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宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー2023/03/20

宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

 北川景子さんが主演を務め、法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、教員と法曹三者を目指す学生たちのリアルな日常と成長を描くリーガル青春群像劇「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)。

 いよいよ本日3月20日に最終回を迎える本作で、柊木雫(北川)のロースクール時代の同期で検察官の横溝太一を好演している宮野真守さんに、本作の面白さ、現場の雰囲気、横溝を演じる上で難しかったところなどを伺った。

宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――いよいよ最終回を迎えますが、現場の雰囲気はいかがでしたか。

「法律を扱うシリアスな作品ではあるんですけど、現場はとても和やかでした。僕は、北川さんと佐藤仁美さんとのシーンが多かったんですけど、3人でしゃべっていると笑いが絶えなくて! カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)。本当になんってこともないことで、ただただ盛り上がっていましたね」

――北川さん、佐藤さんと共演してみて印象に変化はありましたか。

「佐藤さんは本当に気さくで、いろいろと話しかけてくれました。僕は自分のことを“名レシーバー”だと思っているんですけど、それが伝わったのか(佐藤さんが)すぐボケる!(笑)。だから、すぐに拾ってあげたりして! それから、とても気遣いの方なんですよね。すごく周りを見てくれているんだなというのを、ここ何カ月かご一緒してすごく感じました。景子ちゃんは、すっごいチャーミングな子! お仕事的には今回が初共演になります。実際に会ってお話したら、本当によく笑うし、ちょっと天然だし(笑)、キリっとしているのかと思ったら全然ゆったりしているし! すごくかわいらしいなって、癒やし系だなって思いました。だからこそ、現場が温かくなる瞬間がいっぱいありましたね。もちろん、撮影に向かう時はピリッと集中するけれども、撮影の間とかは和ませてくれる感じでした」

――横溝を演じる上で難しかった点があれば教えてください。

「法廷で弁論したり、被告人に対して問うところは、横溝の本質をちゃんと見せたいなっていうのがあったので、言葉の強さ一つ一つをすごく意識しながら(セリフを)発していました。まなざし一つとっても難しいんです。攻めるでもなく、さとすでもなく…でも、それが彼の大事なところだと思ったので、ちゃんと本質に寄り添って撮影しました」

宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――最近では、幅広い分野でご活躍されていますよね。

「僕、テレビっ子なんです。子どもの頃からテレビが大好きで。“月9”ドラマだってたくさん見ていましたし、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)なんて、始まった当初から見ていましたから! もちろん、『めちゃ×2イケてるッ!』(1996~2018年/フジテレビ系)も好きです! ナインティナインさんとお仕事ができることがすごくうれしくて。小さい頃の自分に言ってあげたいです、『月9出るよ!』『ナイナイさんに会えるよ』『マリオになるよ』って(笑)。俳優としても声優としても、それこそアーティストとしても、バラエティータレントとしても、こんなにもやらせてもらえるようになるなんて思っていなかったので、すごいうれしいです」

――俳優として仕事を広げてみて、心境の変化はありましたか。

「心境の変化というか、やっぱり面白さをすごく感じますね。お芝居の奥深さみたいな。感情を用意することは同じでも、アウトプットの仕方が明らかに違いますからね、声だけで演じる時と舞台上で演じる時と、カメラの前で演じる時とは。僕、舞台もドラマも声優もやらせていただいて、自分のイマジネーションというか、経験値がすごい上がったなと思うし、表現がどんどん広がっているなって思うんです。ドラマならではの繊細なお芝居と、何百人の前で見せる舞台のお芝居、声優における、言葉にどれだけ感情が乗せられるかのお芝居…それぞれアウトプットの仕方が違うので現場で迷うこともあるんですけど、その時、『あ、ここが今、俺にはできないのか…』と学べることが、表現者としては楽しくてしょうがないですね」

