松本若菜、森崎ウィン、原菜乃華、岐洲匠、木村多江、鳴海唯、村雨辰剛、なだぎ武が「どうする家康」に出演決定2023/08/03
松本若菜、森崎ウィン、原菜乃華、岐洲匠、木村多江、鳴海唯、村雨辰剛、なだぎ武が、NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8:00ほか)に出演することが分かった。
松本潤が主演を務め、徳川家康を演じる「どうする家康」は、誰もが知る歴史上の有名人である家康の生涯を、新たな視点で描いた波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント時代劇。脚本は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズ(ともにフジテレビ系)などで知られる古沢良太氏が担当している。
松本若菜が演じるのは、武芸をたしなみ、家康が数々の戦にも同行させた、美しさと才覚を兼ね備えた側室・阿茶局。もとは武田家臣の娘で、秀忠の後見役も務める。豊臣家との最終決戦の際には、重要な交渉役を担うことになる。
松本は阿茶局について「私の印象としては、強くて家康に深い愛情を持っている女性。今でも語り継がれるほどの魅力の多い女性で、歴史好きの方に人気があることは、私の周りからも耳にします。当時も憧れを持つ人は多かったのかもしれませんね。はっきりとした男性社会の中で、家康と戦を共にするほど信頼があり、地頭のよさを持ち、側室であり側近でもある当時には珍しい、今で言うところのバリキャリな女性というイメージです」と語り、「家康亡き後も後継人を任されるほど、家康そして徳川家からの信頼が厚く才覚があるところにフォーカスが当たりがちですが、それだけではなく、家康を側室として支えた阿茶局の多彩な表情を深い思いで演じたいと思っています」と抱負を述べる。
主人公・家康を演じる松本潤に関しては、「現場ではスタッフさんも演者さんも、松本さんを愛称で“殿”と呼んでおられ、実際に対峙(たいじ)させていただいたら本当に殿にふさわしいいでたちで、とても心強く感じました」と話し、「オンエアで見ていた『どうする家康』とクランクインの時の『どうする家康』の時差がかなりあり、背景やキャラクターの強さや思いが全くの別物になっていました。そのギャップを埋めるのに、たくさんの映像や資料を見て、自分のイメージと現場の温度感をすり合わせていく作業がとても楽しくやりがいを感じております」と現場での奮闘を伝える。そして、「松本潤さんと私のように、出演者で同じ姓の方が何人もいらっしゃいます。何人いるかクレジットで探してみるといった裏の楽しみ方もありますよ(笑)」と“松本”ならではコメントも寄せている。
森崎が扮(ふん)するのは、家康と於愛(広瀬アリス)の間に生まれ、信康亡き後、両親の下で嫡男として大切に育てられた2代将軍・徳川秀忠。秀忠は、母に似て大らかで、明朗快活な青年だが、家康にとっては物足りないところもある。
大河ドラマ初主演となる森崎は「10歳の時にミャンマーから日本に来て、そこで初めて『大河ドラマ』を知りました。ミャンマーにも時代劇というものはあったので、日本でも時代劇は人気なんだという印象を持ちました。それから芸能界に入り、大河ドラマのすごさや偉大さ、豪華俳優陣が集結して、大作を作り上げるものなんだと知り、いつしか大河ドラマに出演するというのが自分の目標の一つになっていました。今回初めて大河ドラマに出演し、実在した人物を演じるので責任感も大きいですが、このお話をいただけたことは純粋にうれしいですし、これからの撮影が非常に楽しみです」と念願がかない、気を引き締める。
演じる秀忠に関しては「当時の戦国武将の中でも秀忠は比較的柔らかくて、家臣からの信頼も厚い人だったのではないかと思います。しかし武将としては力強さに欠ける部分もあるのかなというイメージです。今回途中から参加するということもあり、ストーリー的に段々空気が重くなっていると思うのですが、秀忠が登場することで一瞬ふっと雰囲気が明るくなればいいなと思います。秀忠は僕と近いところがあるのかなと勝手に親近感が湧いているので、僕の中に秘めている明るさだったりを、役を通して出していけたらいいなと思っております」と、自身を役柄に投影しながら撮影に臨む。
松本潤とは今回が初共演。「僕としてはミャンマーから日本に来て、テレビの中の人というイメージがあったので、その方と対面してお芝居ができるというのは本当に喜ばしいことでございます。先日の衣装合わせでチラッとお会いしたのですが、背中で語る方なのかなと感じたので、父の背中を見て育つじゃないですけど、役も相まって自分もちゃんと松本さんの背中を見て、最後まで座長について行きたいなと思います」と“父”である松本についていくことを誓っている。
その秀忠と正室・江の長女である千姫役を原、家康と側室・お万(松井玲奈)の子・結城秀康役を岐洲が担当する。
家康にとっては目に入れても痛くない最愛の孫娘である千姫は、豊臣秀吉(ムロツヨシ)の遺志に従い、7歳で秀吉の嫡男・秀頼に嫁ぐ。徳川と豊臣の架け橋としての重責を負う役柄を演じるにあたり、原は「初めての時代劇で初めての大河ドラマでもあるので、とても楽しみでもあり、緊張もしています。千姫は、時代に翻弄(ほんろう)され、波乱の人生を歩んだというイメージがあります。穏やかさやかれんさの中にも、ぶれない心(しん)のある強い女性だと感じたので、千姫の魅力を精いっぱい表現できるよう頑張ります」と意欲を燃やし、「初回から一視聴者として楽しく見させていただいていたので、松本潤さん演じる徳川家康に早くお会いしたいという気持ちが強いです」と共演を心待ちにしている。
