奥智哉、福山雅治らとの共演は「いまだに不思議な気持ち」。永瀬廉の“優しいお兄さん”エピソードも――「ラストマンー全盲の捜査官ー」インタビュー2023/06/09
主演・福山雅治さん演じる全盲の人たらしFBI捜査官・皆実広見と、大泉洋さん扮(ふん)する犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗がバディを組んで難事件に挑んでいく日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官ー」(TBS系)。
今作で捜査一課の刑事・長谷川壮太役で出演しているのが奥智哉さん。これまで「みなと商事コインランドリー」(テレビ東京系)や「大奥」(NHK総合)などへの出演で注目を集める奥さんに、長谷川を演じる時に気を付けていることや初挑戦のお芝居について、さらには福山さんや大泉さん、永瀬廉さんら共演者とのエピソードを語っていただきました。
――撮影も終盤に近づいているかと思いますが、あらためて本作出演の感想を教えてください。
「本当に幸せな毎日を過ごさせていただいています。大先輩の方々と共演させていただいていることが信じられないですし、豪華なキャストの皆さんの中に僕がいていいのかなといまだに不思議な気持ちです」
――ご家族やご友人からの反響などはいかがですか?
「『見てるよ!』という連絡がいつもより多く来ている気がしていて、さすが日曜劇場だなと痛感しています」
――例えばどのような反応が届いていますか?
「家族からは『あのメンバーの中にいてすごいね』と声を掛けてもらいましたし、友人からは『テレビをつけたら出ていたよ! すごいキャストの中にいてやばい!』みたいな声が多いです。みんなもいつもよりびっくりしていますね(笑)」
――長谷川を演じるにあたって気をつけていることを教えてください。
「長谷川は新米刑事なので、ほかの人があいさつしないようなタイミングで皆実さんに声を掛けたり、新人らしく返事は大きくハキハキするようにしたり意識しています」
――監督と相談しながら作り上げた部分はありますか?
「皆実が推理をしている時にメモを取り出すしぐさをしていることがあるのですが、実はあれは僕が土井裕泰監督に提案させてもらったものなんです。台本を読んで、長谷川は先輩の言葉を一言一句メモしそうな人だなと想像できたので、序盤の撮影の時に相談させていただきました。土井監督も快く承諾してくださったので、今後もたまにメモを取っている姿が見られると思います」
――刑事役に挑戦してみて難しいと思った部分はどこですか?
「刑事を演じている皆さんが感じていると思うのですが、複雑な説明セリフが多いことが一番難しいです。第4話では、心太朗が複数人の犯罪歴をまとめてしゃべる長いセリフがあって、彼らが倒れた理由や前科などを説明しているのですが、日常会話とは違って刑事しか言わないような専門用語が次から次へと出てくるんです。そういったシーンは皆さん苦戦されていると思います」
――本作で初挑戦した芝居があれば教えてください。
「犯人を取り押さえるお芝居です。実はちょうど今日(取材時)、第7話の最後にアクションをしながら容疑者3人を追い詰めるシーンを撮ったんです。一時は劣勢になりながらもなんとか犯人を取り押さえられたというシーンで、僕は手錠をかけるシーンはなかったのですが、刑事らしいことができて舞い上がりました!」
「クリームが口の周りについていてしまって、それを見た永瀬さんが…」
――福山さんの芝居を間近で見て驚いたことなどがあれば教えてください。
「福山さん演じる皆実は盲目の捜査官ということもあり、立ったり歩いたりする動作だけでも細かく気にしていらっしゃいます。移動するシーン一つとっても、どうやって周りのものを手で触って確認しながら歩くかなどを入念に確認されています。一番驚かされたのは、福山さんの視線のお芝居。話す相手のことは見ていないはずなのに、相手にしっかりと言葉が届いているので、やはりすごいなと思いました」
――大泉さんはいかがですか?
「普段の大泉さんと心太朗は180度違うキャラクターなのですが、全く違和感のない自然なお芝居をされているので、余計に役が染みていることが分かります。皆実に翻弄(ほんろう)される心太朗は受けのお芝居が多いので、そういったところも上手ですごいなと。どうやってあの技を身につけられたのか気になっています」
――気になることがたくさんあるようですが、お二人に直接アドバイスなどをもらうことはあるのでしょうか?
