「ノッキンオン・ロックドドア」ほのぼのした依頼調査が一転…ダブル探偵を悩ませる“奇妙な事件”が迎える結末とは2023/08/21

　テレビ朝日系で放送中のドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」。SixTONES・松村北斗さんとなにわ男子・西畑大吾さんがダブル主演を務める本格ミステリー作品は、“意外な依頼”をきっかけに、「事件の結末が気になる」「予告だけでドキドキハラハラする」「早く来週になってくれ」と、早くも翌週の放送への期待が高まっている。

　御殿場倒理（松村）と片無氷雨（西畑）のダブル探偵のもとに届いた新たな依頼は、女子高校生・高橋優花（藤野涼子）からの“人捜し”の依頼。その内容は、別の高校に通う優花の友人・潮路岬が急に行方をくらまし、丸2日間連絡が取れないこと、さらに失踪する2日前の夜、線路越しに声をかけられ、「そっちに行く」と合図を送って地下通路に入った岬がそのまま一切連絡が取れなくなったという、耳を疑う非現実的なものだった。

　ダブル探偵を悩ませたこの摩訶不思議な依頼、原作でもかなり人気があるそうで、本作の原作者・青崎有吾さんも「『消える少女追う少女』、原作ではわりと人気のエピソードで、中国の読者さんからDMで感想をいただいたことも。」と、放送前に裏話を明かしている（https://twitter.com/aosakiyugo/status/1692861083638493454?s=46&t=hdaT01qxR4cbcBjhH97g9Q）。これまでの密室殺人や衆人環視での毒殺と比べて、冒頭部分だけ見るとただの人捜しという“普通の依頼”に見えたが、終盤の急展開、そしてこの投稿を見た後には「密室や衆人環視ではない、だけど“不可能”という状況には限りなく近い」という“いいモヤモヤ”を感じた。なんとも言葉にしづらいのだが、“人気”と言われたら疑いなく納得してしまう。

　この“普通”という部分は、今回の事件の鍵も握っているのではないかと感じる。第4話を見ていて気になったのは、寮のルームメート・本庄真琴（あかせあかり）をはじめ、高校の生徒や教師と、周囲の人物にどれだけ岬の話を聞いても「普通の子」という答えしか返ってこないこと。学校という大人数がいる環境の中で、そのほとんどから“普通”ということしか返ってこないことが不気味で、違和感を覚えるほどだ。

　さらに、依頼主・優花の行動にも気になるポイントが。探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」で倒理と氷雨に依頼相談をしている際、「岬を見た」という話をする直前、“髪を触る”行動が引っかかるのだ。人間がうそをついている時、もしくは何か隠し事をしている時にはそれが行動となって表れるというが、優花は何か隠しているのだろうか。これまで、倒理も重要なシーンが訪れるたびに“髪を触る”という行動をとっていたからこそ、この行動がふと気になったのだが、そもそも岬と同じくらい優花にも謎な部分が多すぎる。彼女が口にしていた「誰も分かっていない」「岬は繊細な子でした」という言葉、この意味も次回明かされるのかだろうか。

シリアスな展開が続く中…倒理の“にょーん”とした記念撮影に氷雨が嫉妬!?

　ドラマのクライマックスこそ、警視庁捜査一課の刑事・穿地決（石橋静河）らが追っていた都内で多発していた連続拉致誘拐事件と優花の依頼した“岬の捜索”が関連する可能性が浮上し、一気に緊迫感が増したが、それまではかなりくすりと笑えるシーンが多かったのが第4話の印象だ。

　まずは、探偵事務所でのシーン。相変わらず探偵ではなく“助手”と間違われる氷雨を、これでもかというくらい大爆笑する倒理と家政婦アルバイトの薬師寺薬子（畑芽育）、“人捜し”という依頼内容に一切のやる気もパッションも見せずふて寝をする倒理、仲介屋・神保飄吉（角田晃広）が作った事務所ホームページに意図しない画像を勝手に使われ文句が止まらない倒理＆氷雨…「これが事務所の日常です」と言わんばかりのほっこりしたやりとりは視聴者にもかなり刺さっていたようで「テンポ感好きすぎます」「毎回助手に間違われる氷雨かわいそうwww」と盛り上がりを見せた。そして、ほっこりシーンから一転して「僕たちに解けない謎はないからね」という、氷雨が言い放つ決めゼリフもかなりレアシーンとなった。

　また、2人が調査のために向かった岬の高校でのシーンは切っても切り離せないだろう。黒のタートルネックという奇妙な姿で学校内を調査すれば目立つのが当然、女子高生に囲まれ「一緒に写真撮ろう！」とせがまれた倒理が「にょーん」と言いながら写真を撮る様子には「倒理くんかわいすぎる」「これアドリブ？」「まんま北斗やん」と思わずつっこまずにはいられない視聴者も多くいたようだ。個人的には、その後の氷雨がムッとしながら「面白がられているだけ。校舎に迷い込んだ犬と同じ」と辛辣（しんらつ）なメッセージを返しているシーンも、長年バディを組んできたからこそ、ちょっとした嫉妬心も見え隠れしていると思うと、なんともかわいらしいシーンだと感じてしまう。

　本作では、松村さん演じる倒理の調理シーンも毎話大きな反響を集めているが、シリアスな展開と並行して世界観を一切壊さずにこうしたコミカルなシーンが織り交ぜられているのもとても魅力的だ。今後もこうしたシーンが見られるか、注目していきたい。

第4話　あらすじ

　女子高生・潮路岬がこつ然と姿を消した線路下の地下通路は、人けが少なく見通しが悪い上に、防犯カメラもない“ホットスポット＝犯罪多発地点”だった！　実は最近、都内では連続拉致誘拐事件が発生しており、この場所でも岬がいなくなる前に児童が連れ去られていたのだ。しかも、拉致に使われた違法車両に乗っていた男と、スイミングクラブで岬を見ていた不審人物が似ていることも判明。岬の友人・優花から捜索依頼を受け、行方を追っていた倒理＆氷雨は、両事件の関連性を疑うのだが…。

　岬が失踪してから、すでに丸2日以上が経過。もし2人の読みが正しければ、彼女の生存率は刻一刻と低下していく。「今この瞬間にも謎を解かないと…人が死ぬ」――倒理は一刻も早く事件を解決するため、誘拐拉致事件を捜査する穿地と共に、大学時代の恩師・天川考四郎（渡部篤郎）のもとへ。犯罪社会学に精通した天川の“意表を突く助言”を受け、拉致されていた女子高生の救出に成功する！　そこにいたのは…!?

【番組情報】

オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」
テレビ朝日系
土曜　午後11：00〜11：30
※放送終了後、TVer（https://tver.jp/series/srlxv6mww1)で最新話を見逃し配信
※TELASA（https://www.telasa.jp/series/13629）では、全話独占配信中

テレビ朝日担当　S・H