小芝風花主演「波よ聞いてくれ」に北村一輝、片寄涼太、原菜乃華が出演2023/03/06
北村一輝が、テレビ朝日系で4月21日にスタートする連続ドラマ「波よ聞いてくれ」(金曜午後11:15、開始日未定。一部地域で放送時間が異なる)に出演することが分かった。
小芝風花が主演を務める「波よ聞いてくれ」は、国内外で熱狂的な支持を集めた大ヒット作「無限の住人」で知られる沙村広明氏による「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の同名漫画が原作で、2020年にアニメ化されたほか、「マンガ大賞」でも4位に選ばれた話題作が、初めて実写化される。スープカレー店でアルバイトをする主人公・鼓田ミナレ(小芝)は、彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂し、挙げ句、泥酔して記憶をなくす。ところが、この失恋トークをかました見ず知らずの男性が、実は地元ラジオ局のチーフディレクターで、この人物に素質を見いだされたミナレは、あれよあれよと深夜のラジオで冠番組を持つことになり、やがてラジオパーソナリティーとして、才能が開花していく。ラジオ×テレビという史上初のメディアミックス新感覚エンターテインメントだ。
北村が演じるのが、ラジオ局の制作チーフディレクター・麻藤兼嗣。バーで偶然出会った酔っ払いのミナレの失恋話を聞いたことをきっかけに、彼女のラジオパーソナリティーとしての素質を見抜き、言葉巧みにラジオの世界へ誘う張本人だ。ミステリアスな雰囲気を醸しながら、冗談を言ったり、煙に巻いたりと、破天荒ヒロイン・ミナレを翻弄(ほんろう)する物語のフィクサー的存在となる。
「すごく実験的な作品だなと思いました。台本読んだ段階では、現実離れしているところも多く『どんな感じになるのだろう?』というのは、いまだに分かってないですね(笑)」と話す北村は、「第1、2話を見て初めて『あー、なるほど』となっていくと思っています。そういうふうに分からない方が、逆にいい時もありますし、ドラマや映画はお芝居だけで表現するものではなく、音楽や編集を含めて完成していくところも楽しみですね。自分はお芝居に向き合いながら、今作では会話のところはあまり作り込みすぎず、リアルな感じを出した方がいいかなと考えています」とコメント。
また、小芝との共演について「初めて共演させていただきますが、とてもハキハキしていて、元気がありますね。また、しゃべっているシーンを見ましたが、本当にすごくいい声、美声を持ってる方だなと思いました。これからミナレと麻藤の面白い関係性が第1話、2話で見せていけたらいいなと思いながら、頑張っています」と期待を寄せる。
加えて、「この作品は一言で言うとカオスです(笑)。何より、小芝さんがこれまでのイメージともまた違い、すごく面白い! 金髪で眉間にしわを寄せながら、下からグッと睨まれるシーンがありますが、かっこよかったです。思わず『ヤンキーが似合うね』と言っちゃったんですけど(笑)。そういう迫力のある役柄が似合う女優さんは貴重ですよね。彼女自身は、ピュアな礼儀正しい子ですが、お芝居をやっている時の下からの睨み方とか…ああいうのは、俺は嫌いじゃないです(笑)」と絶賛。
当の小芝も「北村さんは麻藤さん味がすごくあるなと思いました。麻藤さんは『ミナレの声をおもちゃにして遊びたいんだよ』という、子ども心も持ってる人なのですが、北村さんご自身も同じように持っている方で、お芝居中もいろんなアイデアを楽しそうにどんどん提案してくださるんです」と互いに共演を楽しんでいる様子を伝えた。
さらに、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太が、ミナレのアルバイト先のスープカレー店「ボイジャー」で働く同僚・中原忠也に扮(ふん)する。ミナレに思いを寄せ、隙あらばアタックするも、そのたびにミナレには華麗にスルーされるピュアな男だ。正義感が強いゆえに空回りすることもしばしば。困っている人を放っておけない性格が災いして、ミナレに降りかかるトラブルに巻き込まれることになる。
