高橋文哉&志尊淳のW主演で「フェルマーの料理」をドラマ化!“料理×数学”の青春ストーリー2023/08/03
高橋文哉と志尊淳が、TBS系で10月スタートする連続ドラマ「フェルマーの料理」(金曜午後10:00、開始日未定)でダブル主演を務めることが分かった。
「フェルマーの料理」は、誰も到達していない“料理の真理の扉”を開くべく「料理×数学」で前人未到の世界に挑む、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリー。原作は、「月刊少年マガジン」(講談社)で連載中の小林有吾氏による同名漫画で、現在3巻まで刊行されており、作中に登場する料理がファンによって再現されるなど人気の作品だ。
物語は、数学者を志すもその道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)と謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)が出会い、海が経営する新進気鋭の超一流レストラン「K」で世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく。
ゴールデン・プライム帯初主演となる高橋が演じるのは、幼い頃から数学に魅了され、数学に人生を捧げてきた天才数学少年の岳。裕福な家庭ではなかったものの、学業、とくに数学では優秀な成績を収め、数学者になることを目指し、特待生として名門校に通っていた。しかし、高校3年生で挑んだ数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにし、数学者の道を挫折。そんな時に、海と出会い、料理の才能を見いだされる。高橋は高校時代に調理師免許を取得しているが、本格的な料理姿を見せるのは本作が初めて。その腕前にも注目だ。
そして、TBSドラマでは初主演となる志尊が扮(ふん)するのが、カリスマシェフの海。東京にある二つ星レストラン「K」のオーナーシェフで、幼い頃から料理人になるべく育てられ、史上最年少で星を獲得した。岳の才能に目をつけ、料理の世界に導き、すさまじいスピードで成長させていく。一方で、謎めいた意味ありげな発言も目立つ。岳の才能を利用し、成し遂げたいたくらみがあるようで…。本格的な料理は初挑戦となる志尊が、怪しげな雰囲気をまとった海をどう魅せるか、期待が高まる。
高橋は「料理とお芝居を結びつけたいとずっと思っていたので、お話をいただいた時は本当にうれしく、今からやる気に満ちあふれています」と声を弾ませ、「原作から感じた岳と海の2人の関係性のよさや魅力が、そのまま台本に入っていたので、そこをしっかり岳として志尊さん演じる海に向き合って、いいエネルギーを出せたらいいなと思っています」と気合十分。加えて「岳と海の2人の関係性もそうですし、“数学×料理”という皆さんも見たことのない景色を楽しんでもらえたら」と見どころを語る。
演じる岳については、「挫折した天才数学少年という設定です。料理をしつつも、そこに数学的要素を無意識に入れていて、そこを海が見てくれて、自分の魅力を引き出してもらうような…岳自身も知らない世界に連れていってもらうのですが、本当に前向きですごく熱意のある少年です。そういう熱さや無邪気さ、かわいらしさをちゃんと表現したいなと思っています」と、役柄と役づくりについて触れる。もともと料理はしているという高橋だが、「このお話をいただいてからは週6くらいで包丁を握っています。何かを作らなくても包丁を握るということを心がけています」と一層料理に励んでいる様子だ。
ドラマにちなんで、好きな数字と料理に関しては「『8』と『ペペロンチーノ』」と返答。「8の、丸が二つ付いている形が、横にすると無限大という意味を持つので好きです。ペペロンチーノは作るのが好きで、理由は深すぎるからです。具材も多種多様ですし、一時期本当にペペロンチーノしか食べてない日もあったくらい。作って、食べて…もっとこうしたい、作って、食べて…みたいなのをしている時期がありました」と明かした。
一方、「僕は料理とほど遠い世界で生きてきたので、カリスマシェフまでの道のりは長いなと思いつつ、でもそこに挑戦するまでの過程が役に結びつくと考えていますので、必死に頑張りたいと思います」と抱負を述べる志尊は、「“数学×料理”の結び合わせを聞くだけだと、想像のつかないところも多く、どういうことだろうと思う部分があるのですが、そこは楽しみに演じるしかないなと思っています。岳と海のバディ感もそうですし、群像劇としてそれぞれの心情を描いていくので、それが交差し、一生懸命汗水たらして料理に向き合っている姿に、何か心打たれるものがあればいいなと思っています」と作品について触れる。
続けて、「僕は謎多きカリスマシェフを演じます。ただ、朝倉海という人物を見ていただいた上で『これはどういうことなんだろう』と皆さんの気持ちが派生していければいいなと思います。純粋にキャラクターとストーリーを楽しんでもらいたいなと思います。金曜日の夜ということで、そんなに肩肘張らずに、若者が本気で料理に向き合い、楽しみながらも葛藤するその過程を皆さんに楽しんでもらえればなと思います。また、とっても素晴らしい料理をたくさん見ることができると思います。皆さんのおなかがすくようなドラマにもなっていると思うので、ぜひ見てください」とアピール。
普段料理をする頻度は「年0なんです」と笑う志尊だが、「年0だったけど…これからは包丁を握ろうと思っていて。ここ直近でいうと週3。その3回は全部ナポリタンを作っていますね! まずは料理を楽しむ、それが根底にないと作れないと思うので、今すごく楽しいです」と、ゼロからのスタートを楽しんでいる。
ドラマにちなんで好きな数字・料理を聞くと「『28』と『バターチキンカレー』」と挙げ、「好きな数字はあまりないのですが、自分の年齢の数字が結構好きで、今だったら『28』。1年間しかなじみのない数字だけど、何か数字を選んでくださいって言われたら、年齢にすることが多いです。好きな料理は…僕が唯一作れる『バターチキンカレー』です。手がかかるのはショウガを刻むことだけで、あとは味つけの問題なので。これだけは結構自信あります!!」と胸を張った。
ドラマを手掛ける中西真央プロデューサーは「このドラマを見てくださった方が、『この世に無駄なことはない』ということをあらためて感じていただけたらいいなと思っています。とにかく生産性やタイムパフォーマンスが求められてしまう今日、何かに打ちこむことで時間を失うことのリスクを恐れてしまう瞬間が増えているのではないかと思います。例えば、ファスト映画、ファスト教養のようなファストに何かを摂取することがはやったり、数学の世界に関しても“三角関数不要論”がたびたび話題になったりと、時間を無駄にする可能性を少しでも回避することが合理的であるというような風潮が強くなっているように感じています。でも、私は一生懸命打ち込んだことが、たとえその時に報われなくても、成長した事実は確実に自分の中に残ると信じたいです」と、作品を通して伝えたい思いを熱弁。
さらに、「この物語の主人公は、数学の道では挫折したものの、数学を究めたからこそ、気が付かないうちに究極のレシピを授かっていました。かつて全力に打ち込んだことがきっかけとなり、新しい世界に飛び込んでいく中で周囲にも希望を与えていく、そんな主人公のストーリーで日本中に元気を与えられたらと思っています。高橋文哉さん、志尊淳さんに本気の料理の世界を演じていただくのを楽しみにしております。岳と海が出会うことで生まれる化学反応を楽しんでいただけたら幸いです」と意欲に燃えている。
なお、原作者の小林氏からは、ドラマ化決定にあたり、高橋と志尊が演じるキャラクターに寄せたスペシャルイラストが到着。公式SNSでは、別バージョンのイラストも公開予定だ。
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