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「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」2023/04/27

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

 本宮泰風さんと山口祥行さんがダブル主演を務める、不良少年だった2人が日本から抗争をなくすため、日本極道界の頂点を目指す人気任侠シリーズ「日本統一」。

 シリーズ累計60作を超え、昨年には映画化も果たした大人気シリーズの最新作「日本統一 関東編」が日本テレビ(関東ローカル)で放送中。さらに、Hulu、U-NEXT、Amazon Prime Videoでは、地上波放送の前週木曜日にTVODノーカット完全版を配信。地上波放送に先駆けて、地上波版では未収録のカット、特典映像を含めたエピソードを楽しむことができる。

 今作では、氷室蓮司(本宮)が若頭を務める「侠和会」の組員が何者かによって絞殺され、事件の真相を突き止めようと独自に動く侠和会と、管内で発生する連続殺人事件を追う2人の刑事が対峙(たいじ)――。「弱きを助け、強きをくじく」を信念とする氷室たちと警察の正義が交錯していく。

 警察官だった父をヤクザ絡みの事件で亡くした過去を持つ正義感の強い刑事の島拓也と、真っすぐだが突っ走りがちな若手刑事・早見亮太を演じるのは、劇団EXILEの青柳翔さんとTHE RAMPAGEの藤原樹さん。シリーズ初参加となる2人が「日本統一」に新たな風を吹き込む。

 TVガイドwebでは今夜4月27日の第3話放送を前に、劇中では正反対な立場で悪と対峙していく氷室と島を演じている本宮さんと青柳さんに直撃。和気あいあいとした雰囲気の中、時に冗談を交えながら、インタビューに応えてくれた。

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

――今回は日本テレビでの地上波放送になりますが、日本テレビで放送されることになった経緯をお伺いできますか?

本宮 「裏技を使ったり、コネを使ったり…というのは冗談ですが、北海道編からの流れで、日本テレビさんがやりたいと言ってくださったので『ぜひ』と言ったところから始まりました」

――地上波で放送されるにあたって、意識された点はありますか?

本宮 「地上波での表現描写はやはり規制があって、日本テレビさんは民放局の中でも特に厳しい規制を自主的に設けている局なので、そういった部分は気をつけていましたね」

――今回は地上波の放送と各配信サービスで配信されるノーカット完全版がありますよね。

本宮 「配信版用のカットもあります。青柳もすぐにアドリブで放送禁止用語みたいなことを言いたがるタイプなので…。ノーカット版でも使えないようなことを言うんですよ」

青柳 「(笑いながら)そういうところあるんです、すみません!」

――地上波放送で初めて「日本統一」をご覧になる方もいると思います。いまや人気シリーズとなった「日本統一」ですが、ドラマを作ることになったそもそものきっかけをお伺いできますか?

本宮 「10年前は“任侠作品”と呼ばれるものが多々あって、最初はその中の一つに過ぎませんでした。僕も任侠作品は数多くやっていて、その中にはシリーズものもあって。当時はまだ配信サービスもなかったので、ビデオやDVDを売って、その売り上げでどこまで続けられるのか。シリーズといっても、だいたい5作、6作ぐらいで終わるのが一般的で、この『日本統一』もそんな感じだったんです。その中で『続けさせてくれ』と言って、なんとか続けさせてもらっているうちに配信が始まり、その波に乗って今に至る…という感じです」

――配信、地上波放送に加えて、昨年には映画も放映されましたが、それぞれに合わせて意識して変えていた部分はありますか?

本宮 「特に気をつけるところはなかったですね。従来のVシネマはちょっとエロな部分やグロな部分があったのですが、そこは全くこだわるところではないと思っていたので。だからこそ配信や地上波にも簡単に対応できたのかなと思います」

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」
「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

――「日本統一 関東編」でシリーズに初参加となった青柳さんは情報解禁時に「あらためて一気見した」とおっしゃっていましたが、シリーズはご覧になっていたのでしょうか?

青柳 「途中まで見ていました」

本宮 「これはうそなんですよ。本当はほとんど見ていなくて、最近撮影が終わってからちょっと見直したみたいで」

青柳 「そうですね(笑)」

――あらためて青柳さんからご覧になって、「日本統一」というシリーズの魅力はどんなところにあると思いますか?

