三浦宏規、高野洸、小関裕太、牧島輝が取材会に登壇! 博多座四月公演は舞台「キングダム」。目指すは“博多座統一”2023/03/17

4月2~27日まで博多座(福岡市博多区)で上演される舞台「キングダム」。公演に先駆けて、メインキャストの三浦宏規、高野洸、小関裕太、牧島輝が来福し、取材会に出席した。
「キングダム」の原作は、原泰久氏の同名コミック。古代中国の春秋戦国時代末期における、戦国七雄の争乱を舞台に戦災孤児の信(しん)と、後の秦の始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)の2人の少年が、時代の荒波にもまれながらも“史上初の中国統一”を目指す姿が描かれている。コミックの既刊累計発行部数は9500万部を突破、2013年には「第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞し、名実ともに国民的人気作品となった。漫画以外にもアニメ化や映画化もなされており、映画は公開年(19年、22年)でそれぞれ邦画実写作品における興行収入1位を記録するなど、さまざまなメディアミックスを経て、常に“社会現象”といえる盛り上がりを巻き起こし続けた。

そして満を持して、今回の舞台化だ。2月5~27日の東京・帝国劇場を皮切りに、大阪、福岡、北海道の4都市で公演を予定。東京公演はチケット6万枚が即日完売したほどの盛況ぶりを見せた。“天下の大将軍”を目指す主人公の信役を三浦と高野がダブルキャスト。また、嬴政と信の親友・漂(ひょう)の1人2役を、こちらも小関と牧島がダブルキャストで演じる。
今回の出演が決まった時の心境について、三浦は「キングダムの舞台化というのが面白いし、期待感が大きかったです。相当プレッシャーはありましたが、でもやりきりたいという気持ちがすごく強いです」とし、同じく主演の高野は「信という主役のポジションにすごくびっくりしました。舞台ってどうするのかなって思っていました」とコメント。

一方で、小関は「うれしいと同時に、すごく覚悟を決めるのに時間がかかりました。自分にやり遂げられるのかっていうのが当時すごく不安で。今は決断をしてよかったなと思っています」と当時の不安を吐露。自他共に認める「キングダム」ファンだという牧島は、「嬴政はやってみたい役でした。よくぞ声をかけてくれたなというか。なかなか見る目があるなと思って(笑)」と喜びをにじませた。

同じ役を演じる者同士、お互いの役をどのように思うかという問いに、三浦は高野のことを「最初から有無を言わさぬ信」と表現。「稽古場でいろんなパターンを試してみるんですけど、あきさん(高野)の場合は何を試しても信なんです。ずっと“正解”を出し続けている。心の真っすぐさが反映されていて、思いやりのある部分がより強くでているなぁと思います」と絶賛。一方の高野は「さっき言ってくれたことをそのままお返ししたいくらいですね」と照れ笑いしながらも、「意思の強さが出ていて、すごく説得力のある信だと思います。稽古ではめっちゃアイデア出してくれるし、同じ役をするっていうのは新鮮でしたけど、パワーがあって刺激をもらいました」と互いの関係性のよさをうかがわせた。


続いて小関は牧島が演じる嬴政に対して「牧島くんの嬴政はとても強いです。心(しん)が通っているというか。一つ一つの所作にも強さをすごく感じて、お客様に投げかけるパワーのある王だなって思います」と語った。一方の牧島は「小関さんが本当にピュアなので、純粋に打算がない役作りをされているなと思いました。言葉がクリアに聞こえるので、とてもすてきだなと感じています。そういう純粋さが人の心に届いたり、心を揺さぶったりするんじゃないかなって思います」とコメント。同じ作品でも演じる者によって、違った印象を受けるというダブルキャスト形式の魅力が存分に出た作品であるということだろう。

博多座公演は4都市の中でも最長。三浦は福岡について「1カ月公演で博多にいるのがもう4回目とかなので、第2の古里くらいの感覚。すごく落ち着きます」と語り、「それから…4年くらい前、博多座公演の帰りに雨が降っていて博多座さんに傘を借りてそのまま東京に戻ったんですよ。『次お返しします』って言ってから3~4年経っちゃって。いまだに僕の傘コーナーに“博多座”って書いた傘が…(笑)。持ってこなきゃって思うんですけど毎回忘れて…。4月は博多座さんの傘を持って、はせ参じようかなと思っています(笑)」と意外な(?)博多座との“関係”を告白した。福岡県久留米市出身の高野は「博多座はすごく憧れの舞台でした。福岡の人たちに恩返しができるように、いろいろな活動が届けばいいなと思いながらやってきたので、今回博多座で作品をできることがすごくうれしいです」と感慨深げながらも、「僕、高校卒業後に上京したので、お酒を飲むようなところを知らなくて。キャストに教えてもらおうかなって」と笑顔でコメントした。


取材会前日の夜、ホテルの部屋で弁当を食べて過ごしたという小関は「もし友達とかいたら、連絡して久しぶりに会えたりできたんだろうなって思ったので…。福岡では、友達作りをしたいです(笑)」とまさかの宣言。牧島は「福岡ではおいしいものをいっぱい食べたいです。先輩方から『博多座さんはすごくいい劇場だよ』って聞いているので、こちらでの公演は楽しみですね。あとは…僕も博多座さんで傘を借りて帰りたいと思います(笑)」とコメントし、会場を笑わせた。

最後に、高野は「九州にお住まいの方はぜひ博多座に集まっていただきたいです。“博多座統一”を目指して頑張っていきたいと思います。ぜひ見に来てほしいです」と地元公演に意気込み、三浦は「皆さまの期待を裏切らない作品にしますので、ぜひ楽しみに待っていてください」と自信をのぞかせつつ、メッセージを送った。 舞台は2月5~27日に東京・帝国劇場、3月12~19日は大阪・梅田芸術劇場と上演され、4月の博多座公演を終えた後、5月6~11日の北海道で千秋楽を迎える。

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