「以前に大泉さんが、役者が役者にお芝居を教えることについてあまりポジティブに考えていらっしゃらないという話を聞いたので、あえて聞かないようにしています。本当なら根掘り葉掘り聞きたいところなのですが、頑張って気持ちを押さえています」
――見て学ぶようにされているんですね!
「そうですね! バラエティーでの立ち振る舞いはたくさん教えてくださるので、勉強になっています。でも、バラエティーに初出演させていただいた時に、教えていただいたことを実践しようとしたのですが、緊張でタイミングを間違えてしまって(笑)。放送ではカットされていたので、逆に安心しました(笑)」
――同じ佐久良班で、護道泉を演じる永瀬さんとは同じシーンが多いかと思いますが、現場ではどのように過ごされていますか?
「今日のアクションシーンも一緒だったのですが、永瀬さんもアクションの挑戦に対して前向きで、どんどんチャレンジしてみたいとおっしゃっていて、岡田准一さんにもアクションを習ってみたいという話題で盛り上がりました。今日の撮影でもめちゃくちゃ難しいことを要求されていたのですが、見事に全部こなしていて素晴らしかったです!」
――制作発表会見の時には、永瀬さんが奥さんのことを弟のような目で見守っていた姿も印象的でした。
「とても面倒見がいい方なので、僕が困っているとすぐに見つけて助けてくださいます。この前も、大泉さんが差し入れしてくださったドーナツを食べていた時にクリームが口の周りについていてしまって、それを見た永瀬さんがすかさず『おっくん、ティッシュ!』と言って渡してくれました(笑)。本当に優しいお兄さんです」
――本作は型破りな捜査官が活躍するストーリーですが、ご自身が“これだけは負けない!”と思う型破りな部分はありますか?
「負けないもの、何だろう…(と一生懸命考え)」
――個人的に、年上に好かれやすそうな印象が強いのですが、いかがですか?
「それは永瀬さんが一番だと思います! 僕の場合は…ゆずこしょうへの愛は誰にも負けないかも。九州出身ではないのですが、本作の撮影が始まる前あたりから本格的にゆずこしょうにハマり出して、刺し身、肉、納豆と一緒に食べたり、ご飯に直接かけたり、ノリの佃煮に入れたりします。めちゃくちゃおいしいので、ぜひトライしてみてほしいです!」
――好きになったら突き詰めるタイプなんですね。
「そうかもしれません(笑)」
――では、今後挑戦してみたい役はありますか?
「事務所の先輩方はラブコメを経験されている人が多いので、僕も一度挑戦したい気持ちがあるのですが、個人的に今一番挑戦したいのは、コンプレックスを抱えたクズな役柄かもしれません」
――具体的にはどのようなイメージの役ですか?
「自己中心的で、周りからも見放されるような完全な悪役が理想です。山田孝之さんがされているシリアスなお芝居が好きなのですが、そういうキャラクターで、なおかつバックグラウンドに深い傷があるような役柄に挑戦したいです。もっと複雑な役を演じてみたい気持ちが強いのかもしれません。トリッキーな役柄に今は魅力を感じています」
――では、最後に後半の見どころをお願いします!
「物語終盤に向けて、皆実が日本に来た理由が明らかになり、皆実と心太朗の関係性も少しずつ変わってきます。佐久良班にも動きがあって、(松尾諭演じる)馬目(吉春)さん 、泉にも変化があるかも…? これまで気になっていた事柄が少しずつ明かされて、最後にはあっと驚くような展開も待っているので、ぜひ楽しみに見ていただけたらうれしいです!」
【プロフィール】
奥智哉(おく ともや)
2020年、Netflixオリジナルドラマ「Followers」で俳優デビュー。主な出演作は、「青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー」(フジテレビ系)、「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)、「みなと商事コインランドリー」(テレビ東京系)、「大奥」(NHK総合)、映画「ラーゲリより愛を込めて」など。
【番組情報】
「ラストマンー全盲の捜査官」
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54
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【締切】2023年7月6日(木)正午
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取材・文/松村有咲(TBS担当) 撮影/蓮尾美智子
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