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中村倫也主演「ハヤブサ消防団」“消防団員”は満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久。山本耕史、古川雄大も共演2023/06/02

中村倫也主演「ハヤブサ消防団」“消防団員”は満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久。山本耕史、古川雄大も共演

 テレビ朝日系で7月にスタートする連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00、開始日未定)に、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久が出演することが分かった。

 「ハヤブサ消防団」の原作は、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」「七つの会議」「民王」「アキラとあきら」「シャイロックの子供たち」など、数々のヒット作を世に送り出してきたベストセラー作家・池井戸潤氏の最新作であり、氏の“もう一つの真骨頂”ともいえる新機軸のミステリー。舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落で、しかも主人公は、池井戸氏が自身を投影したミステリー作家という、これまでの池井戸作品とは一線を画す異色作となっている。

 物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したのを機に連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件にも遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。長閑な田舎町・ハヤブサの深層で一体何がうごめいているのか? 予測不能な怒濤(どとう)のストーリーが展開していく。

 満島が演じるのは、工務店に勤務していて、主人公・太郎を迎え入れる消防団のメンバー・藤本勘介。生まれも育ちもハヤブサ地区で、今までほとんどハヤブサの外に出たことがない藤本は、ハヤブサに移住した太郎と真っ先に友人となる陽気な青年だ。

 「昨年、池井戸先生の原作を映画化した『アキラとあきら』(2023年1月公開)に出演させていただきましたが、次々と名作を生み、新たな時代を作ってきた池井戸先生原作のドラマに出ることが、俳優として一つの目標でした。最高な作品に呼んでいただいて、感謝しかありません」と喜ぶ満島は、「今回は、倫也さんや名バイプレーヤーの大先輩方と同じ世界にいられることも大きな幸せです。“個性派イケおじ”の皆さまと暑苦しい僕、そしてクールな倫也さんがどう融合していくんでしょうね。それぞれの個性が爆発した時、どれだけのものが生まれるのか、その時、テレビ画面は耐え得るのでしょうか(笑)、ワクワクの夏! 熱い熱い夏になりそうです!」と期待を寄せた。

 古川が扮(ふん)するのは、太陽光発電企業「ルミナスソーラー」の営業スタッフ・真鍋明光。ソーラーパネルの普及を目的に、ハヤブサ地区を回っており、引っ越してきたばかりの太郎にも営業をかけてくる。礼儀正しく親切なため、集落の人々に受け入れられているが、太郎はある事実から彼に疑惑のまなざしを向ける。

 「池井戸作品に出演させていただくのは、『下町ロケット』(TBS系)に続いて2作目です。先生の作品は企業や社会をテーマにしたものが多く、善悪の対立構造がしっかり描かれる面白さがあると思いますが、この『ハヤブサ消防団』は対立関係も人間関係も複雑に絡んでいるのが魅力。その中に謎が散りばめられているので、脚本を読み始めると止まらなくなります」と作品の魅力を伝える古川は、「僕が演じる真鍋は怪しい雰囲気を醸し出し、視聴者の皆さんも引っかかりを覚えるであろう役柄。でも、監督とお話しさせていただいたところ、彼は彼なりに抱えているものがあって、真鍋のドラマもしっかり描かれていくとのことなので、怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたいと意気込んでいます。視聴者の皆さんには純粋に謎解きを楽しんでいただきたいですが、それぞれの登場人物にもドラマがあるのがこの作品の面白さでもあります。それらが絶妙に絡み合って結末に向かっていく最高のミステリーですので、ぜひご期待ください!」と役どころに触れつつ、意欲を燃やす。

 岡部は、呉服店「一徳堂」の2代目店主で、血の気の多い消防団の中では珍しいインテリの班長・徳田省吾役を務める。気が弱く、ここぞという時に周囲の期待を裏切って失敗するタイプだ。

 「ハヤブサ地区は豊かな自然、優しい方言、田舎ならではの絆があり、牧歌的で素朴な集落です。しかし、池井戸潤さんはそこに潜む人間のドロドロ、怨念を奥の方まで描いていて、怖いです。面白くてグングンに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激しております」と述べる岡部は、「事故や事件、それに伴う救助救出、消防の訓練、方言…慣れないことが多々あるかと思いますが、めげずに臨みたいと、つよーく思うとります」と方言を交えて、コメント。

