山下幸輝「役を輝かせられるかは自分次第。現場に行くのが楽しいです」ドラマデビューから1年で見つけた演じることの楽しさとは――「最高の教師」「最高の生徒」インタビュー2023/08/05
松岡茉優さんが主演を務めるドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■される」(日本テレビ系)と、それにクロスオーバーしながら物語が進んでいくドラマ「最高の生徒 余命1年のラストダンス」(日本テレビほか)。
「最高の教師」は、卒業式の日、自分が担任する生徒に突き落とされ、1年前に時がさかのぼってしまった鳳来高校3年D組の担任・九条里奈(松岡)が、“30人の容疑者”生徒たちと真正面から向き合っていく学園サスペンス。一方の「最高の生徒」は、「最高の教師」の舞台の隣のクラス・3年C組の生徒で、遺伝性の病気により余命1年と宣告された伴ひかり(畑芽育)が、残りわずかの人生を仲間と共に輝かしく命を燃やしながら生きていく青春ストーリーだ。
そんな同じ高校を舞台に繰り広げられる両作品に登場する生徒・藤原大志を演じているのが、昨年「君の花になる」(TBS系)の劇中グループ・8LOOMとしてブレークを果たした山下幸輝さん。昨年3月にドラマデビューを果たして以来、次々とドラマや映画に出演し、本作では両作品をつなぐ“鍵”ともいえる役どころに抜てきされた。
TVガイドwebでは、山下さんにインタビューを実施。同じ役でありながら、それぞれ毛色の異なる二つの作品とどのように向き合っているのか、そして“演じること”に対しての変化などを聞いた。
――「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」と「最高の生徒 余命1年のラストダンス」の二つのドラマで同じ藤原大志役で出演されていますが、それぞれの作品での立ち位置や役柄は違いますか?
「違います。『最高の教師』でいうと、3年D組は“掃きだめクラス”と呼ばれていて、寄せ集めなんです。一人一人が問題を抱えていて、やる気がない子がいたり、やる気はあっても『なんで自分がここにいるんだ』みたいに葛藤を抱えている子もいたり。僕が演じている藤原もその1人なんですが、『最高の生徒』で明らかになるある問題がきっかけでD組に入れられて、『なんで入れられたんだよ』という気持ちでいる中、『なんでもします』という言葉を投げかけてくる九条先生が突発的に現れて…という感じです。『最高の生徒』の方は隣のC組が舞台なので、D組にいる時の藤原とは別で、言うならば“放課後編”みたいな感じですね。D組では出せない顔を『~生徒』の方では見られると思います。特に、ひかりと一緒にいる時は藤原も素が出せていますし、ひかりをきっかけに、疎遠だったほかのメンバーとも徐々に仲良くなっていく気持ちの変化も見える。同じ藤原という役でも、全然違う藤原が見られると思います」
――藤原というキャラクターを通して、2作品のクロスオーバーしていく面白さを感じることができそうですね。
「そうですね。例えば『~教師』の第4話ではこんな藤原だったのに、『~生徒』の4話ではこんなにはしゃいでいるんだ、とか。クロスオーバーされていくのが僕自身も楽しみですし、見てくださる方も『ここはどうなんだろう』『どうなっていくんだろう』って疑問を感じながら見てもらえると思います。すごく楽しいものになっていると思いますね」
――「最高の教師」と「最高の生徒」で作品の雰囲気も全く違うので現場の空気も違うと思います。同じ役を演じていても、作品ごとの切り替えや演じ分けをされていると思うのですが、その辺りはどのように感じていますか?
「プロデューサーは同じ方もいらっしゃるのですが、撮影クルーもキャストも違うので、僕は全く別物だと考えています。『~生徒』の方は、お芝居が初めての方だったり、ダンスのシーンもあるので、ダンスが初めての方たちもいて。だから、僕ら7人で基礎から作り上げるような感覚で、スタッフの皆さんもおっしゃっていたんですが、『みんなで作っていこう!』という感じがすごく強くて、勢いがめちゃくちゃある。逆に『~教師』は、キャストの皆さんの一人一人がプロフェッショナル。30人の生徒は“掃きだめクラス”って言われていますが、俳優としてはプロフェッショナルの集まりです」
――経験を積まれてきた方が多いですよね。
「そうなんです。繊細な言葉の一つ一つをとっても大切にして、一つのシーンでセリフがある人も、ほかのセリフがない人たちも、感情は絶対に抜かずに演じていて。ちゃんとそのシーンを一級品に、そしてフレキシブルなものにしようと、一つ一つを繊細に細かく作っていっているのは『~教師』の方ですね。僕はどちらも経験して、こっちで経験したことをあっちでもやってみようということができるので、僕自身もとても成長を感じていますし、いいものができそうだなと」
――「最高の教師」では生徒が抱える問題が明らかになっていきますが、最後に視聴者の方に楽しみにしていてほしいポイントをお伺いできますか?
