「シガテラ」醍醐虎汰朗×関水渚が明かす原作への思い…「道しるべにできるのがありがたいなと」2023/06/02
醍醐虎汰朗さんが連続ドラマ初主演を務める「シガテラ」(テレビ東京系)。醍醐さん演じる荻野優介の、恋人である南雲ゆみ(関水渚)や友人たちとの歪な青春の衝動を描いた作品です。
原作は、「行け!稲中卓球部」で爆発的な人気を博し、「ヒミズ」や「ヒメアノ~ル」など映像化作品も多い人気漫画家・古谷実氏の同名作で、発行部数200万部のベストセラー。ということで今回は、醍醐さんと関水さんに役を演じるにあたり原作から参考にしたことについてお伺いしました。
――役作りに関して、原作から得たヒントなどあれば教えてください。
醍醐 「脚本が原作の内容に沿っているので、相手がどんな表情で反応するのかという部分などで参考にさせていただいています。撮影現場に行くと実際は違うことも多いですが、道しるべにできるのがありがたいなと。監督も原作に寄せたイメージをお持ちなので、どれだけ原作に近い雰囲気のものを求められているのか、そこからどれくらい表情や挙動など幅を持たせて演技をしていいのかなどのヒントにさせてもらっていますね」
――関水さんはいかがですか?
関水 「私も似たようなことなのですが、漫画って表情のイメージがすごくいっぱい載っているじゃないですか? そこから読み解けることが役作りへの大きなヒントになりました。南雲に関しては、自分の思っていることを素直に伝えるのが怖いと感じている部分が少なからずあって、そういうことをセリフで遠回しに言う時の表情が原作だと大体真顔なんですよ。それは、相手に気持ちを悟られないように努力している結果なんだろうなと感じたんです。その南雲の思いはとても大切な部分だと思うので、それは役作りにも生かしました。表情のイメージが見られるのは、キャラを組み立てていく上ですごく参考になりました」
お二人とも、原作の表情を意識しながら役作りをされていることが分かりました。ドラマもいよいよ終盤に向けて展開していきますが、あらためて荻野と南雲の表情にも注目していきたいですね。
6月2日放送の第9話では、南雲の1人暮らしの物件探しに付き添う荻野ですが、道中で街から姿を消したはずの谷脇(長谷川慎)に遭遇し、落ち込んでしまいます。南雲の励ましで元気を取り戻して、彼女と釣り合う人間になるためにまずは受験勉強を頑張ると決意! しかし、谷脇のことが気になり集中できず、将来自分が何をやりたいのかも分からなくなってしまい…。一方、南雲は無事に引っ越しを終えますが、ひそかに南雲を見つめる人物が!? 荻野たちの青春がどうなっていくのか、第9話もお見逃しなく!
【番組情報】
ドラマ24「シガテラ」
テレビ東京系
金曜 深夜0:12~0:52
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
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