男性ブランコ、横浜&京都で全11公演のコントライブ終幕 「やってみたいことがあるのだけれど」ライブリポート2023/06/01
男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」が、5月10日~14日に神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館ホールにて、5月25日、26日に京都府立文化芸術会館ホールにて開催されました。全11公演にわたり行われた本公演の模様が、本日6月1日より「FANY Online」にて配信中です。
ここでは5月14日、横浜の最終公演をリポート。この日の横浜は曇り空で、近くではワールドトライアスロンシリーズ横浜大会も開催。観光やデート、家族とのお出かけなど、人々が思い思いに過ごすにぎやかな赤レンガ倉庫を進むと、1号館が見えてきます。
階段を上がり3階に到着すると、会場に隠された“おばけ”たちの写真を撮ったり、パンフレットやピンバッジといったグッズを手にしたりと、開演までの時間を楽しむお客さんたちの姿が。開演10分前、午後1:20には徐々に客席が埋まり始めました。お客さん一人一人の高まる高揚感。会場が「これから何が起こるんだろう?」という期待と緊張に包まれていきます。
午後1時半過ぎ、いよいよ公演がスタート。本公演で初披露となる、カラフルなジャケットに身を包んだ男性ブランコが登場です。そしてライブのタイトル「やってみたいことがあるのだけれど」というセリフがキーワードとなり、気づけば男性ブランコの紡ぐ世界に誘われていました。
事前にあまり情報が公開されないまま、開幕したこの単独ライブ。4月中旬に本公演についてお二人にお話を伺った際も、このタイトルに決めた理由に関しては「これはコンセプトにかかわる部分なので、何も言えないんです。当日を楽しみにしていただけたら」とのことでしたが、公演を観劇し終わった今も、うまく言葉にはできずにいます。
公演時間は約2時間。2人が舞台から去り、その場に誰もいなくなっても、温かな拍手が鳴り止むことはありません。春の雨のように長く続く拍手の中で、2人から放たれた、忘れられないセリフの数々が反芻(はんすう)していました。
外に出ると、開演前とは打って変わって、横浜の空は真っ白でした。雨雲が空を覆い、しとしとと冷たい雨が、久しぶりに着た薄手のコートを濡らしていきます。肌寒いを通り越す寒さに「あの厚手の服を着て来たらよかったな」なんてことを思いながら、みなとみらい駅まで徒歩で向かいました。駅に着いて電車に乗った頃には、なんだか魔法が解けてしまったような。「纏って消えて現れて」。トニーフランクさんの奏でる音楽も相まって、心を揺さぶられ、胸がいっぱいになった時間を忘れないように思い出しながら、あえて各停でゆっくり帰りました。
本公演は、本日6月1日午前11:00~6月8日午後3:00までの期間限定で配信中。本編に加えて、「おばけカメラ」が舞台裏に密着した特典映像付きとなります。“今”の男性ブランコが紡ぐコントライブを、ぜひお楽しみください。
【公演情報】
男性ブランコのコントライブ「やってみたいことがあるのだけれど」
■横浜公演
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホール(〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1-1-1)
5月10日(水)①18:30開場/19:00開演
5月11日(木)②13:00開場/13:30開演 ③18:30開場/19:00開演
5月12日(金)④18:30開場/19:00開演
5月13日(土)⑤13:00開場/13:30開演 ⑥18:30開場/19:00開演
5月14日(日)⑦13:00開場/13:30開演
■京都公演
会場:京都府立文化芸術会館(〒602-0858 京都市上京区寺町通広小路下ル東桜町1番地)
5月25日(木)①13:00開場/13:30開演 ②18:30開場/19:00開演
5月26日(金)③12:00開場/12:30開演 ④17:30開場/18:00開演
※公演収録映像のアーカイブ配信となる、オンラインチケットが発売中
配信期間:6月1日(木)11:00~6月8日(木)15:00
取材・文/宮下毬菜
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