「僕自身、学園ドラマがほぼ初なんです。そんな初学園ドラマの『~教師』はサスペンスで、学校が舞台なので、いじめだったり、スクールカーストや家族問題だったり、そういう問題が内容にすごく散りばめられています。そんな中、ドラマの中の言葉一つ一つが本当に重いですし、九条先生が発する言葉、その一つ一つが僕たち演じる生徒に刺さっていく。それは視聴者の方にも絶対刺さると思っていますし、学生じゃなくともいろんな世代の方に見てほしいです。そして『~生徒』は、これもまた僕が初めての恋愛もので、実際に僕も演じていて楽しいです。シンプルに新たな僕の姿が見られると思うので、『~教師』と『~生徒』、土曜のお昼と夜ですが、土曜日はテレビの前に張りついて見てほしいですね。そして、藤原をよろしくお願いします!」
本日8月5日放送の「最高の生徒」では、インタビュー中で山下さんが語っていた“ある事件”が明らかになる。さらに「最高の教師」では、3年D組のリーダー格であった相楽琉偉(加藤清史郎)、西野美月(茅島みずき)によって支配されていたクラスに少しずつ変化が訪れ…。
「最高の生徒」の会見では、「試行錯誤しながらお芝居しています」と語っていた山下さん。初挑戦となる二つの作品でどのような表情を見せてくれるのか? 本作で見られるであろう新たな姿にも注目したい。
8月5日放送「最高の教師」第4話 「拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ」
離婚を撤回し、優しく寄り添う言葉をかけてくれた夫の蓮(松下洸平)に、里奈は自分は2週目の人生なのだと打ち明ける。それから1カ月後、九条の担任変更に失敗した西野は次の一手を打つこともできず、相楽も不気味な沈黙を続けている。3年D組に静かな時間が流れる中、前回、西野からの指示にミスを生んでしまった江波美里(本田仁美)は常に友達の顔色を伺う日々を送っていた。そんな江波に幼なじみの浜岡が告白。返答に困っている最中、「3年D組の江波さん、化学準備室まで来てください」と九条の声で校内放送が流れ…。
8月5日放送「最高の生徒」第3話
ノートにつづった余命1年でやりたいことを着実にかなえていくひかりだが、「私の高校生活には、最後のピースがずっと欠けている」という。それは、ある事件をきっかけにひかりたちと疎遠になってしまった藤原のことだった。藤原は、美山志乃(齊藤なぎさ)と藤原の先輩・堂本が2人でいる時のある写真を目撃。それが理由でけんか沙汰となり、ダンス部退部。ひかりたちとも疎遠になってしまったのだ。藤原は、誰にも口に出さなかった事件の本当の理由をひかりへ打ち明ける。
【プロフィール】
山下幸輝(やました こうき)
2001年11月7日生まれ。大阪府出身。20年、第33回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストとなる。22年に「君の花になる」(TBS系)で初の連続ドラマレギュラー出演を果たす。そのほか、「沼る。港区女子高生」(日本テレビ)、「ガチ恋粘着獣」(テレビ朝日ほか)などに出演。韓国・ソウルと自身の出身地である大阪で撮り下ろした自身初のパーソナルブック「山下幸輝パーソナルブック Soul Mate」が8月10日に発売。今年11月10日には、主演映画「TOKYO, I LOVE YOU」が公開予定。
【番組情報】
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」
日本テレビ系
土曜 午後10:00~10:54 ※8月5日放送は午後10:10~11:04
「最高の生徒 余命1年のラストダンス」
日本テレビ
土曜 午後2:30~3:00(関東ローカル)
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取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子
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