Feature 特集

スペシャルインタビュー

【大倉空人「猫のひたいほどワイド」卒業記念】大倉空人×牧田習～たかまき仲良しトーク～2023/04/12

　テレビ神奈川（tvk）の情報番組「猫のひたいほどワイド」で3年間、番組リポーター“猫の手も借り隊”を務めた大倉空人が3月29日の放送で番組を卒業した。TVガイドwebでは、大倉と同期で4月以降も「猫ひた」に出演している借り隊の牧田習との対談を実施。番組での共演をきっかけに仲良くなった彼らが思う、お互いの好きなところとは。卒業シーズンからは少し遅くなってしまったが、心温まる“たかまきトーク”を届ける。

――まず、大倉さんにお会いするにあたって、原因は自分にある。の3rdアルバム「無限の終わり」を聴いてきました。どれもいい曲でしたが、特に8曲目の「Lion」が気に入りました。ライブでも盛り上がりそうな楽曲ですね。

大倉　「ありがとうございます！　『Lion』はライブのために作った楽曲で、ライブ映えする1曲です。1月28日にパシフィコ横浜でライブをやらせていただいたのですが、『Lion』では初めての演出をいろいろやったんです」

――ほかにお薦めはありますか？

大倉　「表題曲の『無限シニシズム』です。原因は自分にある。は、ピアノロック調と哲学的な歌詞という二つの強みがあるのですが、この曲はその二つがしっかり網羅されている“ザ・げんじぶ”といった感じです。ミュージックビデオもありがたいことに、たくさんの反響をいただいた曲です。こちら、お薦めですね！」

――また、じっくりと聴かせていただきますね。では、本題に入ります。大倉さんは「猫ひた」を卒業ですが、番組に在籍していた3年間はあっという間でしたか？

大倉　「そうですね。振り返ってみると長いようで、短かったなという気持ちです。僕の初登場だったシラスのリポートが放送された後、スタッフさんや習くんをはじめとする出演者の皆さんが、僕のリポートをすごく褒めてくださったのを覚えています。実は、最初のロケでは心が折れそうだったのですが、皆さんの言葉で向上心を持ってロケに参加することができました。『自分はもっと上手になれるんだ』と、とても自信がつきました。僕は本当に周囲の方に恵まれたと思います」

――3月8日放送の牧田さんと湘南を巡るロケの際、大倉さんが「1人じゃないと思っているから、不安じゃない」とおっしゃっていたかと思います。その言葉を通して、「猫ひた」の現場がとてもいい環境なんだなと感じました。

大倉　「はい！　すてきな環境でした」

――牧田さんは、大倉さんと離れてしまうのは寂しいですか？

牧田　「僕が水曜ブルーで、空人が水曜イエローでという形は3年間同じだったので、やっぱり空人がいなくなるというのは寂しいですね。2人でずっとやってきたので、“半分がなくなる”みたいな感じで少し不安なんです」

――それでも、3月22日放送のロケでアポなしで取材交渉をした牧田さんに、大倉さんは「安心しかない」とおっしゃっていましたね。

大倉　「取材交渉はいきなりだったけれど、あれだけできたら大丈夫です。さすがです！」

牧田　「でも、あんなハプニングも『猫ひた』ならではというか、それも臨機応変に対応していくのがロケの面白さだよね」

大倉　「“猫の手も借り隊”の使命だよね」

――牧田さんはこの3年間、ご自身で成長したと思うことはありますか？

牧田　「ないです～（笑）」

大倉　「さすがにあるやろ！（笑）」

牧田　「僕は元々、前に出てしゃべるということが得意ではなかったのですが、今は生放送やニコニコ生配信、LINE LIVEでも、胸を張って堂々としゃべれるようになったかなという気はします。そこは成長したかなと思いますね」

