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池井戸潤が中村倫也ら「ハヤブサ消防団」のチームワークを絶賛! 居酒屋セットにも感激2023/06/28

池井戸潤が中村倫也ら「ハヤブサ消防団」のチームワークを絶賛! 居酒屋セットにも感激

 テレビ朝日系で7月13日にスタートする連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00。初回拡大スペシャル)の撮影現場を、原作者の池井戸潤氏が訪問。主演の中村倫也をはじめとするキャストたちを激励したほか、原作にも登場する居酒屋のセットを詳察した。

 「ハヤブサ消防団」の原作は、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」「七つの会議」「民王」「アキラとあきら」「シャイロックの子供たち」など、数々のヒット作を世に送り出してきたベストセラー作家・池井戸氏の最新作であり、氏の“もう一つの真骨頂”ともいえる新機軸のミステリー。舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落で、しかも主人公は、池井戸氏が自身を投影したミステリー作家という、これまでの作品とは一線を画す異色作となっている。

 物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したのを機に連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件にも遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。長閑な田舎町・ハヤブサの深層で一体何がうごめいているのか? 予測不能な怒濤(どとう)のストーリーが展開していく。

 池井戸氏が訪問したのは、ハヤブサ地区唯一の居酒屋「△(さんかく)」のセットが組まれた都内スタジオ。「△」は、太郎が消防団に勧誘される運命の場所であり、疑惑のヒロイン・立木彩(川口春奈)と再会を果たす店でもあり、数々の重要シーンの舞台となっている。原作でも、数々の“ハヤブサグルメ”とともに店内の様子があざやかに描写されている。

 自身の思い入れの強い居酒屋に足を踏み入れた池井戸氏は、「意外に大きいですね。原作ではもっとこじんまりとした居酒屋のイメージでした」と驚きながら、架空の銘酒ラベルがあちこちに貼られたカウンターや、歴史を感じさせる柱など、美術スタッフが細部までこだわり抜いたセットを興味深く観察した。

 また、当日は主人公の太郎をはじめ、藤本勘介(満島真之介)、徳田省吾(岡部たかし)、森野洋輔(梶原善)、宮原郁夫(橋本じゅん)、山原賢作(生瀬勝久)ら消防団メンバーが、東京から訪れた編集者・中山田洋(山本耕史)を交えて盛り上がる宴会シーンの撮影が行われており、池井戸氏はキャストたちの濃密な演技合戦をじっくり見学。

 撮影終了後に、今回の訪問を記念して消防団のはっぴを贈呈された池井戸氏は、早速その場で羽織ってみせ、ハヤブサ消防団に仲間入り。出演者たちからは「先生、撮影をご覧になられていかがでしたか?」などと質問攻めにされながら、にぎやかに集合写真を撮影した。

 スタジオ訪問を終えた池井戸氏は「まるで本物の居酒屋のようでしたね。まずセットが素晴らしく、あれほど立派なものは想定していなかったので、大変驚きました。すごいものを組んでくださったなと感心しました」とセットの精密さを絶賛しつつ、「キャストの皆さんは酔っぱらいの演技が板についていましたし、飲み会のテンションが高すぎて、あの輪の中にはなかなか入れないなと思うほど濃い雰囲気でした(笑)。しかも、皆さんとても仲がよく、芝居ではなく普通に盛り上がっていて、『なんなの、この面白い現場は!』と驚きました。カメラが回っていない時も、消防団の団結力をしっかり感じられる、とてもいいチームだなと思いましたね」とキャストのチームワークにも感激していた。

 主演・中村については、「雰囲気が出ていて、とても素晴らしかったですね。とにかく、セリフ回しも演技もうまい。小さなモニター越しでも感じるものがあったので、大画面のテレビで拝見したらもっとグッとくるだろうと思いました。太郎はデビュー5年の作家という設定ですが、その時期は作家なら誰もが苦しむものですので、彼の葛藤を中村さんがどう表現してくださるのか、昔を苦々しく思い出しながら楽しみたいと思っています」と期待を寄せた。

 続けて「今回はスタジオにうかがいましたが、山奥の滝のシーンや山中で迷う場面など、おそらくキャスト、スタッフの皆さんは“決死のロケ”に挑んでいるはずです。また、消火シーンでは走りながら重いポンプなどを運ばなければなりません。キャストの皆さんは体力がおありだと思いますが、栄養ドリンクなど飲みながら頑張って乗り切っていただきたいですね。迫力あふれる映像を楽しみにしています」とエールを送った。

 最後に「まだ脚本をすべて拝読していませんので、結末がどうなるのか分かりませんが、小説とは少しずつストーリーが違っています。“こう来るか!”という映像作品ならではのオリジナル部分や人間ドラマもあり、小説をすでに読まれた方も新鮮な気持ちで楽しんでいただける連続ドラマになっています。もちろん、私自身もオンエアを楽しみにしています。そして、ドラマをご覧になったら、映像とはまた異なる私の原作小説を手に取っていただけたらうれしいですね」と呼び掛けた。


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