――幅広く活躍されているからこそ感じる、テレビドラマの面白さを伺えますでしょうか。

「いかに日常を切り取るかだなって思うんですよね。声優の仕事でも、舞台の仕事でも、なかなかない空気感だなと感じていて。以前、あるドラマに出演した時に、僕だけマイクのレベルを下げられちゃったことがあって。音声さんが『下げますね』って来るんですよ! ドラマの声量じゃなかったみたいで(笑)。それは『なるほどな』と思いました。とても繊細な表現でもマイクが拾ってくれるのは面白いなって思いましたね。舞台だったら、『もっと声出せ!』って言うくらいの声量でも拾ってくれるんですよ(笑)。そこの違いは面白いなと思いますね」

宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――本作は、柊木が“人を知るための授業”を展開しますが、「この人のここをもっと知りたいな」と思うキャストの方はいらっしゃいますか。

「及川(光博)さん! 以前、違うドラマでご一緒させていただいた時に、堺雅人さんに僕のことをいろいろと説明してくれたんですよ(笑)、『宮野さんは~』って! すごい恐れ多い感じがあったんですけど、前に『VS魂』(同系)に出演させていただいた際、収録中に『マモ(宮野さんの愛称)はどうなの?』って声かけてくださって! 『マモって言われた!』ってドキッとしちゃって(笑)。初めて収録中にマモって言われたのが、僕の中でとてもうれしかったんです! もっとミッチーさん(及川さんの愛称)といろいろお話したかったなって思いますね」

――本作は青春もテーマの一つでしたが、宮野さんにとっての青春とは…?

「僕の青春は、高校時代です。高校時代に一緒にいた仲間は永遠だなって思うんですよ! なかなか会えないんですけど、でも、一番バカやってはしゃいで笑いあった仲間だったりするので、会うとすぐに当時に戻るんですよね。その時間がずっと支えてくれる感覚です、大人になっても。このドラマでいうと、それが柊木先生の言いたいことでもあるだろうし、ロースクールの中で出会ったみんなが、そういうつながりになってほしいなって。彼らも卒業して、自分の道を見つけて、離れ離れになるけど、かけがえのない存在であってほしいなって思いますね」

宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー
宮野真守、「カメラが止まったらすぐにその場で盛り上がっちゃって『はい、もう始めますよ』なんて言われたり(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――最後に、宮野さんが思う本作の強みをお聞かせください!

「とても斬新だなって思いました。大きなアクションはなく、脚本の面白さと会話の面白さで視聴者を引きつける。そのためには、やりとりが緻密じゃないといけないと思うんですけど、どの場面においてもすごく丁寧に描いていくから、大きなアクションが起こらなくとも食い入るように見てしまうんですよね。見ていくうちに、『黙秘権って、その実はどういうことだろう』とか、『考えたことなかったな』みたいな、自分にフィードバックさせられる瞬間がたくさんある。自分の今の生活で、『この法律のことってどれだけ考えていたかな』みたいなところにも行きつくので、勉強もできるというか…不思議なバランスを持っている作品だなと思いました。そして、欠かせないのが学生たちの成長。彼らの成長の物語であるところも非常に大きくて。本当に応援したくなるんですよね。司法試験っていうものがどれだけ大変かを語っていって、そこに向かっていく…とんでもない熱量だな、面白いなって思いながら見ています、いち視聴者としても(笑)」

【プロフィール】

宮野真守(みやの まもる)
1983年6月8日生まれ。埼玉県出身。2001年に海外ドラマ「私ケイトリン」の吹き替えで声優デビュー後、「DEATH NOTE」や「機動戦士ガンダム00」などで注目を集める。また、俳優としても活躍し、劇団☆新感線の「髑髏城の七人 Season月『下弦の月』」をはじめ、ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」「君の花になる」(ともにTBS系)などに出演するほか、アーティストとしても活躍中。4月3日よりスタート予定のNHK連続テレビ小説「らんまん」にも出演予定。

【番組情報】

「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」
フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54

取材・文/Y・O(フジテレビ担当)



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