W杯&新シーズンへ! 日本男子バスケがますますアツく華やかに!! 2022-23シーズン優勝は琉球、河村勇輝がMVP&新人賞のW受賞2023/06/08
日本男子プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUE(Bリーグ)。その1部リーグ・B1が、2022-23レギュラーシーズン(東地区/中地区/西地区)を終え、プレーオフのチャンピオンシップが行われた。「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」決勝では、千葉ジェッツ(レギュラーシーズン東地区1位)と琉球ゴールデンキングス(レギュラーシーズン西地区1位)が対決し、神奈川・横浜アリーナで熱戦が繰り広げられた。
1万3657人の観客を迎えた決勝2日目(5月28日)の試合は、31-40で琉球のリードで前半戦を折り返し、3Qで千葉が逆転するも、さらに琉球が逆転するというスピード感のある試合展開。そのまま最終4Qも琉球が73-88とリードを守り、決勝1日目に続き琉球が勝利し初優勝。Bリーグ創設以来、初めて西地区所属チームが輝かしい頂点に立った。
歓声と興奮に包まれた会場で、琉球の桶谷大ヘッドコーチは「ここが(ホームアリーナの)沖縄アリーナに見えます…!」と喜びを語り、会見ではその理由を「先人たちも含めチームに関わる皆さんへのリスペクトを込めて言葉にしました。試合中に沖縄アリーナの雰囲気も感じて、会場で聞こえる声援に自分でもとてものれて、日本一のブースターさんを本当の日本一にできました」と語った。さらに、桶谷ヘッドコーチは「沖縄を愛して、バスケットを愛して…その愛しているバスケットで日本一になれたことは、沖縄の皆さんにとってもかけがえのない、すごく価値のあることになりました」と、ブースターや愛する沖縄へ、心を込めてメッセージを届けた。
2022-23シーズンのB1は、東地区1位/千葉ジェッツ・同2位/アルバルク東京、中地区1位/川崎ブレイブサンダース・同2位/横浜ビー・コルセアーズ、西地区1位/琉球ゴールデンキングス・同2位/島根スサノオマジックという結果となり、これらのチームのほか、チャンピオンシップ出場上位7位/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、同出場上位8位/広島ドラゴンフライズの計8チームがチャンピオンシップに出場し、年間チャンピオンは琉球ゴールデンキングスの頭上に輝いた。
6月2日には、シーズンの活躍や功績を称える式典「B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23」が開催され、コートでの姿とは違ったフォーマルな装いの選手たちが会場で顔をそろえた。8月に沖縄などで開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の“AKATSUKI JAPAN” 日本代表の戦いを中継する日本テレビ・田中毅アナウンサーと、テレビ朝日・佐藤ちひろアナウンサーがMCを務め、主催者であるBリーグ・島田慎二チェアマンが「2022-23の長いシーズンを乗り越えることができたのも、全選手はもちろんですが、ファンやブースターの皆さま、自治体の皆さまほかのお力添えをいただいたおかげです。年間320万人越えの過去最多のお客様に足を運んでいただきました。ありがとうございました」と、開宴に先立ちあいさつ。
続いて、各賞の受賞者発表へ。最優秀ヘッドコーチ賞は桶谷ヘッドコーチ(琉球ゴールデンキングス)が授賞。当日、台風の影響で会場に来られなかった桶谷ヘッドコーチからは「チームとしてチャンピオンに輝き、サポートしてくれたブースターの皆さんほかの力でいただいた賞で、その代表として受け取りました」とVTRコメントが届いた。
そのほか、最優秀審判賞には7年連続で受賞の加藤誉樹氏、マスコットオブザイヤーは川崎ブレイブサンダースのロウル、ベストパフォーマンスチームはアルバルク東京のアルバルクチアリーダーなど各賞受賞者が発表される中、新人賞の発表へ。新人賞は横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手が受賞。河村選手は「本当に光栄に思っています。プロ1年目として不安があったんですが、戦い抜くことができました。この新人賞に恥じることのないよう精進を重ね、フレッシュさを忘れず頑張っていきます」と堂々と語った。
続いて、B1のヘッドコーチや選手、メディアによる投票で決定する「レギュラーシーズンベストファイブ」がプレゼンター・国枝慎吾氏から発表され、富樫勇樹選手、原修太選手、クリストファー・スミス選手(ともに千葉ジェッツ)、河村選手(横浜ビー・コルセアーズ)、ペリン・ビュフォード選手(島根スサノオマジック)の5選手に決定した。7年連続7回目で同賞を受賞し、“AKATSUKI JAPAN”男子日本代表キャプテンも務める富樫選手は「チームメート、コーチ、ブースターの皆さんのおかげで戦うことができました」と語り、受賞後の取材では「この賞は個人だけではいただけない賞なので素直にうれしいです。けがなくシーズンを終えて、ワールドカップに向けてしっかり休んで切り替えて、準備したいと思います」と、8月の大一番への思いを語った。
最後に、ベストファイブの中から選ばれる、栄えあるレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)が発表され、横浜ビー・コルセアーズの河村選手に決定。会場ではチームメートや母校の監督からの“おめでとう”コメントが流れ、河村選手を支えた祖母からの「本当によかったね。これからも、勇ちゃんの健康と活躍を毎日祈っていますよ」と温かく、MVP受賞を称える言葉が詰まった手紙が読まれると、河村選手は感極まり涙する場面も。
