ペドロ・パスカルが「大きなギャラクシー」と語る「マンダロリアン」シーズン32023/03/24
「スター・ウォーズ」の実写オリジナルドラマシリーズ「マンダロリアン」のシーズン3がディズニープラスで配信中。孤高の賞金稼ぎ・マンダロリアン(マンドー)役のペドロ・パスカルが、本作について語ってくれた。
──「スター・ウォーズ」の世界において、「マンダロリアン」シリーズはどのような意味を持っているのでしょうか?
「ディズニープラスの中で『スター・ウォーズ』の物語が語られるのは初めてのことだから、大きな意義があると思う。また、視覚効果を使ったストーリーテリングの観点から新しいテクノロジーを導入し、非常に洗練されたアートワークを使って『スター・ウォーズ』を描き、僕たちにとって貴重な視覚体験を作り出した。そんな新しさの中に、ジョージ・ルーカスが1作目から始めた革新的な伝統も留まっているんだ。製作総指揮を務めるジョン・ファブローとデイヴ・フィローニは、僕たちになじみのあるものを尊重し、『スター・ウォーズ』を世界に伝える新しい方法を発見する、素晴らしい頭脳を持っているんだよ」
──「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスは、このシリーズでどのような存在なのでしょうか?
「デイヴ・フィローニは、ジョージ・ルーカスの弟子で、ジョン・ファブローもルーカスの大ファンなんだ。このドラマがうまく機能しているのは、彼らがルーカスの作品からたくさん学び、『スター・ウォーズ』の物語の本質をどれだけ深く尊重しているかによるものだと思う。非常に特殊なヒーローの旅を軸にした世界では、非常に多くの異なる経験やヒーローを描くことができるんだよ」
── 強い絆で結ばれたマンドーとグローグーですが、今シーズンで彼らの関係性は発展しますか?
「マンドーとグローグーが再び一緒になるなんて、とても素晴らしいことだよ。マンドーの気が進まないにもかかわらず、会ったとたんに、2人の間に一瞬にして魅力的な関係が生まれるんだ。2人にはまだまだ掘り下げたいことがたくさんある。なぜなら、親と子の関係はとても豊かなものだし、しばしばその関係性は変化することがあるからね。誰が誰から学んでいるのか? シーズン3では、そのような展開や機会が増えるのがとても楽しみだよ」
── グローグーのかわいさの秘訣は?
「グローグーように人を和らげるキャラクターを作り出すのは、デザイン部門の素晴らしい芸術性のおかげだよ。ストーリーのイラストレーションを見て、(撮影用の)パペットが存在する前から、僕は、グローグーのイメージに完全に魅了されていたんだ。そして、ドラマに出てくる実際の生物よりも生き生きと感じられるような信憑性のある、細部まで作り込まれたパペットを作り出せるのは、ディレクターや制作部門のすごさを物語っていると思う」
── このシリーズは、なぜ世界中の多くのファンたちに愛されているのだと思いますか?
「僕たちが知っている『スター・ウォーズ』の世界観が盛り込まれ、かつ新しい発見があることで、世界中の多くのファンから愛されているんだと思う。それはこういった素晴らしい機会で、僕たちが愛してやまない世界をさらに広げることができるんだ。それは大きなギャラクシーなんだ。だから、発見がたくさんある。彼らは『スター・ウォーズ』の世界をこのシリーズでさらに広げて描いているから、ファンからも愛される作品になっていると思うよ」
── 自分が「スター・ウォーズ」の世界観の中にいるんだ!と、感じる瞬間はありますか?
「衣装を着る時は、いつも何かとてもわくわくするものがあるね。なぜなら、衣装を着るととたんにカッコよく見えるからだよ。シルエットがとても力強くなるんだ。そして、このようなキャラクターを演じることは、子どもの頃に想像したようなことだ。衣装を着て、いろいろなパーツをつけて、全体がそろって、鏡で見ると肌が一切出ていないから触れられないにもかかわらず、あまりに信じられないから『僕をつねってみて』って思う瞬間があるよ。自分がこのユニバースの一部であることに気づくんだ。それは決して飽きることのないものだね」
【プロフィール】
ペドロ・パスカル Pedro Pascal
1975年4月2日生まれ。チリ出身。「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011~19年)のオベリン・マーテル役や、「ナルコス」(15~17年)で知られる。19年から「マンダロアン」の主人公を演じている。
【番組情報】
「マンダロリアン」シーズン3(全8話)
ディズニープラス
独占配信中
孤高の賞金稼ぎ、マンダロリアンことマンドー(ペドロ・パスカル)と、強力なフォースを秘めたグローグーの冒険を描く。厳格な教義を守って生きるマンドーだったが、人前でヘルメットを脱いだ彼の運命は?
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