大変なことはさまざまありましたが、僕は“オジサン”が好きなのですごく楽しかったです(笑)。実は、座長として“真ん中”から見る景色ってすごく広くて、みんなのちょっとしたコンディションや働きぶりなど細かいところまで意外とよく見えるものなんです。そういう意味では、生意気かもしれませんが、今回、真ん中から目にした景色はハヤブサの大自然に負けないくらい美しくて…本当に“誇れる現場”でした」と達成感に満ちた表情で、共に奮闘したスタッフとキャストを称賛した。
藤本勘介役の満島は「皆さんありがとうございました。たくさん愛していただきました」と言った途端に一同から「え?」とツッコまれると、「いや、このツッコミこそが“愛”なんです!(笑)」と切り返し、「最高の先輩たちに囲まれて、久しぶりに僕が一番年下という現場でしたが、毎日撮影に行くのが楽しみで楽しみで仕方なくて、早く明日になれ、明日になれ…と、小学生気分で過ごしていました。それにしても、いやぁ寂しい…。これからどうしようかな…という思いです。でも世の中には“団”がつくものがたくさんありますので、『ハヤブサ〇〇団』、続編を期待しております!」と抑えきれない気持ちを伝えた。
居酒屋「△(さんかく)」店主・賀来武彦役の福田は「皆さん、長いことお疲れさまでした。第7話でアビゲイル教団の皆さんに押されて店名が『〇(まる)』になりかけるところでしたが(笑)、△のままで終わることができ、今、ここにいられてよかったです。クランクアップの日に呼んでいただき、ありがとうございました」とコメントし、森野洋輔役の梶原も「ご協力くださった消防団の皆さま、いつもありがとうございました。暑さが日に日に増していき、毎日毎日、本当に暑かったですが、現場はものすごく楽しかったです。それはスタッフと“ナイスキャスト”のおかげだと思っております。そして、諸先輩方がうるさい中(笑)、主演の倫也くん、座長ご苦労さまでした。またどこかで一緒になることと思いますが、皆さんよろしくお願いします」と、消防団メンバーの顔を見渡しながら語った。
熱き分団長・宮原郁夫役の橋本もまた、「皆さま、ひと夏、本当にお疲れさまでした。これで皆さんに会えなくなるのが本当に寂しくて、明日からどうしたらいいのか、不安の方が大きいです。キャスト、スタッフ、応援してくださった消防団の皆さま、誰一人欠けてもこの現場にはならなかったなと思います。奇跡的な時間を与えてくださって、本当にありがとうございます。こんな気持ちになれたのは、初回の消火シーンでの監督の『ワンカットでいきましょう』という決断。その揺るぎなさからすべてが始まったと思います。彼の英断に、心からの敬意と拍手を送ります」と早くも“ハヤブサロス”の心境を訴え、監督を称えた。
そして、率先して現場を盛り上げた山原賢作役・生瀬は「今回は、古い友人で関西時代から一緒にやってきた(橋本)じゅんくんや昔からの知り合いの(梶原)善ちゃんと一緒なのがうれしくて、さらに(中村)倫也くんが的確にツッコんでくれることに甘えてしまって、毎日、ボケたおしておりまして…。現場がうるさかったのは申し訳なかったです(笑)。でもそういうにぎやかな現場だったからこそ、最後まで自分も楽しく仕事ができたと思います。ボランティアの消防団の皆さんも毎回、撮影を温かく見守ってくださって、暑い中、本当にお世話になりました」としみじみ撮影を振り返った。
演出の常廣丈太監督は「最初に『ハヤブサ消防団』の企画が立ち上がった時、スタッフでハヤブサ地区という町の構想を練っていたのですが、ロケ地の皆さんのご協力やキャストの皆さんの意見もいただいて、そういう“総合値”で出来上がった作品だと思っています。本当は一人一人ハグして『ありがとう!』と言いたいのですが、汗びしょびしょなのでやめておきます(笑)。ハヤブサの世界から去らなければいけないのが寂しいですが、本当にいい町、いい人たちに出会うことができました」と名残惜しげに締めくくった。
和やかなままクランクアップした現場とは真逆に、視聴者を震撼させるストーリーが進む中、先週放送の第7話では、消防団のメンバー・徳田省吾(岡部たかし)が連続放火犯であることが明かされた直後に悲劇が訪れ、SNSも悲しみのコメントで騒然。さらに、ハヤブサに見知らぬ人々があふれかえるという新たな異変に「ハヤブサ地区乗っ取られるぅうううううう!!! 実話じゃないのに現実味がありまくりで怖え」「じわじわ村が侵食されていく感じがホラーよりもホラー」「太郎くん!消防団のみんな!ハヤブサを守って!」など、悲鳴のような声が相次いだ。
次回の9月7日放送・第8話では、東京から戻り、多くの人でにぎわうハヤブサ地区に驚いた太郎は、混乱しながらも、映像ディレクター・立木彩(川口春奈)の家へと急ぐ。ところが、太郎の前に現れたのは、「アビゲイル騎士団」の後継団体「聖母アビゲイル教団」の弁護士・杉森登(浜田信也)と太陽光発電企業「ルミナスソーラー」の営業員・真鍋明光(古川雄大)だった。杉森は、彩は自分たちの仲間であり、もう太郎には会わないと宣言。当の彩も一瞬だけ姿を見せるが、太郎から目をそらしてすぐに扉の向こうに消えてしまう。
ハヤブサ地区に集まっているのは、単なる観光客ではなく、「聖母アビゲイル教団」の信者たちであることは明白。既にハヤブサ地区の空き家に多数の信者が入居を始めており、その浸食の速さに消防団のメンバーは驚がくする。このままではハヤブサが教団に乗っ取られてしまう…。危機感を募らせた消防団は、八百万町の町長・村岡信蔵(金田明夫)に働きかける。
そして、太郎は教団がなぜハヤブサという土地を選んだのかが腑(ふ)に落ちない中、太郎の家に突然、ハヤブサ地区に住む白髪の女性・野々山映子(村岡希美)が現れる。その後、映子を追うかのように彩が太郎に会いにやって来る。久々に対面した彩に、太郎は「全部うそだったんですか」と問いかけるが、彩の返答は…!?
なお、第7話は、TVer、TELASA、ABEMAなどで見逃し配信中(TVer、ABEMAでは最新話の無料見逃しが1週間限定)。
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