「TRUE STORY」勇-YOU-(林勇)インタビュー2023/02/01
「以前よりも自由度の高いところで、自分のイメージをしっかり持って歌えました」
放送中のアニメ「文豪ストレイドッグス」第4シーズン(WOWOWプライムほか)のOP主題歌「TRUE STORY」を歌っているのは、SCREEN mode。アニメはキャラクターたちがそれぞれの信じる道へ進んでいくという新たな展開を迎えるが、彼らのそんな前へ進む思いを後押しするような、疾走感のあるサウンドに仕上がっている。「文豪ストレイドッグス」に立原道造役で声優としても出演しているボーカルの勇-YOU-(林勇)が、楽曲について語ってくれた。
――あらためて、新曲「TRUE STORY」は、アニメ「文豪ストレイドッグス」第4シーズンのOP主題歌ですね。
「『文豪ストレイドッグス』第2シーズン(2016年)でもSCREEN modeがOP主題歌を担当しており、また関わることができてうれしいです。今回も、以前と同じく松井洋平さんに歌詞を書いていただいたのですが、言葉選びが多彩なんですよね。ちょうど、『ウルトラマンデッカー』(22~23年)のOP主題歌『Wake up Decker!』で方向性が見えてきた部分があって、SCREEN modeとしての在り方が分かった、真実にたどり着いたなという実感があったんです。そんな中で、松井さんは僕を見守ってくれているのか、今僕が抱いている気持ちも歌詞に含まれていたりするんですよね。それでいて、作品が訴えたいものも深めてくれているので、いい歌詞だなと思いました」
――具体的にいい歌詞だなと思ったところは?
「サビ前の『魂が打つ文脈、鼓動に変えてしまえよ』のところはまさにそうで、自分が信じた道へ向かっていくという作品の物語にもつながっているし、SCREEN modeにも合っています。さらに、僕自身のことだと、最近では歌以外で自分を表現する場所としてYouTube(「林勇Tube!!」)をやっていたりするんですが、自分がやりたいことをいろいろ試しながら突き進んでいる感じが自分にもリンクしたので、鮮烈なワードだなと思いました」
――レコーディングはいかがでしたか?
「『文豪ストレイドッグス』第2シーズンのOP主題歌『Reason Living』の時は、アーティストとしてデビューして3年の時で、がむしゃらだったし、神経をすり減らしながらやっていた実感があるんです。レコーディングも余裕がなかったと言えばなくて…。でも、今回は、歌詞の内容的にも成長を見せなければいけないなと思いましたし、声質や歌い方に対して自分の中で“こうしたい!”という明確なイメージもあったんですよね。で、それをレコーディングで表現したところ、(SCREEN modeでギターとサウンドプロデュースを担当する)雅友さんとも共鳴したので、以前よりも自由度の高いところで、自分のイメージをしっかり持って歌えました。あとは、曲調にもすごく助けられましたね。曲の持つエネルギーに引っ張られて、レコーディングはあっという間に終わりました」
――実はデビューシングルの「月光STORY」で取材をさせていただいたことがあるのですが、レコーディングに苦労されていた印象がありました。
「そんなに前から! ありがとうございます。あの頃は本当に大変でしたよ(笑)。周りが見えていない感じだったから。声優からアーティストとしてデビューしたけど、音楽業界という未知の世界に対しての不安も強かったので、楽しさは2割。8割は、不安とプレッシャーに覆われていた感じがするんです。プロとして音楽をやっていくことに対して、分からないことだらけで、すべてに対して受け身でした。そんな中、もっと結果を出していかなければいけないと思っていたところで『Reason Living』という攻撃的な楽曲と出合い、自分の中の迷いなどを背負いながら歌ったんです。それが、結果的に合っていたんですよね。ただ、そこからはあまりシングルは出さずに、ミニアルバムなどをリリースしながら、自分たちがやれることをやってきました。そして、昨年、特撮ヒーローの『ウルトラマンデッカー』と出合い、新しいSCREEN modeのカタチが見えてきて、今年は、以前からお世話になっているアニメ『文豪ストレイドッグス』のOP主題歌からスタートしました。勇気を持って自分が思う真実を見つけにいくというテーマの楽曲で、やっぱり今の自分たちに合っている感じがしたので、作品に呼ばれている感じもするし、非常に縁を感じましたね」
――そうやって導かれるようなことはあるんですね。
「それから、『TRUE STORY』の間奏は、ピアノ系YouTuberのよみぃくんが弾いてくれています。カップリングの『メキラゴー』は、新しい世界が待っている、という期待感を込めたポップで爽やかな曲になっているんですけど、こちらはYouTubeでの人気も高い知り合いのマイキくんとコラボして、一緒に歌っているんです。そういうところも、今の僕の活動とつながっている感じがしますよね」
――林さんご自信も「林勇Tube!!」というYouTubeチャンネルをお持ちですものね。YouTubeはどんなスタンスで取り組まれているのですか?