 また、梶原は、役場の土木課勤務で、ハヤブサ消防団の副分団長・森野洋輔役。中間管理職的存在で、副分団長の肩書きをもらいながら、なぜか雑用も押しつけられている。

 「僕が幼い頃は、市井の人々の日常を描いたドラマが多く、僕自身そういう作品に憧れて役者になったところがありました。今回は、さらにミステリーという深みも加わったこのドラマに参加することができ、役者になったかいがあったなと感じています。また、キャストを聞いたら、まさにくせ者ぞろいだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかったですね」と話す梶原は、「倫也くんとは、11年の舞台『ぼっちゃま』で初共演しましたが、それ以前から『芝居が上手』といううわさはよく聞いていて、実は彼がまだ10代の頃から存在を知っていました。印象としては“なんでも達者にこなす生意気な男”(笑)…というのは冗談で、人あたりのいい、魅力あふれる方です。連続ドラマのレギュラーとして一緒にやるのは初めてですが、楽しみにしています」と、中村への信頼感をうかがわせる。

 橋本は、養鶏場を経営する、ハヤブサ消防団・分団長でまとめ役の宮原郁夫に扮する。町長にも平気で悪態をつく怖いもの知らずで、団員にも厳しいが、いざ消火活動になったら一番頼れる男でもある。

 「昨年、『シャイロックの子供たち』(WOWOW)に出演させていただいた時、原作がそれまでの印象とガラリと変わり、池井戸作品の面白さにますますファンになっていた最中でしたので、それはもううれしすぎました」と声を弾ませる橋本は、「間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に熱心に、趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します。体温熱い分団長を演じる上で、最もキツくてシンプルな準備だなと思っています(笑)」と闘志をみなぎらせている。

 山本が担うのは、東京の出版社「草英社」に勤める、太郎の担当編集者・中山田洋。やたらと雑学に詳しく好奇心旺盛で、太郎がハヤブサに引っ越してから、打ち合わせを口実にしょっちゅう遊びに来る。ハヤブサで起きた事件に興味津々で、自身のコネクションを活用し、太郎に情報を提供してくれる。

 「池井戸先生と深い関わりのある編集者役を演じさせていただくのは、とても光栄。僕ら俳優は作品をふくよかに奥行きあるドラマにするのが仕事ですが、視聴者の皆さんを楽しませるのはもちろん、先生のお眼鏡にかなうようなものを作り上げたいですね。ご一緒したことのある俳優さんも多く、この作品はすべてにおいて興味をひかれます!」と語る山本は、「中村倫也くんとは前回(TBS系『この恋あたためますか』)、バチバチ敵対する役で共演しましたが、お互い以前とは全く違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています。ほのぼのとした作品なのかな…と思いきや、衝撃展開に突入していくミステリーですので、なるべく振り幅を大きく取って、“え、そこからここに行くの!?”と思わせる要素の一つになれたらいいなと考えています。また、都会と田舎の時間の速さの違いを象徴するような役割でもあるので、その振り幅も印象づけられる存在になりたいですね」とアピールしている。

 そして、消防団の空気をピリッと引き締めるハヤブサ消防団部長・山原賢作役には、生瀬が配された。寡黙かつこわもてで威圧感があり、人を寄せつけない雰囲気を漂わせているが、消防団の古株として後輩の面倒もよく見ている。ハヤブサを襲う異変にいち早く気付き、太郎と共に真相究明に動く。

 生瀬は「消防団員の役は演じたことがなかったので、また新しいキャラクターを考えなければと思いましたね。池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象があり、オファーをいただいた時は、自分がどの部分のキャラを担うのかなとワクワクしました」と振り返り、「中村倫也くんとは他局のドラマで共演したことがあります。彼には舞台からめきめきと頭角を現したイメージがあり、親近感がありますね。あとは、ちょっと変わった生き物が好きだと聞いたので、そこも興味津々! 現場では熱帯魚の話題で盛り上がりたいなと、ひそかに楽しみにしています(笑)。火災のシーンもあり、消防団が着用する防火服も重さと暑さで結構大変みたいなので、自分の体力と体調に気を付けながらできる限り、頑張りたいと思います」と作品を支えていく決意を口にしている。

 このほか、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫、大和田獏と多彩なキャストの共演も決定。一癖も二癖もある面々が、“不穏な夏の物語”を盛り上げていく。


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