青柳 「小さなハプニングや細かいところはあまり気にしない。もちろん細部までこだわって作られていますが、そういうことよりもまず、本筋の方がしっかりと作り込まれているところですね。笑いもあり、監督がアニメオタクというのもあり、さまざまな要素があるという部分が、視聴者の僕らより年上の方々や20代、30代の若い方々も見やすい作品になっているのかなと思いました」

――本宮さんと初めて対面された時はいかがでしたか?

青柳 「やっぱり最初はめちゃくちゃ緊張しましたね。衣装合わせの時も、初めて現場に入る時もそうだったのですが、最初は藤原くんよりも緊張していたんじゃないかと思うくらい緊張していました」

――青柳さんは「プレッシャーに感じている」ともおっしゃっていましたが、共演者の皆さんとの楽しそうなオフショットも拝見しました。実際に撮影に入られて、“楽しい”と感じるようになった瞬間はありますか?

青柳 「いろんなアイテムがあって、ポニーしかり、竹のムチしかり…」

本宮 「分かるように説明してよ(笑)」

青柳 「合間に竹のムチを作って、その竹のムチでたけのこを切ったり、みんなでなぜかたけのこを掘る練習をしたり(笑)。人差し指で人を持ち上げるゲームもしました。人のエネルギーを感じて持ち上げたら、人が持ち上がるみたいなゲームをみんなで空いている時間にやっていたところにちょっとずつ入れさせてもらって、『この現場楽しいな』って思い始めましたね」

――本編には全く関係のない撮影の合間の時間で、ですよね?

青柳 「全く関係ないです!」

本宮 「ないですね」

――皆さん仲良しですね(笑)。シリーズ累計60作を越える作品でW主演を務められている本宮さんと山口さんのバディー感は、青柳さんにはどのように映っていますか?

青柳 「本当に画面に映っている通りですね。『日本統一』は本宮さんが総合プロデュースもされているので、文面の確認をしたり、次の次の次のことを考えていたりするんです。でも現場は進行していくので、本宮さんがそっち(総合プロデューサー)モードに入った時には、山口さんが現場をフォローされていて。本宮さんが戻ってきたら、山口さんはスタッフさんのケアに行ったり本宮さんは現場を見に行ったり…という、現場を回していくにあたっての2人の絶妙なコンビネーションが本当にすごいです。それも特に言葉にはしていないので、自動的にそういう仕組みになっているんだなと。その距離感と現場の進行のさせ方、みんなの信頼感がやっぱりすごいなと思いましたね」

本宮 「それができるのはシリーズを続けてきた時間もそうだし、山口との関係性という部分も大きいですね」

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」
「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

――本宮さんと山口さんは高校時代から一緒だと伺いましたが、当時のお二人の関係性はどういう感じでしたか?

本宮 「ここまで仲は良くはなかったですね。(少し悩みながら)書けないことばっかりですね」

――(笑)。

青柳 「俺もなんてフォローしたらいいのか探しましたよ(笑)」

本宮 「難しいよね。でも、シリーズを重ねていくごとにって感じかな。ヤマ(山口)は15歳ぐらいでJAC(ジャパンアクションクラブ)に入っていたけど、僕はまさか俳優をやるとは思ってもいなかったですからね」

――そんなお二人がどういう流れで一緒に「日本統一」をやることになったのでしょうか?

本宮 「そこは僕らも知らないところで、キャスティング会議で普通に決まったんだと思います。ヤマとはそれまでにもたくさん仕事はしていたので、別にそんなに珍しいことでもなく、『またか』っていう感じでした」

――今作では青柳さんとTHE RAMPAGEの藤原樹さんが刑事役を演じられますが、どういう経緯でオファーするに至ったのでしょうか?

本宮 「いろいろと決めていく中で、青柳と樹の名前が上がってきて。一緒に芝居をしたことがなかったので、『どんな芝居をするんだろう』という感じだったんです」

――その中で関係性を築かれたわけですが、実際に共演されてお二人の俳優の魅力をどのように感じましたか?

