小野花梨「初の主演を務める喜びとありがたさを感じています」――「初恋、ざらり」インタビュー2023/07/07

　テレビ東京系で今夜7月7日より放送開始の連続ドラマ「初恋、ざらり」は、「このマンガがすごい！2023」にランクインした人気漫画が原作。SNSで話題沸騰の本作を小野花梨さんと風間俊介さんのダブル主演でお送りします。

　TVガイドwebでは、上戸有紗役の小野花梨さんにお話を伺いました。

――この作品への出演が決まった際の感想をお聞かせください。

「小学6年生の時にテレビ東京さんの『鈴木先生』（2011年）という作品でお世話になっておりまして、そうしたご縁もあってか、初めて主演を務めさせていただけるということに喜びとありがたいという気持ちを感じています」

――軽度知的障害と自閉症がある上戸有紗という役に対して、どのような役作りをされたのかお聞かせください。

「言葉がすぐに出てこない、自分の感情を言語化するのが非常に苦手、手先が不器用である、といった普通の人が当たり前にできていることが有紗には難しいというような表現をしていますが、有紗だからということではなくて、多くの女性が共感できる部分というものを有紗は抱えていると思っています。なので、有紗を通して、みんなが共感できる劣等感や不安感といったものを表現していけたらいいなというふうに作っています」

――有紗を演じる上で難しいと感じている部分はありますか？

「有紗自身は言葉がすぐに出てこないのですが、私自身は反射的に言葉を発するタイプで、両極端なんです。なので、何かを聞かれて反射的に言葉が出ないだとか、自分の中で1回考えないと言葉が出ないという会話のテンポ感の違いというのは、最初撮影をしていく数日間くらいはすごく悩みましたし、自分にはない要素だなと思って勉強になりました」

――W主演を務めている風間俊介さんはどういった方ですか？

「心遣いができるすてきな方ですね。現場で少し疲れているスタッフさんがいらして、誰にも見えないところでこっそりと『大丈夫？』と優しく声をかけているのを物陰から見ていました（笑）。そうした一言をかけられるって、本当にすてきだなって思います」

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

「たくさんの方々に愛されている本作の主人公の有紗を、初主演として演じさせていただけるという喜びと共に、実写化するということに対する恐怖心や責任感というものを感じながら演じさせていただきました。私が原作を読んだ時に、有紗のことをすごくかわいい、いとおしいと思った感覚だけは信じ続けようと思い、自分の思うかわいい、愛される有紗になるよう必死に演じています。一生懸命に生きる有紗を見て、温かい気持ちになっていただければうれしいです。感想もお待ちしておりますので、ぜひご覧ください」

　初の主演ということもあってか、緊張した面持ちながらも丁寧な受け答えをする小野さんがとても印象的でした。7月7日放送の第1話は、軽度知的障害と自閉症がある有紗が、夜はコンパニオンとして働く一方、昼は障害を隠して運送会社で働くことに。必死にメモを取るも、言葉の意味が分からず戸惑う有紗に、職場の先輩である岡村龍二（風間）が声をかける。そんな岡村の優しさに有紗は次第に心引かれていく。ぜひご覧ください！