「仕事と言っていいのか分からないぐらい、自分としては趣味の延長線上みたいな感じなんですけど、非常に大きな発見もあるんです。しゃべるのが苦手だったのが、YouTubeで1時間しゃべる経験を経て、苦手意識が取り払われ、話すことが好きになりました。あと、ボカロ曲って、普通に人が歌ったら難しいんです。でも、それを自分でどう料理しようかって考えながらYouTubeで歌うと、その表現をSCREEN modeでの活動にフィードバックできる。だから、ネガティブなことが基本的にはない気がしています。ボカロ以外のポップスもカヴァーするんですけど、“こういう曲だからこうやって歌っているんだ!”って理解を深めたりもできるし、“それだったら自分はこうやってみよう”と思ってエアリーに歌ってみたり。いろいろな道筋が見えて、ボーカリストとしても非常に成長するんですよね」
――ただカラオケで歌うのとは、訳が違いますからね。
「そうなんですよ。でも、何だかんだで面白いのは“一番好きな声優、林勇と言われるまで帰れません”という企画とかなんですけどね(笑)。自分はいかにむちゃできるかが勝負だと思っているので、そういう面白い企画もやりつつ、そこで僕のことを知ってもらって、音楽活動に還元できたらうれしいです」
――最後に…、今年はどんな1年にしたいですか?
「SCREEN modeとしては良いスタートダッシュができましたし、『文豪ストレイドッグス』第4シーズンのほかにも、オルマルを演じている『ヴィンランド・サガ』SEASON2(TOKYO MXほか)、佐野万次郎(マイキー)を演じている『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』(MBS、テレビ東京ほか)といった、声優・林勇を知ってもらえる作品が一斉に放送されています。でも、それで満足はせず、自発的にやりたいことはたくさんあるので、具体的に踏み込んで表現していきたいと思っています。YouTubeでも歌でも、チャンスを逃さず、そこでさらに波に乗っていけるよう、守りに入らずどんどん攻めていく年にしたいです」
【プロフィール】
勇-YOU-(林勇)(はやし ゆう)
4月2日、神奈川県生まれ。AB型。SCREEN modeでは勇-YOU-名義で活動している。アニメ「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」(MBS、テレビ東京ほか)、「ヴィンランド・サガ」SEASON2(TOKYO MXほか)などにも出演中。公式YouTubeチャンネル「林勇Tube!!」も運営中。
【作品情報】
13thシングル「TRUE STORY」
発売中
¥1,430
Lantis
表題曲の「TRUE STORY」は、アニメ「文豪ストレイドッグス」第4シーズンのOPにふさわしいエネルギーみなぎる楽曲。カップリングの「メキラゴー」には、ボカロPとしても活躍中のマイキがフィーチャリングボーカルとして参加。
【プレゼント】
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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2月1日正午~2月8日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」2月10日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/塚越淳一 撮影/Marco Perboni ヘアメイク/山本隆太 スタイリング/村留利弘(Yolken) 衣装協力/DEAL DESIGN、BLUE IN GREEN pr、BJ CLASSIC COLLECTION、Eye’s Press
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