本宮 「俳優の魅力は分からなかったです(笑)」

青柳 「ははは!」

本宮 「もちろん2人ともこの刑事役をうまく演じてくれて、バランスよくやってくれたんですけど、僕は“役者として”というよりも“人”として見てしまう人間なんです。芝居が上手でも、人間性に問題がある人は認めない。でも、彼らは人間的にとても良くて、そういうやつは変な芝居するわけがないんです。最初の頃にはもう『あとは好きにやってください』と思えたので、役者としての心配は全くなかったですね」

青柳 「でも“人として”と言われるのが一番うれしいことなので、そういう姿勢を今後も保っていきたいなと思いますね」

本宮 「人間としての魅力を具体的に言うと、青柳は独特の気遣いができるというところ。異常なくらい空気が読めるんです。樹は全く空気を読まないタイプ。それが彼の魅力だったりするんですけど、レギュラーのみんなもそんな樹に癒やされていたと思いますよ」

――青柳さんは藤原さんと2人でしっかりと共演されるのは今回が初めてだと思いますが、ご一緒されていかがでしたか?

青柳 「吸収がとても早いなと思いましたね。ダンスの振りを覚えるのも早いんだろうと思うんですけど、結構マイペースなところもあって…犬か猫かで言ったら、猫っぽい印象ですね。でも、九州男児なので意外と根っこもちゃんと強い!」

――青柳さんはバディ役としてご一緒して、藤原さんの俳優としての魅力はどんなところに感じましたか?

青柳 「俳優としての魅力は分からないんですけど、人としてはすごい…」

本宮 「ははは!」

青柳 「人としては、すごくすてきな後輩だなと思いますね」

本宮 「でも仲良かったじゃん。ちょっとした信頼関係はあったよね」

青柳 「そうですね。僕が一時期ちょっと道に迷って1人で歌を歌っていたんですけど、デビューが東京ドームだったのですごく緊張していて、端の方でずっと練習していたんです。その時に樹がちょうどけがをしていて、ドームでTHE RAMPAGEのツアーが発表されて、ファンも『キャー!』ってなっている裏で、樹は水を持ってうつむいていて。めちゃくちゃ悔しそうな顔をしていたのは覚えていますね。その時の2人のなんか絶妙な距離感というか、『こいつも頑張っているんだな』と少ししゃべったりしましたね」

――青柳さんは今回の現場に入るうえで、「こういうところに気を配っていこう」と意識された部分はありますか?

青柳 「シリーズとして出来上がっていて、とても人気のある作品に入っていくという点では『土足で踏み込んじゃいけないな』と思って現場に入りました。でも、特別何かをしようとかは決めていないです」

本宮 「青柳はそういう気遣いは元からできるタイプだと思います。その場しのぎで気遣う姿を見せる人もいますが、そういうのとは明らかに違う。僕はなんでも分かるんです(笑)」

――放送が終わってもこの関係が続いていきそうですね。

本宮 「実は撮影が終わった後にもう食事しに行ったんです」

青柳 「そうなんですよ! やばいところに行きました(笑)」

――(笑)。すごく気になるんですけど、あまり深掘りしない方がいいですか…?

本宮 「いや、別に(笑)。新宿なんですけど…」

青柳 「イベントによく応援しに来てくれていた方や、昔行っていた店にあいさつしに行こうという話になってお店に行ったら、たまたまその方がいらっしゃって。THE RAMPAGEのシャツ着ていましたね」

本宮 「そうそう。ちょうど青柳と2人で食事をしていて、樹も誘ったんだけどその日は生放送の歌番組に出る日で来られないということだったので、『じゃあテレビを見て応援しようぜ』と言って、見逃さないように2人でタイマーをかけて」

青柳 「はい」

本宮 「『樹、1ショットで映んねぇかな』なんて思いながら見ていたら、ちょうど来られて。その方も僕の知り合いの知り合いだったりして、やっぱり縁ってつながるんですよね」

青柳 「前にお会いしたのがコロナ前で結構会っていなかったんです。『まさかいないよね』という感じでお店に行ったら、久々に会うことができて…」

――そんな偶然があるんですね! そして、その方がTHE RAMPAGEのTシャツを着ていたと。

青柳 「はい。しかも樹のではなかったんです(笑)」

本宮 「Tシャツはお店で歌番組を応援するために着ていたんだよね」

――今までさまざまなシリーズを続けてきた中で、今作「日本統一 関東編」で視聴者の方に見てほしい注目ポイントを教えていただけますか?