「たくさんの支えがあって今の自分がいるんだと感じました。この受賞は今シーズンの実力が僕が一番だった、ということではなく、これからの日本のバスケット界を盛り上げていってほしい、というメッセージや使命を僕に与えてくださったんだと思います。背中を押してくれた両親や祖母、これまでお世話になった方々、全国のバスケットファンの皆さんに感謝しています」と河村選手が胸を張り、受賞後の取材では「友人とご飯を食べに行ったり、温泉に行ったりしてリフレッシュし、次に進んでいきたいです。来シーズンではチームで日本一になりたいです」と決意を新たにした。
河村選手は、Bリーグ史上初のMVPと新人賞のダブル受賞となり、そのほかにも「ココロ、たぎる。賞」、レギュラーシーズン最優秀インプレッシブ賞(MIP)も受賞し、式典は拍手とともに華やかに幕を下ろした。
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、日本国中に華麗なプレーを見せる活躍が期待される日本男子バスケットボール選手たち。そして、来たる2023-24シーズンでは長崎ヴェルカ、佐賀バルーナーズがB1に昇格し、全チームが新たな闘志を燃やし、バスケットボールファンをますます熱くさせてくれるだろう。
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」、Bリーグ・新シーズンを、テレビや配信で、そして会場で観戦し、日本男子バスケを全力応援していきたい。
【放送・配信情報】
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」
【地上波】
■日本テレビ系
8月25日 放送時間未定「日本×ドイツ」
■テレビ朝日系
8月27日 放送時間未定「日本×フィンランド」
8月29日 放送時間未定「日本×オーストラリア」
【配信】
■DAZN
https://www.dazn.com/ja-JP/home
※全試合配信予定。
「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023」
【地上波】
■日本テレビ系
7月8日 午後3:00~終了時間未定「日本×台湾」
■テレビ朝日系
7月9日 午後1:55~3:55(最大延長~4:05)「日本×台湾」
※同日にはTVerでも配信あり。
「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」
「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」
【配信】
■バスケットLIVE
https://basketball.mb.softbank.jp/
■バスケットLIVE for Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront?benefitId=basketlivejp&ref
※一部のみ見逃し配信実施中。同チャンネルでは「Bリーグ2022-23シーズン」リーグ戦ほか、「AKATSUKI JAPAN男子日本代表戦」なども配信。
■Hulu
https://www.hulu.jp/b-league
※6月27日まで見逃し配信実施中。
【CS放送】
■J SPORTS 3
6月10日 深夜2:30~5:00ほか
決勝・第1戦「千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス」
6月11日 深夜1:30~4:00 ほか
決勝・第2戦「千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス」
6月13日 深夜0:30~3:00
準々決勝・第2戦「川崎ブレイブサンダースVS横浜ビー・コルセアーズ」
6月17日 深夜3:00~翌午前5:30
準々決勝・第2戦「琉球ゴールデンキングスVS名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」
6月19日 深夜1:30~4:00
準々決勝・第3戦「島根スサノオマジックVSアルバルク東京」
6月20日 深夜1:30~4:00
準々決勝・第3戦「千葉ジェッツVS広島ドラゴンフライズ」
6月21日 深夜1:30~3:30
準決勝・第1戦「千葉ジェッツVSアルバルク東京」
6月22日 深夜1:30~4:00
準決勝・第1戦「琉球ゴールデンキングスVS横浜ビー・コルセアーズ」
6月23日 深夜2:00~4:30
準決勝・第2戦「千葉ジェッツVSアルバルク東京」
6月25日 深夜1:30~4:00
準決勝・第2戦「琉球ゴールデンキングスVS横浜ビー・コルセアーズ」
※番組変更の可能性あり。
「B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23」
【配信】
■Bリーグ公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@BLEAGUE
※現在配信中。同チャンネルでは2022-23シーズンのハイライトなども配信。
撮影/蓮尾美智子(「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」)
ⒸB.LEAGUE(「B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23」)
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