「ノッキンオン・ロックドドア」事件解決の裏で残る“不可解”な疑問――そして、ダブル探偵は次なる事件へ2023/08/17
テレビ朝日系で放送中のドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」。SixTONES・松村北斗さんとなにわ男子・西畑大吾さんがダブル主演を務める本格ミステリー作品は、犯罪コンサルタント・糸切美影(早乙女太一)が仕掛けた“衆人環視の毒殺”をめぐり、御殿場倒理(松村)と片無氷雨(西畑)のダブル探偵がついに解決へと導いた。
倒理が被害者の元衆議院議員・南雲弘伸(大河内浩)の事務所から盗み出した、南雲が常備していた“持病の薬”、そして3年前に起こったクレーン転倒事故の資料。そこから浮かび上がってきたのは南雲の“裏の顔”、そしてこの事件を生む“動機”へとつながってしまったクレーン転倒事故の真相だった。
さらに、“仕掛けるのではなく待つ”――まさに限りなく確実な毒殺のトリックの全貌には、見ているこちらも一本取られたような気持ちにさせられたと同時に、トリックの仕組みが分かった瞬間の少年のような倒理の表情には、スカッとした人も多いのではないだろうか。薬師寺薬子(畑芽育)が口にしていた「努力してる人間をばかにすると、人間の底が知れる」というささいな言葉、まさしく“不可能”担当の倒理と“不可解”担当の氷雨の努力でつかんだ真相解明となった。
しかし、事件解決の裏で気になる点もいくつか残された。まず、倒理のもとを訪れた大学時代のゼミの教授であり、恩師の天川考四郎(渡部篤郎)との会話。「聞きたかったことがある」と切り出した倒理に迷うことなく“6年前の事件”について触れ、さらにその事件に対し「過去の扉には強固な鍵がかかっていて、開錠することはもちろんノックすることもはばかれるのだろう」「君たちが探偵である以上、いつかは謎を解く日が来るのかもしれないね」とほのめかす天川。彼は何を知り、何を望んでいるのか、ミステリアスな雰囲気も相まって気になるところだが、天川がキーパーソンである可能性はかなり高そうだ。
そして、第3話終盤で再び見られた氷雨と美影のシーンも気になるところ。この2人の接触が何を意味するのか、そもそも犯罪を暴く側の氷雨と犯罪を作る側の美影がなぜコンタクトを取っているのか、なぜ氷雨は何食わぬ顔で美影と会話することができているのか、“6年前の事件”を経て今の2人がどんな関係性なのか…たった数分のシーンから気になることは増えていくばかりだ。今後2人の関係に動きはあるのか、そして倒理と穿地決(石橋静河)の2人もこの関係に交わるのか、注目していきたい。
そんな中、ついに念願の車を手に入れ、機動力を確保した倒理と氷雨。続く依頼を求めて再び動き始める…と思った矢先、2人の元に新たな依頼者が。倒理を前に、物おじせず「『ノッキンオン・ロックドドア』っていう変な名前の事務所」と言い放つ少女が持ち込んできた新たな依頼とは…。
第4話 あらすじ
倒理&氷雨のもとに、女子高校生・高橋優花(藤野涼子)から人探しの依頼が舞い込んだ。別の高校に通う友人・潮路岬が急に行方をくらまし、丸2日間連絡が取れないのだという。実は2日前の夜、岬から線路越しに声をかけられたという優花。しかし奇妙なことに、「そっちに行く」と合図を送って地下通路に入った岬が5分ほどたっても出てこないため、様子を見に行くと、こつ然と姿を消していたというのだ!
岬は自ら姿を消したのか、それとも何らかの事件に巻き込まれてしまったのか――。倒理と氷雨はさっそく岬が籍を置く高校を訪れ、最近の様子などを聞いて回ることに。ところが、岬から「しばらく帰らない」とメッセージをもらった寮のルームメート・本庄真琴(あかせあかり)をはじめ、生徒や教師は「普通の子」と口をそろえ、あまり関心がない様子。決定的な手がかりとなる情報は一向に得られず…。そんな中、2人は岬が失踪直前に訪れたスイミングクラブを訪問。裏庭で不審な男が岬を見ていたという目撃談を入手するのだが…。
その矢先、探偵事務所の家政婦アルバイト・薬子や優花と共に、岬が消えた地下通路とその付近を洗い直した倒理&氷雨は、別の事件を追っていた警視庁捜査一課の刑事・穿地と遭遇。捜査はあらぬ方向へと大きく動き出すことに! 「今この瞬間にも謎を解かないと…人が死ぬ」――探偵を始めて6年、2人は“かつてない緊急事態”に直面し…!?
【番組情報】
オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」
テレビ朝日系
土曜 午後11:00〜11:30 ※8月19日は午後11:30〜深夜0:00
テレビ朝日担当 S・H
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