幼い頃から苦労を負い、人質として豊臣家に送られ、やがて結城家の養子となる秀康は、文武に秀でた才能をもち、秀忠の兄として徳川の天下を支える。岐洲は「結城秀康は家康の次男として生まれながらも、2代将軍にはなれなかった人物です。でも、武芸だけでなく義も厚く、豊臣家に人質として養子に入った後も、秀吉がその才覚を認め、後継者になる可能性があったと聞きました。鶴松が誕生したことによって、結城家を継ぐことになりますが、波乱の人生であっても、強くたくましくあり続けた彼は本当にカッコいい人だと思います」と秀康を紹介。そして、「先日、結城秀康の位牌所である、森巖寺にもお参りしてきました。東京・下北沢の住宅街にポツンと立っていて、とても奇麗なところでした。歴史ある大河ドラマに出演できることは、とても光栄で身が引き締まる思いですが、事前準備も含めて、自分にやれることをやって、後悔のないよう挑みます!」と気合が入っている。
木村は、頑固で無口な石川数正(松重豊)を支えた糟糠の妻・鍋役に扮する。秀吉との関係がこじれていく中、徳川のためにわが子を人質として差し出すという夫の決断を受け入れ、孤立していく数正を支える理解者だ。鳴海は、本多忠勝(山田裕貴)の娘で父に似て頑固な胆の据わった女性・稲役を演じる。徳川にとって、常に火種である真田との関係を取り持つため、真田昌幸(佐藤浩市)の嫡男・信幸(吉村界人)に嫁ぐという話が持ち上がる。
大河ドラマへの出演が決まり、「親孝行ができるし、素晴らしい俳優の方々とご一緒できる機会、何か学べたらと楽しみでした」という木村は、「夫の数正さんは常に命を懸けて戦っているので、癒やしであり、彼の前では安定してる人。また、寡黙なので、彼を理解しようと努力し、寄り添っている人と役を捉え、現場では数正さんと演じる松重さんのあらゆる感情を受け止めて、寄り添うことを大切にしていました」と報告。また、久々の共演だったという松重との芝居に関しては、「削ぎ落としていく芝居をしながらその人を語る、ということを学ばせていただき、また、とても日常的で、でも自分の中でジーンとくるシーンも2人でつくることができ、すてきな思い出になっています」と充実した時間を過ごしたことを伝えている。
「俳優であれば誰もが憧れる大舞台」と初出演となる大河ドラマを評する鳴海は、「大河ドラマへの出演も初めてですが、時代劇の出演も初めてだったので、とても緊張しました。所作、言葉遣い、髪形など、どれをとっても新鮮で刺激的でした。昔の時代の言葉に憧れがあったので、自分のセリフを見た時、うれしくてワクワクが止まりませんでした」と緊張と喜びが入り混じった撮影だったことを回顧。続けて、「真田家に嫁ぐという決心に至るまでの葛藤や父への思いなど、父の背中を見て育ってきたからこその表現ができたらと思いました。また、稲の少女ならではのわがままな部分やおちゃめな部分も描かれているので、そういったところも意識しながら、少女から1人の女性として成長する様子を丁寧に演じようと思いました」と演じる上で意識した部分を明かす。
父役を演じる山田とは、連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)で義理の兄と妹という関係性で共演しているが、「朝ドラでは同じシーンが少なかったので、今回親子役としてあらためてご一緒させていただけて光栄でした。山田さんの父としてのたたずまいが素晴らしくて自然と作中では描かれていない、父と娘の時間を想像することができました」と振り返っている。
村雨は、関ケ原の戦いの半年前に日本に漂着した英国生まれの航海士、ウィリアム・アダムス役を担う。朝鮮出兵後の対外関係に頭を痛める家康の相談相手となり、やがて江戸に招かれ、外交顧問として重用される。日本名は三浦按針だ。なだぎは、家康の関東移封に伴い、江戸治水や町づくりを担うプロジェクトリーダー・伊奈忠次役を担当する。
村雨は「三浦按針の存在は、もちろん以前から知っていました。日本に漂流して、日本人になって士分まであがったということで、私は帰化人としてお手本にしている歴史人物です。大変尊敬しています。徳川家康題材の大河ドラマがあった際に、三浦按針の役があるなら、ぜひ演じさせていただきたいとずっと思っていました」と並々ならぬ思いを口にする。
加えて、「僕が日本に来て、『日本人』として生きていく覚悟や思いを三浦按針と重ね合わせて見ると共通点がたくさんあると思いました。異国の地でその国の国籍を持って生きていくのは、言葉では言い表せない大変さがあります。現代社会ではグローバル化によって自然に生きていけることも多いですが、江戸時代ではアダムスの苦悩も多かったのではと想像します。そんなアダムスが残した大きな功績を思うと感銘を受けます」と、自身の選択と重ね合わせながら役柄への思いを話している。
なだぎは「埼玉県北足立郡伊奈町の町名の由来となった人物、今までその功績をあまり知らずにいたので、今回伊奈忠次という人物を知るとともに、自分が伊奈役をやらせていただくことが面白くもあり、楽しみでもあります。新しいものを敏感に受け取り、すぐさま“創る”という作業に取り掛かれる行動力は、『笑い』においても必要な部分。伊奈忠次を演じて知る、すべてにおいて通ずる大事なモノ。勉強になります! 伊奈様!」と学びのある役柄を楽しみながら演じていることを語っている。
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