片寄は「最初にお話をいただいた時は、連続ドラマに出させていただくことも久しぶりでしたし、テレビ朝日のドラマに出させていただくのも初めてなので、貴重な機会をいただいてとてもうれしかったです。原作も読ませていただいたのですが、自分のツボと合って、めちゃくちゃ笑いながら拝見させていただきましたし、作品自体もすごくチャレンジングなテーマで、どうやって映像化するんだろうとワクワクしながら読みました。それと同時に、自分自身の役をどうやって作っていくかっていう難しさも感じました」と喜びとともに役づくりにも言及。「中原忠也は、とても爽やかでいいやつというのが第一印象で、自分の友達にいたらすごいうれしいだろうなと思いました。その一方で、ちょっと天然というか、猪突猛進な部分もあるので、そこも含めて愛すべきキャラクターだなと思っています。誰がなんと言おうと、自分のスタイルや思いを大切にするっていうところは、共感する部分でもありますし、すごくすてきだなと思うので、そういった部分を大事に演じていけたらいいなと思っています」と真摯(しんし)に向き合っている様子をうかがわせた。
小芝との共演に関しては「久々の共演ですが、いい意味で久しぶり感がありませんでしたね。でも、ミナレの役のスイッチが入る時の目が変わる瞬間にドキッとします。キャラクターとして出来上がっているので、自分も刺激をもらいながら撮影をさせていただいている感じです」と語り、「この作品は新感覚ドラマだと思うので、幅広い方に見ていただき、それぞれがいろんな解釈をしながら楽しんで、笑って、時にツッコミながら楽しんでいただけると思います。また、中原くんの恋の行方にもぜひ注目していただければ!」と呼び掛けている。
そして、原菜乃華が、麻藤の部下で、円山ラジオ(MRS)の制作部アシスタントディレクター(AD)・南波瑞穂役を務める。既に原作とアニメに魅了されていたという原は、「瑞穂ちゃんは大好きな役で私にとって推しメンだったので、演じられることになり、とてもうれしかったです。瑞穂ちゃんは女の子らしくて、柔らかくて、一生懸命で、とてもかわいらしい、みんなが好きになってしまうような子なのですが、その一方でちょっと変わっているところもあって、とても愛くるしいキャラクターだなと思いました。ラジオ局の新人ADさんの役なのですが、私自身あまり社会人の役を演じたことがないので、いつも現場でADさんの姿を見させていただきながら、どういうふうにしたら社会人らしく、1人の大人としてちゃんと映るんだろうと考えながら、試行錯誤しています」と演技に集中している様子。
小芝や北村との共演には、「小芝さんとは今回初めて共演させていただくのですが、衣装合わせの時にバレンタインが近かったので、出演者の皆さんに生チョコをプレゼントしてくださって、すごくおいしかったですし、本当に優しくて、気配り上手な方で、とても憧れます。上司役である北村さんはとても優しく、北村さんがいらっしゃると、現場が明るくなるんです。いろんなことを教えてくださいますし、近くで拝見しながら常に勉強させていただいています」とエピソードを披露し、「この作品は今までにないような、先の読めない展開のドラマとなっていると思います。私自身ラジオが好きなので、きっとラジオ好きの方にも見ていただけたら、楽しんでもらえるんじゃないかなと思いますし、これを機にラジオの魅力をもっと知ってもらえたらうれしいなと思います」とアピールしている。
小芝は、片寄について「テレビでは拝見していたので、勝手に久しぶりじゃない感じはしてるんです(笑)。知っている人がいる安心感を感じています」と信頼を寄せ、原に対しても「とにかく声がめちゃめちゃかわいい! 瑞穂は一番真面目そうに見えて、ちゃんと変なところを持っている役なので、そこをどう表現してくれるんだろうっていうのが楽しみです!」と声を弾ませている。
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