「女神の教室～リーガル青春白書～」は「今、何かを頑張っている人に向けて届けたい作品」――前田拳太郎インタビュー2023/01/30

　北川景子さんが主演を務め、法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、教員と法曹三者を目指す学生たちのリアルな日常と成長を描くリーガル青春群像劇「女神（テミス）の教室～リーガル青春白書～」（フジテレビ系）。

　本作の中で、裕福な家庭に育ったロースクール生が多い中、母子家庭で育ち、アルバイトと両立させながら司法試験合格を目指す水沢拓磨を好演しているのが、前田拳太郎さん。初めての“月9”出演決定にドッキリかと思うほど驚いたと明かす前田さんに、現場の雰囲気や水沢の魅力などをたっぷりと語ってもらった。

――“月9”枠、初出演ですね。

「まさかこのタイミングで自分が“月9”に出られると思っていなかったので、本当にびっくりしました。最初に話を聞いた時は、『え、うそでしょ!?』と。ドッキリかなって（笑）。北川さんが出演されていた『ブザー・ビート～崖っぷちのヒーロー～』（同系／2009年）が大好きで。録画をして何回も何回も見直すぐらい大好きな作品だったので、その作品と同じ枠に出られるうれしさと同時に、僕にとっては本当に遠いものだと思っていたので、ちょっとプレッシャーもありました。今回、『仮面ライダーリバイス』（テレビ朝日系／21年～22年）が終わってから1作目の作品になるのですが、『仮面ライダー』シリーズを見ている人って、『仮面ライダー』が好きで見ている人が多いと思うんです。だから、いろんな人が見る月9の作品で自分がどういう評価を受けるのか…ちょっと怖い気持ちはあります。ネットとか見ちゃうので（笑）、ネガティブなコメントばかりだったらどうしようって。（ちょっと考えて）うん、でもまあ、意外と気にしないかな…（笑）。見ちゃっても『そっかー』って思うくらいかも（笑）」

――「仮面ライダー」と本作の台本で大きく違うなと感じた部分があれば教えてください。

「『仮面ライダー』の台本は子ども向けなのですごく分かりやすいセリフが多かったんですけど、今回は法律を学ぶ立場なので、一言一言のセリフがすごく難しいなと。最初の撮影の時はすごく苦戦しました」

――水沢という役柄について、どう捉えていらっしゃいますか。

「ロースクールに通っているほかの学生は裕福な家庭の子が多いんですけど、そんな中、僕だけアルバイトをしながら勉強しているという役どころで。苦労人というか…ほかのみんなとはちょっと違う環境で、司法試験を受けるために頑張っています。ほかの人たちと同じ環境だったらもっとできるのにとか、経済的な面や環境面でほかの人に嫉妬してしまう部分もあって。自分の実力が出しきれていないという思いを持ってもいます。でも、そういう中でも友達や家族をすごく大切にしている人なんです。普段、ロースクール内では一匹おおかみでクールを装っているけど、実は人情に熱くて。そういった部分が見えづらいキャラクターではあるとは思うんですけど、熱い思いを内に秘めている人です」

――ご自身と水沢の似ている部分や、共感できる部分があれば教えてください。

「僕もすごく人見知りな性格で、話しかけに行けない人なんです。そういう部分では、すごく水沢くんの気持ちが分かるなと。でも、今回の現場の皆さんはお話好きな人ばっかりで、すごい話しかけてくれるので僕も話しやすいです！　それから、僕も日常生活の中であまり感情を表に出さないところがあるので、そういうところはすごく似ているのかなと感じています」

――同世代も多い現場かと思うのですが、雰囲気はいかがでしょうか。

「（高橋）文哉くんは『仮面ライダー』シリーズの先輩だったので、もともと面識がありました。プライベートでも仲良くさせてもらっていたので、現場に文哉くんがいてくれて安心しました！　それから、（前田）旺志郎くんが話しかけてくれて、仲良くしてもらっています。本当にいい環境だなって思いました。山田裕貴さんはカットがかかった後に僕のところに来てくれて、『もうちょっとこうしてみたらいいんじゃない？』とアドバイスをくださいました。『こういう動きをつけてみたら面白いんじゃない？』とか、『水沢くんだったら、こういうふうに思うんじゃないかな』って。そのアドバイスを受けて1回考えて、いいなと思ったら挑戦しています。お芝居はまだ数年しかやっていないので、アドバイスをくださるのはすごくうれしいです」

――これからドラマも中盤に入っていきますね。

「第2話が水沢メインの回でした。一番変化が見えやすい回なのかなと思うんですけど、録画とかであらためてその回を見てもらえるとしたら、一匹おおかみとしていろんな悩みを抱えながらやっていく水沢がどう乗り越えていくのか、乗り越えた先でどういうふうに変わっていくのかに注目して見ていただけると面白いかなと思います」

――今後、水沢はこういうキャラクターになってほしいという思いはありますか。

「一匹おおかみだった水沢が、ほかの4人とちょっとずつ距離を縮めていくんです。だけど、そのほかの学生の人たちとはまだ距離があって…。回を重ねるごとにみんなの輪に入っていけるような人になっていればうれしいです！」

――北川さん演じる柊木雫が“人を知るための授業”を展開しますが、前田さんが「この人のここをもっと知りたい！」と思うキャストの方はいらっしゃいますか。

「（取材時）宮野（真守）さんとはまだお会いしていないんですけど、テレビとか舞台、アニメを拝見させていただくと、やっぱり面白い方だなって！　これから一緒の撮影も出てくると思うので、宮野さんのことを知っていけたらいいなって思っています。あとは、知りたいというところからズレちゃうかもしれないんですけど、文哉くんとは今回の作品を通して、さらに仲が深まったらいいなって思います！　僕自身の“知ってほしい”でいうと…みんなでいることが多いと僕も人見知り発揮しちゃうんですけど、2人きりだと結構しゃべるんです！　だから2人で話す時間とかあったら、もっと知ってもらえるかなって思います！」

――所属されている事務所・LDHにはすてきな俳優がたくさんいらっしゃいますが、交友はありますか。

「会う機会すらあんまりないんです。だから、今は『仮面ライダー』とか戦隊シリーズの人たちの方が仲がいいです。お会いしてみたいのは町田啓太さん！　会うだけじゃなくて、いつか共演できたらすごくうれしい…！　それから、八木勇征くんと仲良くなりたいです。顔が好き！　奇麗な顔が好きなんです。奇麗でいうと、塩野瑛久さんも好きです」

――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします！

「僕自身、初めての月9出演で少しプレッシャーを感じながら撮影させていただいています。水沢拓磨という役としっかり向き合って、水沢拓磨と一緒に自分自身も成長していける作品になればいいなと思っていますので、楽しみにしていてください。今、何かを頑張っている人に向けて届けたい作品なので、その部分が少しでも皆さんに伝わって、一歩踏み出す勇気を感じてもらえればいいなって思います！」

【プロフィール】

前田拳太郎（まえだけんたろう）
1999年9月6日生まれ。埼玉県出身。劇団EXILEのメンバー。2021年にドラマ「ラブコメの掟～こじらせ女子と年下男子～」（テレビ東京系）にて俳優デビュー後、ドラマ「仮面ライダーリバイス」（テレビ朝日系）にて主演を務めた。

【番組情報】

「女神（テミス）の教室～リーガル青春白書～」
フジテレビ系
月曜　午後9：00～9：54

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