村元哉中＆高橋大輔がスケート教室の先生に！「アイスダンスをやって教え方も変わりました」2023/05/31

　「アイスエクスプロージョン2023 in 福岡」を終えたアイスダンサーの村元哉中さん、高橋大輔さんが、5月28日にスカイコート株式会社主催のスケート教室に特別講師として登場。KOSÉ新横浜スケートセンターに集まった小学生たちに、フィギュアスケートの楽しさを伝えました。

　応募者の中から選ばれた、フィギュアスケート初心者から経験者までの小学生約90人が参加。四つのクラスに分かれて練習しました。初心者の子どもたちには、まずはゆっくり氷の上を歩くところから指導。

　子どもたち一人一人に優しく声をかけ、アドバイスする村元さん。常に笑顔で楽しそうに接する姿が見られました。

　「まずは笑顔で、下を向かないこと」など、スケートを楽しむ基本を伝えつつ、重心の位置なども目を合わせて細かくレクチャー。

　上級者クラスの子どもたちには、スケーティングの基本を指導。腰や肩の位置、膝や足首の使い方など、アイスダンサーならではの細かいアドバイスも。

　この日は、アイスダンスの練習を始めたばかりの若いカップルを指導する場面も。指導を受けたのは土屋悠希選手（11歳）と竹内心優選手（10歳）。スピンのタイミングの取り方などを教わった2人は、今後の目標として「高橋大輔さんたちのように、世界で活躍したいです」と話しました。

　約1時間の指導の後、村元さんと＆高橋さんがスケート教室の感想を語ってくれました。

――質問の前に…高橋さんは髪の色を変えられたんですね。

高橋　「結構前からシルバーにしたいって思ってて（笑）。現役引退したし、3年間くらい我慢していたので（笑）」

村元　「私も髪をばっさりいってみたいですけど、ショーもあるので、今のところ（切る）予定はないです」

――3年ぶりのスケート教室はいかがでしたか？

高橋　「今日初めてスケートをした子から、5級の子たちまで幅広い子どもたちと触れ合ったんですけど、本当に楽しそうにスケートをしている姿を見て、僕もすごく楽しくなりました。上級の子どもたちにはステップを教えたんですど、シングルではそこまで気を付けないところとかを（アイスダンサーとして）アドバイスできたと思うし、ちょっとのアドバイスでも、すごく変わっていったので。いつも聞かないことを聞いて、刺激を受けてくれたらうれしいなと思いました」

村元　「各グループ（教えるのは）10分くらいだったので、あっという間だったんですけど、みんな目をキラキラさせてて。一言アドバイスするだけでよくなっていって。楽しかったですね」

高橋　「シングルの時だとあまり気にならなかったところが、アイスダンスだと気になるとか。アイスダンスをやって初めて見えてくる部分もあって。小さい子を教えるのも、シングルの時に教えるのと、アイスダンスを始めてから教えるのでは見方が変わりました。アイスダンスのスケートってすごく奇麗なので、それがシングルでも応用されればいいなって。スケートが奇麗だとシングルでも差がついてくると思うし。スケーティングの練習って面白くないんですよ（苦笑）」

村元　「地味なんで…（苦笑）」

高橋　「ちょっとでも『（スケーティングが）奇麗になった』って言ってもらうとうれしいじゃないですか。それで奇麗に滑ることへの欲求が高まってくれたらいいなと思います」

――ピンポイントで教える時に思うことは何ですか？

高橋　「毎日言われていると（教えてもらうことが自分の中に）入ってこないんですよ。小さい頃は、スケーティングのフリーレッグ（の練習）とか『うざっ。分かってるよ！』って思う時があるんです（苦笑）。たまに言われるからこそ（子どもたちは）気を付けるし、子どもが受け入れにくい、言いにくいことを言ってあげた方が、すぐに（子どもたちは）吸収するので。あまり耳にしたくないことを言うようにしています」

村元　「私はフリーレッグの置き方だったり手（の位置）だったり、（体の）ラインだったりを口うるさく言っちゃいますね。そこは言っただけで変わるんですよ。クラスで『肩と背中と肩甲骨をちょっと意識するだけで奇麗だよ』って言った瞬間に、全員が奇麗になったんですよ。見た目も違ったので、そういったところをピンポイントで伝えたいです」