本宮 「それはもちろん彼ら警察がメインのポジションで入ってくる部分ですね。そういうことは今までなかったので。島や早見はテレビ用に作った役ではあるんですけど、それが思ったよりもうまく配置できて、うまく動かせたなと。警察は表の道で、氷室たちは裏の道から悪に向かっていく。違う角度から悪と対峙していくというところが、うまく描けたかなと思っています。これまでのシリーズを見ていなくても分かるように作ってあるので、ここから入っていただいても楽しめるんじゃないかなと思います」

――では最後に、これまでのシリーズもご覧になっているファンの方、そして今回からご覧になる視聴者の方にあらためてメッセージをお願いいたします。

青柳 「樹と一緒に参加させていただきました。このシリーズにお邪魔するにあたりとても緊張したのですが、温かく迎えていただいて本当にいい現場でしたし、老若男女、若い女性たちにも好きになってもらえるような作品になっていると思うので、たくさんの人に見ていただきたいなと思っています。また、『関東編』を見てから過去作を見てもらうのも面白いと思いますし、シリーズを深掘って見てから『関東編』を見ていただくのも面白いと思います」

本宮 「今まで見てくれていたファンの方は、たぶん皆さん見てくれると思います。でも、警察が入ったことによって今までのシリーズとは違う雰囲気が出ているので、その辺もまた違った楽しみ方もできると思いますし、今まで見ていなかった方も『関東編』から見ていただければシリーズの方にも興味を持ってもらえると思うので、とにかくいろいろな方に見ていただきたいですね」

――ありがとうございました!

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」
「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

■こぼれ話&取材後記

 インタビューの前に行われた「侠和会」の一室として劇中にも登場する部屋での写真撮影。「日本統一」らしくキリッとした表情から一転、1ショットの撮影では少し柔らかい表情をお願いすると、ふわっと笑顔を見せてくれた青柳さん。カメラマンが思わず「かわいい!」と声をかけると、「普段、そんなこと言われないです(笑)」とさらに笑顔に。一方、氷室のような気迫ある表情の本宮さんを撮影している最中に「ガリッ」と何やら音が…。実は撮影の合間に、誰にも気づかれずに氷室のデスク脇の引き出しに入っていたアメをなめていた本宮さん。「いつの間に!?」と驚くスタッフに「入っていたから…」とにっこり。劇中さながらのクールな姿はもちろん、チャーミングな姿も印象的なお二人でした。

4月27日放送・第3話

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

 侠和会の面々は未解決殺人事件の容疑者の一人・露木朝雄(平埜生成)とコンタクトを取ることに成功するも、待ち合わせに現れたのは朝雄の母親・紅子(山下容莉枝)。そこに謎の集団が再び現れ、リーダーの洋子(秋山ゆずき)が紅子を連れて逃走してしまう。事態を見るや、すかさず氷室たちは露木邸へと押し入り、事件の鍵を握る朝雄を拉致。容疑者を誘拐された島と早見は、侠和会八王子支部に踏み込もうとするが…。

【プロフィール】

「日本統一 関東編」本宮泰風×青柳翔SP対談!「青柳と樹は役者としての心配は全くなかった」

本宮泰風(もとみや やすかぜ)
1972年2月7日生まれ。東京都出身。O型。総合プロデュース、主演を務める「日本統一」シリーズに加え、数多くの任侠作品に出演し、山口祥行とともに「Vシネネオ四天王」と呼ばれる。自身が総合プロデュースを担当する映画「静かなるドン」が5月12日に公開予定。


青柳翔(あおやぎ しょう)
1985年4月12日生まれ。北海道出身。A型。ドラマ「ファーストクラス」(2014年)、「花にけだもの ~Second Season~」(19年)、「今際の国のアリス」シリーズ(20年、22年)、映画「孤狼の血 LEVEL2」(21年)などに出演。ダブル主演映画「セフレの品格 初恋・セフレの品格 決意」が今夏に公開予定。

【番組情報】

「日本統一 関東編」
日本テレビほか
木曜 深夜0:59~1:29 ※4月27日は深夜1:59~2:29
※「日本統一 関東編 ノーカット完全版」はHulu、U-NEXT、Amazon Prime Videoにて毎週木曜に最新話を配信。

【プレゼント】

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取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/尾崎篤志



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