――牧田さんはリポートのレベルも格段に上がりましたよね。

大倉　「そばにいた僕も、そう思います」

――お二人は番組を通じて知り合って、仲が良いと伺いました。プライベートでも会うことはあるのですか？

牧田　「はい。この前も、ご飯食べに行ったよね」

大倉　「そうなんです。ご飯を食べに行って、『猫ひた』のことからプライベートなことまでたくさん話したよね。ご飯終わった後に、またラーメンも食べに行きました」

牧田　「家系ラーメン。ギリギリ食べられるか食べられないかで、食べられたんだよね（笑）」

大倉　「その後に写真も撮ってね。充実した1日でした」

――お互いの好きなところ、長所だと思うところをそれぞれ教えてください。

大倉　「習くんは相手を一番に思ってくれるところがいいところです。僕はそこが好きです。でも、相手を一番にしすぎちゃうところもあるんです。番組でも、自分が前に出てきたらいいところなのに、僕やほかの借り隊に譲ってしまう。習くんは昆虫の知識をはじめ、いろいろな特技を持っているのに、それが隠れちゃうんです。そこはもったいないなと思います。あと、習くんはバッサリ言おうとするんだけど、途中で言葉を濁しちゃうんです。それで濁しすぎちゃって、最後は何が言いたいのか自分でも分からなくなっちゃってて（笑）。でも、そんな人間らしくて、そのままの習くんが好きです」

牧田　「恥ずかしい（笑）」

――普段の牧田さんの姿が見えた気がします（笑）。

大倉　「習くんとは一緒にいて本当に楽しいです！」

――牧田さんはいかがですか？

牧田　「空人は相手の気持ちがすごく分かる子だなと。僕が生放送で言いたいことが言えなくて、少し落ち込んでいた時も察してくれて『今日はうまくいかなかったかもしれないけれど、次は大丈夫！』って励ましてくれるんです。僕だけでなく、MCの三上（真史）さんやほかの借り隊、スタッフさんが思っていることもいち早くキャッチして、気遣ってくれるんです。若いのに周りへの気遣いがこんなにできるのって本当にすごいなと思います」

――2人とも優しいのですね。

大倉・牧田　「（笑）」

――大倉さんのエピソードですと、2021年11月24日放送の潜入リポートが印象に残っています。“武士”がオーナーのゲストハウスの取材で、事情があって学校にいけない子どもたちと交流した際に「つらい経験をしているからこそ、あの子たちは優しい」と大倉さんがおっしゃっていたのを覚えています。それを感じ取れる大倉さんも優しいのだろうなと放送を見ていて思いました。

大倉　「いやいや（笑）。ありがとうございます」

牧田　「本当にそうだと思います。放送された卒業パーティーの中でも、大矢（剛康）くんが空人に『あなたが取材先から引き出す言葉は“生きた言葉”。相手が本音を語ってくれるのは、聞き手が話に共感していることが伝わる時だけ』と伝えていた通りです。空人は相手への気遣いができているから、みんなが心を開いてくれるんです。そんな姿も視聴者の方に伝わって、『猫ひた』をよりよくしてくれたのだと思います」

――卒業パーティーは、マイケルさんをはじめ、ロケで出会った方がたくさん参加してくださいましたね。

牧田　「ロケ先の方々があんなに参加してくれるのは、なかなかないことなので、そこは空人の人間性があるからだと思います」

――変わらないでいてほしいですね。

大倉　「ありがとうございます。でも、ゲストハウスのロケに関していうと、優しいのは僕じゃなくて、あの子どもたちなんです。僕は母親から教わった“自分が嫌なことは人にはしないで”という言葉を大事にしているのですが、あの子たちも同じなんです。さまざまな経験をたくさんしているから、自分はそれと同じことをほかの人にはしたくないと思っている子たちなんです。あの子たちが本当に優しいから、僕もそう感じ取れたんです」

