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前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー2023/03/19

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

 北川景子さんが主演を務め、法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、教員と法曹三者を目指す学生たちのリアルな日常と成長を描くリーガル青春群像劇「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)。

 ついに3月20日の放送で最終回を迎える本作で、勉強が少し苦手だが、照井雪乃(南沙良)、真中信太郎(高橋文哉)、水沢拓磨(前田拳太郎)、天野向日葵(河村花)にとって大事な仲間で、ムードメーカー的存在の桐矢純平を丁寧に演じているのが前田旺志郎さんだ。

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――法律用語も飛び交うドラマでしたが、撮影前や撮影中に勉強はされましたか。

「六法全書とかを全部覚えるのはちょっと厳しかったのですが、ロースクールというもののシステムや、実際に働いている弁護士の方にお話を聞いたりしました」

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー
前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――ロースクールの実態や弁護士のお話を聞いて意識が変わった点や、初めて知ったことなどがあれば教えてください。

「僕の中の学生生活のイメージって、みんなと一緒に授業を受けることがごく自然なことだと思っていたんですけど、第1話で照井雪乃が孤立して1人でいたりしていたじゃないですか。それで、弁護士の方に『実際、1人で来て授業だけ受けて、誰とも関わることなく帰るってあるんですか?』『1人で勉強することってあるんですか?』と聞いたら、実際にあるっておっしゃっていて! 僕が思い描いていた学生生活のイメージとは違ったので、1人で頑張っている人もめちゃくちゃいることが純粋にすごいなって思いました」

――前田さんは1人で勉強できるタイプ…?

「僕は仲間と勉強しないとできないんです。誰かと一緒にやらないと『まあ明日でいいか』って一生言っているような人間で(笑)。『この日、朝、何時からどこどこ集合』『○○の家集合』と連絡して集まって勉強していました。自分1人で勉強する環境を作るのがすごく苦手でしたね」

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――最終回目前ですが、まだ言っていない撮影のマル秘エピソードがあれば教えてください!

「なんでしょう。(ちょっと考えて)撮影終盤に気づいたことがあって。それが、学生役のみんなとしゃべっている時に、実は僕と文哉しかしゃべっていなかったってことなんですけど(笑)。談話室でのシーンの撮影の合間も5人で和気あいあいとしゃべっていたんですけど、さすがにちょっとしゃべりすぎたなって思った時があって。そしたらちょうど同じタイミングで文哉も思ったみたいで、『ちょっとしゃべりすぎてたな…』と言ってしゃべるのをやめた瞬間、シーンってなったんです(笑)。その時初めて、自分たち以外ってこんなしゃべってなかったんやって!」

――結構、撮影終盤の時期に気づいたということですよね(笑)。

「だいぶ終盤です(笑)。みんなで楽しくしゃべっている!っていう印象をずっと持っていたんですけど、結局、ほとんど僕と文哉しかしゃべっていなかったっていう…(笑)」

――でも、それでOK!楽しい!と思える現場だったんでしょうね。

「それこそ沙良ちゃんってめっちゃ笑い上戸で! むちゃくちゃ笑ってくれるんですよね! だから、僕がたくさんしゃべっていても、絶対笑ってくれるんでうれしかったです(笑)」

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――学生役の皆さんとの距離が近くて楽しそうだなと思っていたのですが、今以上に仲良くなりたいな、この人のことをもっと知りたいな!と思う人はいますか。

「拳太郎はもっと知りたいなって思います。男子3人組って感じでいつも一緒にいるんですけど。拳太郎って『仮面ライダー』のことがあるので、基本、文哉の後輩っていう立ち位置なんです。友達3人組っていう感覚でいれているのは、多分、あの中で僕だけ(笑)。文哉は『後輩と友達』だと思っているでしょうし、拳太郎は『先輩と友達』だと思っていると思います。文哉とは2人で話す機会も多いんですけど、意外と拳太郎自身が本当はどう思っているのかって知らないなって。このお仕事についてとかもそうですし、人となりとかも…拳太郎のことを知っているようで意外と知れていないんだなって、この質問をされて気づきましたね」

――プライベートで集まったりは…?

「いつも3人でご飯行ったり、文哉の家にも一緒に行ったりします! でもやっぱり、どこに行っても文哉と拳太郎は“先輩と後輩”なんですよね。優しく先輩を立てている感じなので、関係性としてはめちゃくちゃいいと思うんですけど、やっぱり気を使っている部分もあると思うので、拳太郎と2人だけでご飯に行っていろんな話をしてみたいなって思いますね!」

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー
前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――では、ご自身をアピールするとしたら…?

「僕は何も隠していないかもしれないです、みんなに。僕は役だけじゃなくて、その人のことを知りたいんです。どういう人で、その人とどういうことがこれからできるかなって考えたいというか。照井という役、真中という役ではなくて、南沙良がやる照井、高橋文哉がやる真中に意味があると思っています。ちゃんと相手の人のことを知ると、台本を読んで分かることだけじゃなくて、もう1個超えられる気がして! でも、プライベートな部分とか、隠したいこととか言いたくないこともある中で、そういうところを聞きたいって、結構おこがましいことだと思います。だから自分の中の最低限のルールとして、自分の扉をまず開いて自分のことを先に話すことを意識的に気をつけていますね。そういうのもあって、隠し事ないかも…?(笑)」

前田旺志郎、撮影終盤で気づいた…!? 「結局、僕と文哉しかしゃべっていなかった(笑)」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――これまで「女神の教室」のキャストの方にお話を聞いてきたのですが、皆さん口をそろえて前田さんのことを褒めていました! こういう前田さんの努力があったからなんですね。

「なんかめっちゃうれしいです(笑)。これからも変わらないスタンスで頑張っていきたいなって思います!」

【プロフィール】

前田旺志郎(まえだ おうしろう)
2000年12月7日生まれ。大阪府出身。子役としてデビュー後、07年に兄・前田航基と「まえだまえだ」として活躍。また俳優としてNHK大河ドラマ「平清盛」「いだてん~東京オリムピック噺~」、NHK連続テレビ小説「わろてんか」「おちょやん」、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~特別編」(フジテレビ系)、映画「奇跡」「キネマの神様」などに出演。映画「わたしの幸せな結婚」が3月17日より公開中のほか、4月22日スタートのドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系)に出演予定。

【番組情報】

「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」
フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54

取材・文/Y・O(フジテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



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