小堺一機、天野向日葵を演じる河村花をべた褒め! 「いい顔して言っているなと思った」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー2023/03/06
北川景子さんが主演を務め、法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、教員と法曹三者を目指す学生たちのリアルな日常と成長を描くリーガル青春群像劇「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)。
今作で19年ぶりに同系ドラマに出演する小堺一機さんが演じるのは、柊木雫(北川)が実務家教員として赴任する青南大学法科大学院の教務主任・里崎健一郎。司法試験の合格率が低い“青南ロー”を存続させるために藍井仁(山田裕貴)に頭が上がらない里崎だが、小堺さんいわく、家では奥さんに甘えている人なんだとか…!?
――今回、北川さんと初共演でしたが、北川さんの座長ぶりはいかがでしたか。
「クランクインの前に映画『ラーゲリより愛を込めて』やほかの出演作品を見ていまして、すてきな人だなと思っていました。このドラマでもちゃんと座長をやってらっしゃるけど、座長だぜ!感がなくていいですね。さりげなく、いいところでスっと座長になっているところがすてきです。言葉とかじゃなくて、お芝居の姿勢とかスタジオに入ってくるたたずまいで魅せる姿が非常に素晴らしいと思います」
――本作では北川さんのほかに、山田裕貴さん、南沙良さん、高橋文哉さんらも出演されていますが、共演してみていかがでしたか。
「僕は、彼らくらいの年齢の時に初めてドラマに出してもらったんだけど、緊張しちゃってセリフが言えなくて、16回NG出したんです。その印象が残っていたんですけど、今の方たちはそういうのが全然ないのね。台本を持ってこなくてもちゃんと覚えているし、すごいですよ! 山田くんなんかは、南さんたちにさりげなくアドバイスしたりしていてね。山田くんが自分の出番じゃない時も若手の子たちの演技を見て、上からじゃなく『こう思うけどどう?』って教えてあげている姿をよく見かけましたね。教わるのは言うことを聞いていればいいから簡単なんですけど、教えるのって難しいんですよ。『うるせえな』『こっちはこっちでやってんだから』ってなっちゃったりするから。でも、山田くんの人柄もあってか、若い人たちも素直に受け入れていた印象がありますね」
――若手俳優の皆さんと共演してみて、すごいなと思った点があれば教えてください。
「いい先輩って、現場でいろいろやってくれるんですよ、山田くんみたいに。昔、演技論を語る人もいたんですけど、世代が変わってそういう人がいなくなったのがとてもいいなと思いましたね。変な話、僕らの世代でアドリブをやると、『変えたな? 変えたんだな? そうやるんだな、次!』って言う人もいたの。もちろん、そうじゃない人もたくさんいるけど。芝居って相手の顔が変わったら声も変わるのになって…思ってたんですよ。でも、今の子はアドリブ入れても平気だし、ちゃんと返してくれる! コール&レスポンスがちゃんとできていいなと思います。それがすごくうれしかったし、みんな柔らかくていい現場だなって思いましたね。それから、ディレクターからの指示で『もうちょっと強めに言いましょう』と言われた時、その強めの意味も彼らの中でちゃんと理解した上で撮影できていて。指示に正しく返しているなと感心しました」
――演じる里崎の意外なところやすてきだと思ったところがあれば教えてください。
「撮影の前に里崎の部屋に入ってみたら、机のほこりとかを奇麗にするやつが置いてあって、結構奇麗好きだったりするんじゃないかなって思ったんですよ。マメに掃除したりするんじゃないかなって。ドラマの中でお弁当を食べるシーンがあったんですけど、愛妻弁当なんですよ! 自分で作ったんじゃないの。卵焼きとかが入ったかわいいお弁当! 監督が『こういう人なんでうれしそうに食べてください』って言うから、多分おうちではすごくいい人なんだろうなって思いましたね」
――本編では大きく描かれないですけど、とても奥さまに愛されている人なんですね!
「そういう感じがするんですよ! おうちではね、『困っちゃったよ、もう~!』とか言ってね、『頑張ってちょうだいよ』とか言われてるんじゃないかなって(笑)。衣装のスーツもさりげなくいい感じのものなんだけど、きっと奥さんの趣味なのかなと思ったりね。里崎はとても愛されている人なんじゃないかなって思いますね。おうちでは奥さんに甘ったれてんじゃないかな(笑)」
――放送も終盤に差し掛かってきましたが、印象に残っているシーンはどこになりますでしょうか。
「(天野)向日葵さんが模擬裁判で、『彼女(被害者)のことを考えてみたんです』って言うところですかね。ドラマの中の向日葵さんはいい意味で青くて、臆せず挑戦する姿というのはとてもすてきでしたよね。向日葵さんを演じる花ちゃん(河村花)は、大将(萩本欽一)のオーディション受けたりしているんですよ。欽ちゃん大好きなんですって! 多分よく知らないから好きなんだと思いますけど(笑)」
――(笑)。
「あ、これ書かないで(笑)。黙秘権使います!(笑)。まあね、すごくいい子なんですよ、純粋で。その花ちゃんがすごくいい顔してね。僕、正面で見ていたから『いい顔して言っているな』と思っていました。印象に残っているシーンというよりは、花ちゃんかな。本人含めて、『頑張れー! すてき、すてき!』って応援しちゃうような、すごくいいキャラクターですよね」
――最後に、本作の強みを伺えますでしょうか。
「法律、法廷弁護士、検事、裁判の観点を青春ものから見られるところですかね。それから佐藤仁美さん、宮野真守さんが演じる、現役でバリバリやっている弁護士、検察官が、ただお堅い人じゃないという姿が描かれているところもいいと思いますね。いろんな要素が散りばめられているドラマですけど、やっぱり青春ものっていうのがすてきだなって思います」
【プロフィール】
小堺一機(こさかい かずき)
1956年生まれ。千葉県出身。77年5月に「ぎんざNOW」(TBS系)の素人コメディアン道場のチャンピオンに。その後、「欽ちゃんのどこまでやるの!?」(テレビ朝日系)などで人気を博す。84年には「ライオンのいただきます(後のごきげんよう)」(フジテレビ系)の司会に抜てきされる。現在も、テレビ、ラジオ、舞台、ライブなど、幅広く活躍中。
【番組情報】
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」
フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54
取材・文/Y・O(フジテレビ担当)
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