――感じ取れるのは、優しいからだと思いますよ。

牧田　「うん」

――大倉さんと牧田さんは3年間、三上真史さんと岡村帆奈美さんと一緒でしたが、いかがでした？

大倉　「三上さんと岡村さんとご一緒できて本当によかったです。このことはプライベートでも話していたよね」

牧田　「そうだね。3年間で一番よかったことだと思ってる。この4人に関しては、3年間ずっと変わらなかったので、このメンバーでやれたというのは幸運でしたね」

大倉　「三上さんと岡村さんじゃなかったら、僕らここまでになってないよね」

牧田　「なってないね。お二人は最初から温かく包み込んでくれたから。アドバイスもしてくださって、きちんと手を差し伸べてくれるしね」

大倉　「そうそう。お二人が僕たちをリードしてくださったから今があると思うので、本当に三上さんと岡村さんと3年間ご一緒できてよかったと思います」

牧田　「それはめちゃくちゃ思います」

――三上さんと岡村さんもお二人の言葉を聞いたら喜ぶのではないでしょうか。では、最後にお二人から読者の方にメッセージをいただいて終わりたいと思います。

大倉　「3年間、『猫ひた』を通して見守ってくださった視聴者の皆さま、本当にありがとうございました。僕が3年間、頑張ろうと思ってやってこれたのは、応援してくださる視聴者の皆さまのおかげです。本当に皆さまのおかげで僕はここまで成長することができました。『猫ひた』は卒業しちゃいますが、僕はどんどん上を目指して頑張っていきますので、ぜひともこれからも応援をよろしくお願いいたします。3年間ありがとうございました」

牧田　「いつも『猫ひた』をご覧いただいてありがとうございます。3年間支えてもらい、二人三脚でやってきた空人というかけがえのない存在が番組を卒業してしまうのは本当に寂しいです。ですが、空人はグループ活動に音楽活動、俳優活動といろいろな方面で活躍していくと思うので、彼の今後も応援してあげてください。僕としては、いつか空人と一緒に全く違う場所に立って、成長した2人の姿を応援してくださっている皆さまにお届けできたらと思っています。その日まで頑張るので、引き続きよろしくお願いいたします」

――ありがとうございました。

　「猫ひた」をきっかけに出会って、最高の友達になった大倉さんと牧田さん。取材中は一生懸命に話す牧田さんを優しく見つめる大倉さんの姿が印象的でした。彼らが“たかまき”として多くの番組サポーターから支持されたのは、2人の仲の良さと、温かい人柄があったからなのだと認識できたインタビューでした。それぞれの道を歩んでいる2人をこれからも応援していきたいと思います。

【プロフィール】

大倉空人（おおくらたかと）
2002年4月12日生まれ。神奈川県出身。「猫のひたいほどワイド」には水曜イエローとして、2020年4月～23年3月まで在籍。ドラマ「ムチャブリ！わたしが社長になるなんて」（日本テレビ系）、「黙秘犯」（テレビ東京系）、「ひともんちゃくなら喜んで！」（テレビ朝日ほか）、映画「レッドブリッジ」「レッドブリッジビギニング」、舞台「日本昔ばなし貧乏神と福の神〜つるの恩返し〜」などに出演。初主演映画「ヒッチハイク」が7月7日公開予定。ダンスボーカルユニット・原因は自分にある。のメンバーとしても活動し、ラジオ番組「空人凌大のラジオの原因。」（ラジオ日本）ではパーソナリティーを務める。3rdアルバム「無限の終わり」が発売中。

牧田習（まきたしゅう）
1996年10月14日生まれ。兵庫県出身。「猫のひたいほどワイド」水曜ブルー。昆虫ハンターとして世界中を巡り、現在までに国内外で新種9種を発見。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程に在学中。教養番組「ダーウィンが来た！」（NHK総合）、「ザ・プロファイラー」（NHK BSプレミアム）、「NHK高校講座・歴史総合」（NHK Eテレ）や、バラエティー番組「ネプリーグ」（フジテレビ系）、「踊る！さんま御殿‼」（日本テレビ系）などに出演。著書「昆虫ハンター・牧田習のオドロキ!!昆虫雑学99」が4月28日発売。