アニメ「進撃の巨人」制作現場の気になる裏側を映す! 「100カメ」が見たアニメスタッフの姿とは?2023/02/22
NHK総合で4月からレギュラー番組として放送が再開される「100カメ」。MC・オードリー(若林正恭、春日俊彰)の2人と共に、気になる場所に設置された100台のカメラを通して、人々の生態を観察するドキュメンタリー番組です。
レギュラー放送に先駆け、2月23日には「100カメ×アニメ進撃の巨人」と題し、「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの大ヒットアニメを多く作り出しているアニメスタジオ・MAPPA内にカメラを設置。3月3日放送のアニメ「『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)」の制作スタッフの奮闘の日々を映します。
TVガイドwebでは、夏と秋の2回に分けてアニメ制作スタッフに密着した、「100カメ」の齋藤亮佑ディレクターと渡辺隆文制作統括に番組の見どころや思いをお聞きしました!
――まず、どのような部分を狙ってカメラを入れたのでしょうか。
齋藤 「スタッフの皆さんが余裕のある夏と、忙しくなってきた秋の対比を撮りたかったのと、アニメのレイアウトあがりの第1弾が届いた時の、皆さんの喜びを一つの軸として撮らせていただきました。その中で、林祐一郎監督の絵コンテにまつわる問題という軸が生まれてきたので、そこも含めてVTRを構成させていただきました」
渡辺 「今回は大きなスタジオ内のスタッフの方たちの連携を中心に撮っていきたいと思いまして、事前にどのような仕事をされているか、誰と話してどのような関わり方をするかを念入りに取材させていただきました。CGを作るCGI部や制作部、林監督の作業がどのようにつながって作品が作られていくのかという過程を、映像を通して感じていただけるように意識してカメラを設置しました」
――撮影を通して印象に残っていることはありますか。
齋藤 「番組内にも出てきますが、『コスパ(コストパフォーマンス)よりクオリティー』というのを一番感じました。私は1カットにかける時間がもう少し短いと思っていたのですが、1.5秒の映像に1日以上かけて、合計120分を作っていくんです。それをあらためて見ていると、1秒のシーンごとにアニメーターの魂が込められているんだなと驚きました。同じ映像メディアに関わる者として重なる部分もあったんですけど、今回の撮影を通して、まだ自分には足りていない部分があることを勉強させられました」
渡辺 「今回、MAPPAさんに取材をさせていただく前にお話を聞きに行った際に、『本当に長いマラソンのようなものです』とおっしゃっていたのがすごく印象に残っています。実際に映像を撮影してみると、誰も手を抜かないし作品への気持ちも高くて、全員が全力疾走を続けているようで驚きました。番組とアニメの違いはありますが、『100カメ』を作る上で、画面を通してすごく勇気づけられましたし、スタッフの方たちの背中を押していきたいという思いになりました。作品自体も楽しんでいただきたいですが、スタッフの皆さんの思いも感じていただけたらなと思います」
――ありがとうございました。
【番組情報】
「100カメ」
NHK総合
2月23日 午後9:30~10:00
アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編(前編)
NHK総合
3月3日 深夜0:25~1:25
NHK担当 S・A
この記事をシェアする